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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Enterprise Applications


7.1 モニター情報収集の概要

PFM - Agent for Enterprise Applicationsでは,SAPシステムのモニター情報を,ユーザーの定義に基づいて収集できます。

SAPシステムのモニター情報は,CCMSモニタリングアーキテクチャーによって管理されているSAPシステムの稼働性能情報です。個々の稼働性能情報は,モニターセットおよびモニターと呼ばれるツリー構造で階層的に管理されています。

このモニターセットおよびモニターに定義されている稼働性能情報のうち,パフォーマンス属性を持つ項目とその値を,PFM - Agent for Enterprise Applicationsのレコードおよびフィールドにマッピングして,パフォーマンスデータを収集し,PFM - Agent for Enterprise Applicationsのユーザー定義レコードとして格納できます。

ユーザー定義レコードは,PFM - Agent for Enterprise ApplicationsのUser defined Monitor (Perf.)(PI_UMP)レコードとして管理されます。複数のパフォーマンスデータを収集する場合,パフォーマンスデータごとにユーザーレコードのフィールドが1行ずつ追加されます。その結果,それぞれのユーザーレコードは,複数行のレコードになります。複数行のレコードとは,複数インスタンスレコードのことです。

レコードの詳細については,「10. レコード」を参照してください。

注意事項
  • jr3algetコマンド実行によるCCMSアラート情報の情報抽出時,コマンド実行環境に環境変数TZが定義されていると,CCMSアラート情報が抽出されなかったり,CCMSアラート情報を示す時刻情報のフィールドに1時間遅い時刻が出力されます。コマンド実行環境にはTZ環境変数を定義しないでください。

    適用されるタイムゾーンは,Windowsの「日付と時刻のプロパティ」で定義されたものとなります。

  • PI_UMPレコードの収集において,MTE名(MTE Nameフィールド)が同じとなるパフォーマンスデータは,Store データベースに記録するときには1件にまとめられます。この結果,リアルタイムレポートで表示される項目に比べて,履歴レポートで表示される項目が少なくなることがあります。