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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Microsoft(R) SQL Server


7.3.1 ログ情報の種類

〈この項の構成〉

(1) システムログ

システムログとは,システムの状態やトラブルを通知するログ情報のことです。このログ情報は次のログファイルに出力されます。

出力形式については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,ログ情報について説明している章を参照してください。

論理ホスト運用の場合の注意事項

Performance Managementのシステムログのほかに,クラスタソフトによるPerformance Managementの制御などを確認するためにクラスタソフトのログが必要です。

(2) 共通メッセージログ

共通メッセージログとは,システムの状態やトラブルを通知するログ情報のことです。システムログよりも詳しいログ情報が出力されます。共通メッセージログの出力先ファイル名やファイルサイズについては,「7.3.2 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。また,出力形式については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,ログ情報について説明している章を参照してください。

論理ホスト運用の場合の注意事項

論理ホスト運用のPerformance Managementの場合,共通メッセージログは共有ディスクに出力されます。共有ディスク上にあるログファイルは,フェールオーバーするときにシステムとともに引き継がれますので,メッセージは同じログファイルに記録されます。

(3) 稼働状況ログ

稼働状況ログとは,PFM - Web Consoleが出力するログ情報のことです。稼働状況ログの出力先ファイル名やファイルサイズについては,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。また,出力形式については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,ログ情報について説明している章を参照してください。

(4) トレースログ

トレースログとは,トラブルが発生した場合に,トラブル発生の経緯を調査したり,各処理の処理時間を測定したりするために採取するログ情報のことです。

トレースログは,Performance Managementのプログラムの各サービスが持つログファイルに出力されます。

論理ホスト運用の場合の注意事項

論理ホスト運用のPerformance Managementの場合,トレースログは共有ディスクに出力されます。共有ディスク上にあるログファイルは,フェールオーバーするときにシステムとともに引き継がれますので,メッセージは同じログファイルに記録されます。

(5) エージェントログ

エージェントログとは,レコードの取得に関連する処理のログ情報で,PFM - RM for Microsoft SQL Serverが出力します。トラブルが発生した場合に,これらの処理の詳細情報を取得するために採取します。

エージェントログは,通常ログ,異常ログが別ファイルに出力されます。出力先については,「7.3.2(3) エージェントログ」を参照してください。

形式

エージェントログは次に示す形式で出力されます。

yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss agt4 PID inf1 inf2 inf3 MessageID Message
 
出力される各項目について説明します。
表7‒2 エージェントログの項目

項目

説明

yyyy/mm/dd

ログが出力された日付(yyyy:年,mm:月,dd:日)

hh:mm:ss.sss

ログが出力されたローカル時刻(hh:時,mm:分,ss:秒,sss:ミリ秒)

agt4

ログを出力したプロセス名(agt4はPFM - RM for Microsoft SQL Serverのプロセス名)

PID

出力プロセスID

inf1〜inf3

保守情報

MessageID

メッセージID

Message

メッセージ

注※

メッセージの内容については,「6. メッセージ」を参照してください。

注意
  • RMホストの時刻やエージェントログファイルの更新日時は変更しないでください。エージェントログの出力にはログファイルの最終更新日時の情報が使用されるため,これらを変更した場合,エージェントログが正しく出力されないおそれがあります。

  • 論理ホスト運用のPerformance Managementの場合,エージェントログの出力先は,実行系と待機系で同一となるように,共有ディスク上のパスを設定してください。