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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


5.3.4 Cisco ACIネットワークの検出と監視

Cisco ACIで稼働しているネットワークを検出して監視する場合,次の追加タスクを実行する必要があります。

タスク1:Cisco APICコンソールで読み取り専用ユーザーを作成する

読み取り専用権限を持つCisco APICユーザーを作成します。このユーザーは,Cisco APICのすべてのREST APIへの読み取りアクセス権を持っている必要があります。このユーザーは,NNMiがCisco APICシステムを検出するために使用します。ユーザーの作成中,[Create Local User]ページの[Security Domain]セクションで[all]を選択します。

タスク2:Cisco APICシステムと通信するようにNNMiを設定する

検出するCisco APICシステムごとに,[デバイスの資格証明]フォームを使用してアクセス資格証明を指定します。これらの資格証明により,NNMiはCisco APICシステムに接続できるようになります。NNMiとCisco APICシステム間のHTTPS通信をスムーズに行うには,Cisco ACIまたはCAによって信頼されている証明書をNNMi管理サーバーにアップロードする必要があります。

また,Cisco ACIのノードをCisco ACIのノードとして認識するには,各ノードがSNMPノードとして検出されている必要があります。

このタスクを行うには,以下の手順を実行します。

  1. 検出対象のクラスターごとに1つのCisco APICシステムを特定します。SNMPエージェントが,検出対象のすべてのクラスター内のすべてのCisco APICシステムで有効であることを確認します。

    NNMiは,APICクラスター内の1つのCisco APICシステムのみを検出することで,クラスター内のすべてのCisco APICシステムを最終的に検出できます。

  2. Cisco APICシステムに使用するためのすべての信頼済み証明書を取得します。

    各証明書が特定のCisco APICシステムに固有である証明書一式を使用することも,CA署名証明書を使用することも,この2つの組み合わせを使用することもできます。

  3. Cisco ACI APIにアクセスして,Cisco APICシステムと通信するようにNNMiを設定します。

    1. タスク1:Cisco APICコンソールで読み取り専用ユーザーを作成する」で作成した資格証明を取得します。

    2. [通信の設定]フォームで,[特定ノードの設定]タブに移動します。

      ヒント

      領域の設定やデフォルトの設定でも動作します。

    3. 新しいノードを追加します。

      [特定ノードの設定]タブで,[新規作成]をクリックし,[特定ノードの設定]フォームで新しいノードを定義します。

      または,既存のノードをダブルクリックします。

    4. [特定ノードの設定]フォームで,[デバイスの資格証明]タブに移動します。

    5. [新規作成]をクリックします。

    6. [SNMPv1/v2コミュニティ文字列]または[SNMPv3設定]タブで,SNMP v1もしくはv2c通信文字列,またはSNMPv3資格証明を指定します。

    7. [特定のノードデバイスの資格証明]フォームで,[タイプ][CiscoACI]を選択し,「タスク1:Cisco APICコンソールで読み取り専用ユーザーを作成する」で作成したCisco ACIユーザーの資格証明を指定します。

    8. 信頼済み証明書をアップロードします。HTTP通信を設定する場合は,この手順をスキップしてください。

      1. [特定ノードの設定]フォームで,[信頼済み証明書]タブに移動します。

      2. [証明書のアップロード]をクリックします。

        [開く]ウィンドウが表示されます。

      3. [開く]ウィンドウで,証明書を選択して[開く]をクリックします。

        以下のどれか1つを使用できます。

        • Cisco APICシステムと通信するためのCA署名証明書

          使用できるのは以下の証明書形式のみです。

          • .pem
          • .crt
          • .cer
          • .der
    9. [保存して閉じる]をクリックします。

タスク3:検出を設定して実行する

環境内のCisco APICシステムをシードするようにNNMiを設定します。シードを設定するときには,検出対象の各クラスター内の1つのCisco APICシステムの完全修飾ドメイン名またはIPアドレスを指定します。

NNMi検出によって情報が収集されるのを待機します。NNMiによって,APICクラスターとすべてのCisco ACIリーフが検出され,検出されたCisco APICシステムが管理するスパインノードが検出されます。

メモ

上記のタスク1からタスク3までの設定を行わずにCisco ACIのノードを検出している場合に,この機能を利用してCisco ACIで稼働しているネットワークを監視するときは,Cisco APICノードに対して設定ポーリングを2回実行する必要があります。