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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


6.2.2 PFM - Managerが停止した場合の影響と対処

PFM - Managerが停止すると,Performance Managementシステム全体に影響します。

PFM - Managerは,各ノードで動作しているPFM - Agent for Platformのエージェント情報を一括管理しています。また,PFM - Agent for Platformがパフォーマンス監視中にしきい値を超えた場合のアラームイベントの通知や,アラームイベントを契機としたアクションの実行を制御しています。

PFM - Managerが停止したときのPFM - Agent for Platformへの影響とその対処について,次に示します。

表6‒1 PFM - Managerが停止した場合の影響

プログラム名

影響

対処

PFM - Agent for Platform

PFM - Agent for Platformの動作中に,PFM - Managerが停止した場合,次のように動作する。

  • パフォーマンスデータは継続して収集される。

  • 発生したアラームイベントがPFM - Managerに通知されないため,アラーム定義ごとにアラームイベントが保持される。また,PFM - Managerが起動されるまで,PFM - Agent for Platformは通知をリトライする。保持しているアラームイベントが3つを超えると,古いアラームイベントは上書きされる。PFM - Agent for Platformを停止すると,保持しているアラームイベントは削除される。

  • PFM - Managerに通知済みのアラームステータスは,PFM - Managerが再起動したときに一度リセットされる。リセットされると,PFM - ManagerがPFM - Agent for Platformの状態を確認し,アラームステータスが最新の状態になる。

  • PFM - Agent for Platformを停止しようとした場合,PFM - Managerに停止の旨を通知できないため,停止に時間が掛かる。

PFM - Managerを起動する。動作中のPFM - Agent for Platformはそのまま運用できる。ただし,アラームが期待したとおりに通知されない場合があるため,

PFM - Manager復旧後に,共通メッセージログに出力されているメッセージKAVE00024-Iを確認する。

PFM - Managerが停止した場合の影響を考慮の上,運用方法を検討してください。なお,トラブル以外にも,構成の変更やメンテナンスの作業などでPFM - Managerの停止が必要になる場合もあります。運用への影響が少ないときに,メンテナンスすることをお勧めします。