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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Microsoft(R) SQL Server


要約ルール

PIレコードタイプのレコードでは,Collection Intervalに設定された間隔で収集されるデータと,あらかじめ定義されたルールに基づき一定の期間(分,時,日,週,月,または年単位)ごとに要約されたデータが,Storeデータベースに格納されます。要約の種類はフィールドごとに定義されています。この定義を「要約ルール」と呼びます。

要約ルールによっては,要約期間中の中間データを保持する必要のあるものがあります。この場合,中間データを保持するためのフィールドがStoreデータベース内のレコードに追加されます。このフィールドを「追加フィールド」と呼びます。追加フィールドの一部は,PFM - Web Consoleでレコードのフィールドとして表示されます。PFM - Web Consoleに表示される追加フィールドは,履歴レポートに表示するフィールドとして使用できます。

なお,要約によって追加される「追加フィールド」と区別するために,ここでは,この章の各レコードの説明に記載されているフィールドを「固有フィールド」と呼びます。

追加フィールドのフィールド名は次のようになります。

PFM - Manager名に付加されるサフィックスと,それに対応するPFM - View名に付加されるサフィックス,およびフィールドに格納されるデータを次の表に示します。

表5‒3 追加フィールドのサフィックス一覧

PFM - Manager名に付加されるサフィックス

PFM - View名に付加されるサフィックス

格納データ

_TOTAL

(Total)

要約期間内のレコードのフィールド値の総和

_TOTAL_SEC

(Total)

要約期間内のレコードのフィールドの値の総和(utime型の場合)

_COUNT

要約期間内の収集レコード数

_HI

(Max)

要約期間内のレコードのフィールド値の最大値

_LO

(Min)

要約期間内のレコードのフィールド値の最小値

_OV

(OV)

要約期間内のフィールド値の総和のオーバーフロー回数

次に計算式を示します(小数点以下切り捨て)。

(フィールドデータの総和)/(固有フィールドの最大値+1)
(凡例)

−:追加フィールドがないことを示します。

要約ルールの一覧を次の表に示します。

表5‒4 要約ルール一覧

要約

ルール名

要約ルール

COPY

要約期間内の最新レコードのフィールド値がそのまま格納される。

AVG

要約期間内のフィールド値の平均値が格納される。

次に計算式を示す。

(フィールド値の総和)/(収集レコード数)
追加フィールド(Storeデータベース)

・_TOTAL

・_TOTAL_SEC(utime型の場合)

・_COUNT

追加フィールド(PFM - Web Console)※1,※2

・(Total)

ADD

要約期間内のフィールド値の総和が格納される。

ADDBI

要約期間内のフィールド値の総和の下位Byteが格納される。ADDルールと比べ,最大値が拡張(256倍)されている。

(フィールド値の総和)%(固有フィールドの最大値)

(%は剰余)

追加フィールド(Storeデータベース)

・_OV

追加フィールド(PFM - Web Console)

・(OV)

HI

要約期間内のフィールド値の最大値が格納される。

LO

要約期間内のフィールド値の最小値が格納される。

要約されないことを示す。

注※1

PFM - Manager名に「_AVG」が含まれるutime型のフィールドは,PFM - Web Consoleに追加される「(Total)」フィールドを履歴レポートで利用できません。

注※2

PFM - Manager名に次の文字列が含まれるフィールドは,PFM - Web Consoleに追加される(Total)フィールドを履歴レポートで利用できません。

「_PER_」,「PCT 」,「PERCENT 」,「_AVG 」,「_RATE_TOTAL 」