1.6.4 ESAをセットアップする(Linuxの場合)
監視エージェントがLinuxの場合,構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)にコミュニティ名とトラップ宛先を設定します。構成定義ファイルは,エージェントをインストールしたマシンに格納されています。
- 〈この項の構成〉
(1) コミュニティ名を設定する
コミュニティ名とは,SNMPプロトコルでMIBオブジェクトにアクセスするためのパスワードです。リソースを収集する場合は,監視エージェントと監視マネージャーのgetコミュニティ名を,プロセス・サービスを監視する場合は監視エージェントと監視マネージャーのsetコミュニティ名を一致させる必要があります。
操作手順
構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)を開きます。
構成定義ファイルの次の行を検索します。
get-community-name: public
getコミュニティ名にはデフォルトで「public」が設定されています。
getコミュニティ名を変更します。
(例)get-community-name: private
構成定義ファイルの次の行を検索します。
#set-community-name: # enter community name
次のように変更します。
set-community-name:
set-community-name:ラベルの後に,setコミュニティ名を設定します。
(例)set-community-name: private
構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)を保存して,閉じます。
(2) トラップ宛先を設定する
トラップ宛先とは,SNMPトラップをどこに送信すればよいかを決め,監視エージェントのトラップを受け取るマネージャーを確認するものです。監視マネージャーにトラップを送信したい場合は,監視エージェントでトラップ宛先を設定する必要があります。
操作手順
構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)を開きます。
構成定義ファイルの次の行を検索します。
#trap-dest: # enter trap destination
次のように変更します。
trap-dest:
trap-dest:ラベルのあとに,監視エージェントがトラップを送信するマネージャーのホスト名またはIPアドレスを入力します。
(例)trap-dest: 15.2.113.223
構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)を保存して,閉じます。
次の作業
SSO - APをセットアップしましょう。