2.10.1 動作上の注意事項
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PFM - Agent for Microsoft SQL Serverを起動する前に,Microsoft SQL Serverのインストールおよび設定が完了し,起動されている必要があります。Microsoft SQL Serverのインストールあるいは設定が行われていないか,Microsoft SQL Serverが起動していない場合には,パフォーマンスデータの収集が行われません。
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監視テンプレートのレポートやアラームを使用する場合,あらかじめレポートやアラームが使用するレコードの収集設定をYesに設定しておく必要があります。例えば,Cache Usageアラームの場合,SQL/Troubleshooting/Recent Past/Cache Usageのレポート定義が関連付けされているため,関連付けされたレポートを表示するためにPI_SERVレコードの収集設定をYesに設定する必要があります。なお,各アラームやレポートを使用するために必要なレコードについては,「4. 監視テンプレート」の記載内容を参照してください。
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ジョブを大量に実行しているMicrosoft SQL Serverのデータベースに対してリアルタイムでPD_JHレコードのデータを取得しようとした時,データの受信に失敗し,KAVE10167-EまたはKAVE10162-Eが表示されることがあります。KAVE10167-EまたはKAVE10162-Eが表示された場合,フィルター設定やランキング表示を用いて表示するレコード数を減らしてください。
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10-00-21以降を使用してErrorlog Error Detail(PD_EE)レコードを履歴収集する(Errorlog Error Detail(PD_EE)レコードをデータソースとするアラームの評価を実施する場合も該当)場合,収集対象のエラー件数が次のように変更になります。
- <10-00-20以前>
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前回の収集時間以降にMicrosoft SQL Serverのエラーログに書き込まれたエラー件数。
- <10-00-21以降>
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前回の収集時間以降にMicrosoft SQL Serverのエラーログに書き込まれたエラー件数と,インスタンス情報「LIMIT_PD_EE_NUMBER」の指定値のどちらか小さい方。
なお,10-00-20以前から10-00-21以降のバージョンにバージョンアップすると,インスタンス情報「LIMIT_PD_EE_NUMBER」にはデフォルト値の1000が設定されます。インスタンス情報「LIMIT_PD_EE_NUMBER」の詳細につきましては,「2.1.4(2) インスタンス環境の設定」を参照してください。
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PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの情報収集中に,監視対象のMicrosoft SQL Serverでインデクスの再構築をしている場合,Microsoft SQL Serverの仕様により,データの整合性を確保するために,排他待ちが発生することがあり,このような場合,Microsoft SQL Server側で影響が少ないと判断したプロセスに対して排他待ちを解消します。その場合,JP1/PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの情報収集要求がロールバックされ,情報収集に失敗することがあります。
この現象が発生した場合,一時的に情報収集に失敗しますが,監視対象のMicrosoft SQL Serverでインデクスの再構築が完了後,次のインターバルでPFM - Agent for Microsoft SQL Serverは,情報収集をすることができます。継続して運用可能ですが,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの情報収集を失敗しないようにする場合には,監視対象のMicrosoft SQL Serverでインデクスの再構築が完了するまで,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverのサービスを停止させてください。
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Microsoft SQL Serverがトランザクション中にテーブルを作成し,操作を確定しない場合,システムテーブルに共有ロックが掛かかるため,データ収集が失敗します。そのため,操作が確定するまでデータ収集ができなくなります。
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PFM - Agent for Microsoft SQL Serverがデータ収集を行っている状態で新規にMicrosoft SQL Serverのデータベースを作成しようとした場合,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverのデータベースへのクエリーで使用されるADOまたはODBCの仕様により,データベースに共有ロックが掛かるため,そのタイミングでMicrosoft SQL Serverの新規データベースの作成を行おうとすると,作成に失敗することがあります。この現象が発生した場合には,すべてのPFM - Agent for Microsoft SQL Serverのインスタンスのサービスを一旦停止してから,新規データベースの作成を行ってください。
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jpcconf inst setupコマンドを使用してインスタンス環境を構築する際に,Microsoft SQL Server上に存在しないインスタンス名を指定した場合でもコマンドは正常に終了します。その後レコードの収集を開始すると,エラーとなります。その際は,正しいインスタンス名を確認の上,再度jpcconf inst setupコマンドを実行してください。
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Agent Collector サービスやAgent Store サービスに対してjpctool service listコマンドを実行する場合の注意事項については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。
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PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの起動に失敗した場合,Agent Storeサービスは起動されたままの状態となります。jpcspm stopコマンドを使用して終了させるかAgent Collectorサービスを起動できるようにしてから,jpcspm startコマンドで起動してください。
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PFM - Agent for Microsoft SQL Serverを新規にインストールした場合,「プログラムと機能」ダイアログボックスを開いた時に,表示される本製品のアイコンが,最初に表示されたアイコンからすぐに別のアイコンに置き換わる場合があります。本件はアイコンの表示のみの問題であり,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの動作に影響はありません。