Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Microsoft(R) SQL Server


3.1.1 HAクラスタシステム

〈この項の構成〉

(1) HAクラスタシステムでのMicrosoft SQL Serverの構成

Microsoft SQL ServerデータベースをHAクラスタシステムで運用すると,障害発生時にフェールオーバーすることができ,可用性が向上します。

Microsoft SQL ServerをHAクラスタシステムで運用する場合,一般的には,実行系ノードと待機系ノードの両方で同じMicrosoft SQL Serverのインスタンスが実行できる環境を構築し,Microsoft SQL Serverのデータ(データファイル,構成ファイル,ログファイルなど)一式を共有ディスクに格納した構成にします。

クラスタシステムでのMicrosoft SQL Serverの構成や運用方法は,システムによって異なる場合があります。

(2) HAクラスタシステムでのPFM - Agent for Microsoft SQL Serverの構成

PFM - Agent for Microsoft SQL Serverは,HAクラスタシステムで運用でき,クラスタ構成のMicrosoft SQL Serverを監視することができます。HAクラスタシステムでPFM - Agent for Microsoft SQL Serverを運用する場合は,次の図のような構成で運用します。

図3‒1 HAクラスタシステムでのPFM - Agent for Microsoft SQL Serverの構成例

[図データ]

図3-1に示すように,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverはクラスタ構成のMicrosoft SQL Serverと同じ論理ホスト環境で動作し,Microsoft SQL Serverを監視します。障害発生時はMicrosoft SQL Serverのフェールオーバーに連動してPFM - Agent for Microsoft SQL Serverもフェールオーバーし,監視を継続できます。

また,共有ディスクに定義情報やパフォーマンス情報を格納し,フェールオーバー時に引き継ぎます。1つの論理ホストに複数のPerformance Managementのプログラムがある場合は,それぞれが同じ共有ディレクトリを使います。

1つのノードでPFM - Agent for Microsoft SQL Serverを複数実行できます。クラスタ構成のMicrosoft SQL Serverが複数ある構成(アクティブ・アクティブ構成)の場合,それぞれの論理ホスト環境で,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverを実行してください。それぞれのPFM - Agent for Microsoft SQL Serverは独立して動作し,別々にフェールオーバーできます。