フィールドの値
ここでは,各フィールドに格納される値について説明します。
データソース
各フィールドには,Performance Managementや監視対象プログラムから取得した値や,これらの値をある計算式に基づいて計算した値が格納されます。各フィールドの値の取得先または計算方法は,フィールドの表の「データソース」列で示します。
PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの「データソース」列の文字列は,Microsoft SQL Serverから取得したパフォーマンスデータを加工してフィールドの値を設定している場合,そのフィールドに設定される値の計算方法を示します。それ以外は,Microsoft SQL Serverのシステムテーブル名,またはデータ取得に使用するTransact-SQLコマンドバッチを示します。
なお,データソースに示す文字が大文字の場合,DBCCで始まる場合はMicrosoft SQL ServerのDBCC ステートメントを,その他の場合は,同レコード内のフィールドのPFM - Manager名を示します。
デルタ
変化量でデータを表すことを「デルタ」と呼びます。例えば,1回目に収集されたパフォーマンスデータが「3」,2回目に収集されたパフォーマンスデータが「4」とすると,変化量として「1」が格納されます。各フィールドの値がデルタ値かどうかは,フィールドの表の「デルタ」列で示します。
PFM - Agent for Microsoft SQL Serverで収集されるパフォーマンスデータは,次の表のように異なります。
レコードタイプ |
デルタ |
データ種別 |
[デルタ値で表示]のチェック※ |
レコードの値 |
---|---|---|---|---|
PIレコードタイプ |
Yes |
リアルタイムデータ |
あり |
変化量が表示される。 |
なし |
収集時点の値が表示される。 |
|||
・履歴データ ・アラームの監視データ |
− |
変化量が表示される。 |
||
No |
リアルタイムデータ |
あり |
収集時点の値が表示される。 |
|
なし |
収集時点の値が表示される。 |
|||
・履歴データ ・アラームの監視データ |
− |
収集時点の値が表示される。 |
||
PDレコードタイプ |
Yes |
リアルタイムデータ |
あり |
変化量が表示される。 |
なし |
累積値が表示される。 |
|||
・履歴データ ・アラームの監視データ |
− |
累積値が表示される。 |
||
No |
リアルタイムデータ |
あり |
収集時点の値が表示される。 |
|
なし |
収集時点の値が表示される。 |
|||
・履歴データ ・アラームの監視データ |
− |
収集時点の値が表示される。 |
- (凡例)
-
−:該当しない
- 注※
-
次に示すPFM - Web Consoleのダイアログボックスの項目でチェックされていることを示します。
-
レポートウィザードの[編集 > 表示設定(リアルタイムレポート)]画面の[デルタ値で表示]
-
レポートウィンドウの[Properties]タブの[表示設定(リアルタイムレポート)]の[デルタ値で表示]
-
パフォーマンスデータが収集される際の注意事項を次に示します。
-
次の場合,最初にデータが収集されたときから値が表示されます。
-
PIレコードタイプのレコードのリアルタイムレポートの設定で,[デルタ値で表示]がチェックされていない場合
-
PDレコードタイプのレコードのリアルタイムレポートの設定で,[デルタ値で表示]がチェックされている場合
ただし,前回のデータを必要とするレポートの場合,初回の値は0で表示されます。2回目以降のデータ収集は,収集データの変化量が表示されます。
-
-
PIレコードタイプのレコードをリアルタイムレポートで表示した場合,デルタがYesのフィールドで初回の収集値が不当な値となります。