6.4.2 コマンド実行によるCCMSアラート情報の抽出方法
jr3algetコマンドを手動実行,またはほかのプログラムでjr3algetコマンドを自動実行して,SAPシステムのCCMSアラート情報を抽出する場合,抽出するCCMSアラート情報を次のように選定できます。
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コマンドを実行した日に出力されたすべてのCCMSアラート情報を抽出する
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前回のコマンド実行時以降に出力されたCCMSアラート情報だけを抽出する
jr3algetコマンドについては,「jr3alget」を参照してください。
- 注意
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CCMSアラート情報は,SAPシステム内で1つのリソースとして扱われていて,どのアプリケーションサーバからも参照できるため,接続先のアプリケーションサーバは,任意です。1つのSAPシステムにつき,1つだけコマンドを実行するようにしてください。
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すでに環境パラメーター設定ファイルで設定したパラメーターの値を,jr3algetコマンドでも指定した場合,コマンドで指定した値が優先されます。
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次にそれぞれの方法について説明します。
(1) コマンドを実行した日に出力されたすべてのCCMSアラート情報を抽出する
コマンドを実行した日に出力されたすべてのCCMSアラート情報を抽出する場合のコマンドの指定例を次に示します(環境パラメーター設定ファイルでCONNECTセクションの値およびTARGETセクションの値を定義済み)。
jr3alget
(2) 前回のコマンド実行時以降に出力されたCCMSアラート情報だけを抽出する
前回のコマンド実行時以降に出力されたCCMSアラート情報だけを抽出する場合,-lasttimeオプションで,タイプスタンプファイルを指定してコマンドを実行します。タイムスタンプファイルには,jr3algetコマンドの実行日時の履歴が格納されています。そのため,同じタイムスタンプファイルを指定して,コマンドを繰り返し実行すると,CCMSアラート情報を連続かつ重複しないで抽出できます。
- 注意
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-lasttimeオプションの初回実行時に,指定したタイムスタンプファイルが存在しない場合,新規に作成されます。-lasttimeオプション初回実行時は,CCMSアラート情報が報告されません。
前回のコマンド実行時以降に出力されたCCMSアラート情報だけを抽出する場合のコマンドの指定例を次に示します(環境パラメーター設定ファイルでCONNECTセクションの値およびTARGETセクションの値を定義済み)。
jr3alget -lasttime altimestamp.txt