8.1 インシデントの概念
NNMiでは,次のソースからネットワークステータス情報が収集されます。
NNMiのCausal Engineではネットワークの稼働状態が分析され,継続的に各デバイスの稼働状態ステータス値が提供されます。Causal Engineでは,可能な場合は常にネットワーク障害の根本原因も広範囲に評価され,決定されます。
ネットワークデバイスからのSNMPトラップ。NNMiのCausal Engineは,分析中にトラップを症状に関する情報として使用します。
NNMiは,これらの情報をネットワーク管理に有用な情報を提供するネットワークステータス情報に変換します。NNMiには,ネットワークオペレータが考慮する必要があるインシデント数を減らす多くのデフォルトインシデント相関処理が用意されています。
デフォルトのインシデント相関処理をカスタマイズして,環境のネットワーク管理要件に一致する新規インシデント相関処理を作成できます。
NNMiコンソールのインシデント設定によって,NNMiが作成できるインシデントタイプが定義されます。インシデント設定が受信したSNMPトラップと一致しない場合,その情報は廃棄されます。ソースオブジェクトの管理モードが,NNMiデータベースで[非管理対象]もしくは[サービス停止中]に設定されている場合,またはデバイスが障害ポーリングで監視されていない場合,NNMiでは常に受信トラップは廃棄されます。
nnmtrapconfig.ovpl -dumpBlockListは,インシデント設定がないか,または無効なため,インシデントパイプラインに渡されなかったSNMPトラップなど,現在のインシデント設定に関する情報を出力します。
さらに,NNMiではNNMiトポロジにないネットワークデバイスからのSNMPトラップは廃棄されます。このデフォルト動作の変更の詳細については,NNMiヘルプの「未解決の受信トラップを処理する」を参照してください。
詳細については,NNMiヘルプの「NNMiによるインシデントの収集方法」を参照してください。