15.10.1 検出とデータの同期化
ネットワーク管理者がネットワーク上のデバイスの追加,削除,または変更を行うと,regional1やregional2などのリージョナルサーバーはそうした変更を検出して,この章の例でのglobal1などのグローバルサーバーを更新します。regional1とregional2では,これらが管理するノードの管理モードに対して管理者が行う変更についてもglobal1に通知します。
- メモ
整合性を保つため,regional1とregional2はデバイスの状態の変化を検出すると,global1を継続的に更新するので,グローバルサーバーとリージョナルサーバーの両方でノードの状態が同じに保たれます。
regional1またはregional2が管理するノードに関する情報をglobal1が要求するたびに,regional1またはregional2は要求された情報をglobal1に返します。global1からノードに直接要求することはありません。global1が検出を実行するとき,デバイスに対するSNMPクエリーは重複しません。
global1は,regional1またはregional2が検出を完了するたびに,regional1とregional2を同期します。NNMiはFDB(転送データベース)データを使用して,レイヤー2接続を計算します。FDBデータは非常にダイナミックなもので,特に,1つのグローバルサーバーに複数のリージョナルサーバーが接続しているような場合には,検出するごとに大きく異なります。
- メモ
ユーザーが修正した属性やアプリケーションが修正した属性に対する変更は,グローバルサーバーでは同期中に更新されません。
[再検出間隔]は,各リージョナルサーバーで調整でき,global1とリージョナルマネージャーとの間の検出の精度を変更できます。[再検出間隔]が短くなるほど,検出の精度が上がり,NNMiが行うネットワークトラフィックも増えます。[再検出間隔]が長くなるほど,検出の精度は下がり,NNMiが行うネットワークトラフィックも減ります。これは,ネットワークが大きくなるほど,ユーザーが行う再検出の頻度が少なくなることを意味します。[再検出間隔]を設定するには,次の手順を実行します。
regional1またはregional2のNNMiコンソールから,[設定]ワークスペースの[検出]>[検出の設定]をクリックする。
リージョナルサーバーで検出を開始する頻度に従い,[再検出間隔]を調整する。
グローバルサーバーは,リージョナルサーバーが検出を完了するとすぐに検出を開始します。
[保存して閉じる]をクリックする。