3.5 PFM - Agent for Enterprise Applicationsのシステム構成の変更
監視対象システムのネットワーク構成の変更や,ホスト名の変更などに応じて,PFM - Agent for Enterprise Applicationsのシステム構成を変更する場合があります。ここでは,PFM - Agent for Enterprise Applicationsのシステム構成を変更する手順を説明します。
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SAPシステムのホスト名を変更する場合
インスタンス環境の更新の設定手順で以下の項目を変更する必要があります。
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ASHOST
また,SAPシステムでインスタンス環境の設定手順で入力した項目を変更した場合,インスタンス環境の更新の設定手順で変更された項目の情報を変更してください。
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PFM - Agent for Enterprise Applicationsのシステム構成を変更する場合
PFM - ManagerやPFM - Web Consoleの設定変更もあわせて行う必要があります。Performance Managementのシステム構成を変更する手順の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
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SAPシステムのタイムゾーンの設定を変更する場合(標準時間と夏時間の切り替えに伴う変更を除く)
設定変更前のタイムゾーンに夏時間を適用しているSAPシステムのシステムログ情報を抽出する場合,標準時間と夏時間の切り替え時にSAPTIMEZONEOFFSETの設定値を変更する必要があります。
- ヒント
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夏時間から標準時間に切り替わる場合,夏時間の最後の1時間から標準時間の最初の1時間が経過するまでの2時間の期間に重複時間が発生します。SAPシステムは,この期間システムを停止することを推奨しています。たとえば,夏時間から標準時間に切り替わる際に,午前2:00から午前3:00までの1時間が2回経過する場合は,午前01:55から午前3:05までシステムを無効にする必要があります。なお,夏時間から標準時間への切り替え時におけるSAPシステムの運用方法については,SAPノート7417および102088を参照してください。
夏時間を適用した環境でのSAPTIMEZONEOFFSETの設定変更手順を示します。
- 標準時間から夏時間への切り替え
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1. 夏時間に切り替わる前に,PFM - Agent for Enterprise Applicationsを停止する。
2. 環境パラメーター設定ファイルのSAPTIMEZONEOFFSETの値を,夏時間に合わせて変更する。
3. 夏時間に切り替わった後,PFM - Agent for Enterprise Applicationsを開始する。
- 夏時間から標準時間への切り替え
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1. 標準時間に切り替わる1時間以上前に,PFM - Agent for Enterprise Applicationsを停止する。
2. 環境パラメーター設定ファイルのSAPTIMEZONEOFFSETの値を,標準時間に合わせて変更する。
3. 標準時間に切り替わった後,1時間以上経過してからPFM - Agent for Enterprise Applicationsを開始する。