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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Enterprise Applications


付録F.2 Agent Collectorサービスのプロパティ一覧

PFM - Agent for Enterprise ApplicationsのAgent Collectorサービスのプロパティ一覧を次の表に示します。

表F‒2 PFM - Agent for Enterprise ApplicationsのAgent Collectorサービスのプロパティ一覧

フォルダ名

プロパティ名

説明

First Registration Date※1

サービスがPFM - Managerに認識された最初の日時が表示される。

Last Registration Date※1

サービスがPFM - Managerに認識された最新の日時が表示される。

Data Model Version

データモデルのバージョンが表示される。

General

ホスト名やディレクトリなどの情報が格納されている。このフォルダに格納されているプロパティは変更できない。

Directory

サービスの動作するカレントディレクトリ名が表示される。

Host Name

サービスが動作する物理ホスト名が表示される。

Process ID

サービスのプロセスIDが表示される。

Physical Address

サービスが動作するホストのIPアドレスおよびポート番号が表示される。

User Name

サービスプロセスを実行したユーザー名が表示される。

Time Zone

サービスで使用されるタイムゾーンが表示される。

System

サービスが起動されているOSの,OS情報が格納されている。このフォルダに格納されているプロパティは変更できない。

CPU Type

CPUの種類が表示される。

Hardware ID

ハードウェアIDが表示される。

OS Type

OSの種類が表示される。

OS Name

OS名が表示される。

OS Version

OSのバージョンが表示される。

Network Services

Performance Management通信共通ライブラリについての情報が格納されている。このフォルダに格納されているプロパティは変更できない。

Build Date

Agent Collectorサービスの作成日が表示される。

INI File

jpcns.iniファイルの格納ディレクトリ名が表示される。

Network Services

Service

サービスについての情報が格納されている。このフォルダに格納されているプロパティは変更できない。

Description

次の形式でホスト名が表示される。

インスタンス名_ホスト名

Local Service Name

サービスIDが表示される。

Remote Service Name

Agent Collectorサービスが接続するAgent StoreサービスのサービスIDが表示される。

AH Service Name

同一ホストにあるAction HandlerサービスのサービスIDが表示される。

JP1 Event Configurations

JP1イベントの発行条件を設定する。

各サービス

Agent Collectorサービス,Agent Storeサービス,Action Handlerサービス,およびStatus Serverサービスのリスト項目から「Yes」または「No」を選択し,サービスごとにJP1システムイベントを発行するかどうかを指定する。

JP1 Event Send Host

JP1/Baseの接続先イベントサーバ名を指定する。ただし,Action Handlerサービスと同一マシンの論理ホストまたは物理ホストで動作しているイベントサーバだけ指定できる。指定できる値は0〜255バイトの半角英数字および「.」「-」で,範囲外の値が指定された場合は,省略されたと仮定する。値が省略された場合は,Action Handlerサービスが動作するホストをイベント発行元ホストとして使用する。「localhost」が指定された場合は,物理ホストが指定されたものと仮定する。

Monitoring Console Host

JP1/IM - Managerのモニター起動でPFM - Web Consoleのブラウザーを起動する場合,起動させるPFM - Web Consoleホストを指定する。指定できる値は0〜255バイトの半角英数字および「.」「-」で,範囲外の値が指定された場合は,省略されたと仮定する。値が省略された場合は,接続先のPFM - Managerホストを仮定する。

Monitoring Console Port

起動するPFM - Web Consoleのポート番号(httpリクエストポート番号)を指定する。指定できる値は1〜65535で,範囲外の値が指定された場合は,省略されたと仮定する。値が省略された場合は,20358が設定される。

Monitoring Console Https

JP1/IM - Managerのモニター起動でPFM - Web Consoleを起動する場合,PFM - Web Consoleにhttpsを使用した暗号化通信で接続するかどうかを指定する。デフォルトはNo。

  • Yes:暗号化通信で接続する

  • No:暗号化通信で接続しない

JP1 Event Configurations

Alarm

JP1 Event Mode

アラームの状態が変化したときに,JP1システムイベントとJP1ユーザーイベントのどちらのイベントを発行するか設定する。

  • JP1 User Event:JP1ユーザーイベントを発行する

  • JP1 System Event:JP1システムイベントを発行する

Detail Records

PDレコードタイプのレコードのプロパティが格納されている。収集されているレコードのレコードIDは,太字で表示される。

Detail Records

レコードID※2

レコードのプロパティが格納されている。

Description

レコードの説明が表示される。このプロパティは変更できない。

Log

リスト項目から「Yes」または「No」を選択し,レコードをStoreデータベースに記録するかどうかを指定する。この値が「Yes」でかつ,Collection Intervalが0より大きい値であれば,データベースに記録される。

