4.6.1 グループの重複
グループ定義をどのように使用するかに関係なく,最初のステップでは,どのノードまたはインタフェースをグループのメンバーにするかを定義します。さまざまな目的でグループが作成されるため,それぞれの対象が複数のグループに含まれる可能性があります。次の例を考えてみます。
監視を目的とした場合,ベンダーや場所を問わずすべてのスイッチに3分間のポーリング間隔を設定するのがよいでしょう。この場合は,デバイスカテゴリフィルタを使用します。
保守を目的とした場合は,すべてのCiscoスイッチを1つのグループにして,IOSのアップグレードのときに,このグループをまとめてサービス停止にできるようにするのがよいでしょう。この場合は,ベンダーフィルタを使用します。
可視化の場合は,10.10.*.*サイト上のすべてのデバイスを,ステータスを反映したコンテナにグループ化するのがよいでしょう。この場合は,IPアドレスフィルタを使用します。
IPアドレスが10.10.10.3のCiscoスイッチはこの3つのグループすべてに適しています。
設定や表示に便利なようにグループセットを豊富にするのもよいですが,使用されることのない必要以上のエントリを一覧に詰め込み過ぎることのないよう,バランスをとってください。