Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for OpenTP1


3.7.2 インスタンス環境の更新の設定

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。

複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

インスタンス名を確認するには,jpcconf inst listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。

  1. インスタンス名を確認する。

    インスタンス環境で動作しているPFM - Agent for OpenTP1を示すサービスキーを指定して,jpcconf inst listコマンドを実行します。

    例えば,PFM - Agent for OpenTP1のインスタンス名を確認したい場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst list -key OpenTP1

    設定されているインスタンス名がSDCの場合,SDCと表示されます。

  2. 更新する情報を確認する。

    インスタンス環境で更新できる情報を,次の表に示します。

    表3‒9 PFM - Agent for OpenTP1のインスタンス情報

    項目

    説明

    設定できる値

    デフォルト値

    DCDIR

    監視対象OpenTP1システムの環境変数DCDIRの値(OpenTP1ディレクトリのパス)。

    Linuxの場合:20バイト以内の半角文字列

    Linux以外の場合:50バイト以内の半角文字列

    DCCONFPATH

    監視対象OpenTP1システムの環境変数DCCONFPATHの値(OpenTP1システム定義ファイル格納ディレクトリのパス)。

    512バイト以内の半角文字列

    OPENTP1_ADMIN

    OpenTP1管理者のユーザー名。

    255バイト以内の半角文字列

    OPENTP1_LIBPATH

    OpenTP1管理者の共用ライブラリーパス。

    AIXの場合:環境変数LIBPATHと同じ値

    Linuxの場合:環境変数LD_LIBRARY_PATHと同じ値

    512バイト以内の半角文字列

    (凡例)

    −:なし

  3. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for OpenTP1のサービスが起動されている場合は,停止する。

    jpcconf inst setupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。

  4. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for OpenTP1を示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。

    例えば,PFM - Agent for OpenTP1のインスタンス名SDCのインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key OpenTP1 -inst SDC
  5. OpenTP1のインスタンス情報を更新する。

    表3-9に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。

  6. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。

    サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,サービスの起動と停止について説明している章を参照してください。コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。