Log(ITSLM)

JP1/SLM - Manager と連携する場合に,JP1/SLM - ManagerからレコードをPFM - Agent for Enterprise ApplicationsのStoreデータベースに記録するかどうかについて「Yes」または「No」で表示される。連携しない場合は「No」固定で表示される。このプロパティは変更できない。

Monitoring(ITSLM)

JP1/SLM - Manager と連携する場合に,レコードをJP1/SLM - Managerに送信するかどうかについて,JP1/SLM - Managerでの設定が「Yes」または「No」で表示される。連携しない場合は「No」固定で表示される。このプロパティは変更できない。

Collection Interval※3

データの収集間隔を指定する。指定できる値は0〜2,147,483,647秒で,1秒単位で指定できる。なお,0と指定した場合は0秒となり,データは収集されない。

Collection Offset※3

データの収集を開始するオフセット値を指定する。指定できる値は,Collection Intervalで指定した値の範囲内で,0〜32,767秒の1秒単位で指定できる。なお,データ収集の記録時間は,Collection Offsetの値によらないで,Collection Intervalと同様の時間となる。

Over 10 Sec Collection Time

履歴データの収集をリアルタイムレポートの表示処理より優先する場合(履歴収集優先機能が有効な場合)にだけ表示される。レコードの収集に10秒以上掛かることがあるかどうかが「Yes」または「No」で表示される。

  • Yes:10秒以上掛かることがある。

  • No:10秒掛からない。

このプロパティは変更できない。

Realtime Report Data Collection Mode

履歴データの収集をリアルタイムレポートの表示処理より優先する場合(履歴収集優先機能が有効な場合)にだけ表示される。

リアルタイムレポートの表示モードを指定する。

  • Reschedule:再スケジュールモードの場合

  • Temporary Log:一時保存モードの場合

なお,Over 10 Sec Collection Timeの値が「Yes」のレコードには,一時保存モード(Temporary Log)を指定する必要がある。

LOGIF

レコードをデータベースに記録するときの条件を指定する。条件に合ったレコードだけがデータベースに記録される。PFM - Web Consoleの[サービス階層]タブで表示されるサービスのプロパティ画面の,下部フレームの[LOGIF]をクリックすると表示される[ログ収集条件設定]ウィンドウで作成した条件式(文字列)が表示される。

Interval Records

PIレコードタイプのレコードのプロパティが格納されている。収集されているレコードのレコードIDは,太字で表示される。

Interval Records

レコードID※2

レコードのプロパティが格納されている。

Description

レコードの説明が表示される。このプロパティは変更できない。

Log

リスト項目から「Yes」または「No」を選択し,レコードをStoreデータベースに記録するかどうかを指定する。この値が「Yes」でかつ,Collection Intervalが0より大きい値であれば,データベースに記録される。

Log(ITSLM)

JP1/SLM - Manager と連携する場合に,JP1/SLM - ManagerからレコードをPFM - Agent for Enterprise ApplicationsのStoreデータベースに記録するかどうかについて「Yes」または「No」で表示される。連携しない場合は「No」固定で表示される。このプロパティは変更できない。

Monitoring(ITSLM)

JP1/SLM - Manager と連携する場合に,レコードをJP1/SLM - Managerに送信するかどうかについて,JP1/SLM - Managerでの設定が「Yes」または「No」で表示される。連携しない場合は「No」固定で表示される。このプロパティは変更できない。

Collection Interval

データの収集間隔を指定する。指定できる値は0〜2,147,483,647秒で,1秒単位で指定できる。なお,0と指定した場合は0秒となり,データは収集されない。

Collection Offset

データの収集を開始するオフセット値を指定する。指定できる値は,Collection Intervalで指定した値の範囲内で,0〜32,767秒の1秒単位で指定できる。なお,データ収集の記録時間は,Collection Offsetの値によらないで,Collection Intervalと同様の時間となる。

Over 10 Sec Collection Time

履歴データの収集をリアルタイムレポートの表示処理より優先する場合(履歴収集優先機能が有効な場合)にだけ表示される。レコードの収集に10秒以上掛かることがあるかどうかが「Yes」または「No」で表示される。

  • Yes:10秒以上掛かることがある。

  • No:10秒掛からない。

このプロパティは変更できない。

Realtime Report Data Collection Mode

履歴データの収集をリアルタイムレポートの表示処理より優先する場合(履歴収集優先機能が有効な場合)にだけ表示される。

リアルタイムレポートの表示モードを指定する。

  • Reschedule:再スケジュールモードの場合

  • Temporary Log:一時保存モードの場合

なお,Over 10 Sec Collection Timeの値が「Yes」のレコードには,一時保存モード(Temporary Log)を指定する必要がある。

LOGIF

レコードをデータベースに記録するときの条件を指定する。条件に合ったレコードだけがデータベースに記録される。PFM - Web Consoleの[サービス階層]タブで表示されるサービスのプロパティ画面の,下部フレームの[LOGIF]をクリックすると表示される[ログ収集条件設定]ウィンドウで作成した条件式(文字列)が表示される。

Log Records

PLレコードタイプのレコードのプロパティが格納されている。PFM - Agent for Enterprise Applicationsではこのレコードをサポートしていないため使用しない。

Restart Configurations

PFMサービス自動再起動の条件を設定する。PFM - ManagerまたはPFM - Baseが08-50以降の場合に設定できる。PFMサービス自動再起動機能については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照のこと。

Restart when Abnormal Status

Status ServerサービスがAction Handlerサービス,Agent Collectorサービス,およびAgent Storeサービスの状態を正常に取得できない場合にサービスを自動再起動するかどうかを設定する。

Restart when Single Service Running

Agent StoreサービスとAgent Collectorサービスのどちらかしか起動していない場合にサービスを自動再起動するかどうかを設定する。

Restart Configurations

Action Handler

Auto Restart

Action Handlerサービスに対して自動再起動機能を利用するかどうかを設定する。

Auto Restart - Interval (Minute)

自動再起動機能を利用する場合,サービスの稼働状態を確認する間隔を設定する。設定できる値は1〜1,440分で,1分単位で設定できる。

Auto Restart - Repeat Limit

自動再起動機能を利用する場合,連続して再起動を試行する回数を1〜10の整数で設定する。

Scheduled Restart

リスト項目から「Yes」または「No」を選択し,Action Handlerサービスに対して,定期再起動機能を利用するかどうかを設定する。

Scheduled Restart - Interval

定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔を1〜1,000の整数で設定する。

Scheduled Restart - Interval Unit

定期再起動機能を利用する場合,リスト項目から「Hour」,「Day」,「Week」または「Month」を選択し,再起動間隔の単位を設定する。

Scheduled Restart - Origin - Year

再起動する年を1971〜2035の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Month

再起動する月を1〜12の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Day

再起動する日を1〜31の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Hour

再起動する時間(時)を0〜23の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Minute

再起動する時間(分)を0〜59の整数で指定できる。

Agent Collector

Auto Restart

Agent Collectorサービスに対して自動再起動機能を利用するかどうかを設定する。

Auto Restart - Interval (Minute)

自動再起動機能を利用する場合,サービスの稼働状態を確認する間隔を設定する。設定できる値は1〜1,440分で,1分単位で設定できる。

Auto Restart - Repeat Limit

自動再起動機能を利用する場合,連続して再起動を試行する回数を1〜10の整数で設定する。

Scheduled Restart

リスト項目から「Yes」または「No」を選択し,Agent Collectorサービスに対して,定期再起動機能を利用するかどうかを設定する。

Scheduled Restart - Interval

定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔を1〜1,000の整数で設定する。

Scheduled Restart - Interval Unit

定期再起動機能を利用する場合,リスト項目から「Hour」,「Day」,「Week」または「Month」を選択し,再起動間隔の単位を設定する。

Scheduled Restart - Origin - Year

再起動する年を1971〜2035の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Month

再起動する月を1〜12の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Day

再起動する日を1〜31の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Hour

再起動する時間(時)を0〜23の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Minute

再起動する時間(分)を0〜59の整数で指定できる。

Agent Store

Auto Restart

Agent Storeサービスに対して自動再起動機能を利用するかどうかを設定する。

Auto Restart - Interval (Minute)

自動再起動機能を利用する場合,サービスの稼働状態を確認する間隔を設定する。設定できる値は1〜1,440分で,1分単位で設定できる。

Auto Restart - Repeat Limit

自動再起動機能を利用する場合,連続して再起動を試行する回数を1〜10の整数で設定する。

Scheduled Restart

リスト項目から「Yes」または「No」を選択し,Agent Storeサービスに対して,定期再起動機能を利用するかどうかを設定する。

Scheduled Restart - Interval

定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔を1〜1,000の整数で設定する。

Scheduled Restart - Interval Unit

定期再起動機能を利用する場合,リスト項目から「Hour」,「Day」,「Week」または「Month」を選択し,再起動間隔の単位を設定する。

Scheduled Restart - Origin - Year

再起動する年を1971〜2035の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Month

再起動する月を1〜12の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Day

再起動する日を1〜31の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Hour

再起動する時間(時)を0〜23の整数で指定できる。

Scheduled Restart - Origin - Minute

再起動する時間(分)を0〜59の整数で指定できる。

ITSLM Connection Configuration

連携するJP1/SLM - Managerに関する情報が表示される。

ITSLM Connection Configuration

ITSLM Connection

接続先JP1/SLM - Managerに関する情報が表示される。

ITSLM Host

接続しているJP1/SLM - Managerのホスト名が表示される。JP1/SLM - Managerと接続していない場合,本プロパティは表示されない。

ITSLM Port

接続しているJP1/SLM - Managerのポート番号が表示される。JP1/SLM - Managerと接続していない場合,本プロパティは表示されない。

MANAGE ITSLM CONNECTION

JP1/SLM - Managerとの接続を停止するかどうかを設定する。

DISCONNECT ITSLM CONNECTION

接続を停止するJP1/SLM - Managerのホスト名をリスト項目から指定する。リスト項目から「(空文字)」を指定した場合は何もしない。JP1/SLM - Managerと接続していない場合,リスト項目には「(空文字)」だけが表示される。

Agent

PFM - Agent for Enterprise Applications固有の設定用プロパティが格納されている。

Agent

Target

監視対象となるSAPシステムの概要が表示される。このディレクトリに格納されているプロパティは変更できない。

SID

監視対象となるSAPシステムIDが表示される。

SERVER

監視対象となるSAPインスタンス名が表示される。

Destination

SAPシステムに接続するための情報が表示される。このフォルダに格納されているプロパティは変更できない。

ASHOST

接続先アプリケーションサーバのホスト名が表示される。通常は,ローカルホスト名が表示される。

SYSNR

SAPシステムのシステム番号が表示される。

CLIENT

SAPユーザーが属するクライアント名(接続先ダイアログインスタンスに割り当てられているシステム番号)が表示される。

USER

SAPユーザー名が表示される。

EXTPWD

SAPシステムへの接続に,拡張パスワードを使用するかどうかが表示される。

  • Y:拡張パスワードを使用する。

  • N:拡張パスワードを使用しない。

PASSWD

SAPユーザーのパスワードが*(アスタリスク)で表示される。

LANG

SAPユーザーの使用言語または接続先SAPシステムの言語が表示される。常に「EN」が表示される。

CODEPAGE

SAPシステムとの接続に使用するコードページが表示される。常に空欄で表示される。

Mode

Agent Collectorサービスの動作モードが表示される。このフォルダに格納されているプロパティは変更できない。

DELAYCONNECT

SAPシステムにいつ接続するかが表示される。

  • Y:パフォーマンスデータ収集時にSAPシステムに接続する。この場合,Agent Collectorサービスは,接続時のSAPシステムの稼働状況に関係なく起動される。

  • N:Agent Collectorサービス起動時にSAPシステムに接続する。この場合,Agent Collectorサービスは,接続時にSAPシステムが停止していると起動されない。

KEEPCONNECT

パフォーマンスデータ収集完了後にSAPシステムとの接続を続行するかどうかが表示される。常に「Y」が表示される。

  • Y:接続を続行する。

  • N:接続を続行しない。

PI_UMP

MONITOR_SET

User defined Monitor (Perf.)(PI_UMP)レコードで監視対象とする,SAPシステムのモニター情報のモニターセット名を指定する。

指定できる文字列は,1〜60バイトの半角英数字。

MONITOR

User defined Monitor (Perf.)(PI_UMP)レコードで監視対象とする,SAPシステムのモニター情報のモニター名を指定する。

指定できる文字列は,1〜60バイトの半角英数字。

(凡例)

−:該当しない

注※1

[プロパティ - [サービス]]ダイアログボックスを[Performance Management - View]ウィンドウから表示した場合,[First Registration Date]および[Last Registration Date]は表示されません。これらのプロパティ値を参照したい場合は,[管理ツール]ウィンドウから[プロパティ - [サービス]]ダイアログボックスを表示してください。

注※2

フォルダ名には,データベースIDを除いたレコードIDが表示されます。各レコードのレコードIDについては,「10. レコード」を参照してください。

注※3

Sync Collection Withが表示されている場合,Collection IntervalとCollection Offsetは表示されません。