付録H 移行手順と移行時の注意事項
PFM - RM for Oracleをバージョンアップするには,PFM - RM for Oracleを上書きインストールします。インストールの操作の詳細については,次に示す個所を参照してください。
- Windowsの場合
- UNIXの場合
Performance Managementプログラムをバージョンアップする場合の注意事項については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章および付録にある,バージョンアップの注意事項について説明している個所を参照してください。
ここでは,PFM - RM for Oracleをバージョンアップする場合の注意事項を示します。
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バージョンアップする際には,古いバージョンのPFM - RM for Oracleをアンインストールしないでください。アンインストールすると,古いバージョンで作成したパフォーマンスデータなども一緒に削除されてしまうため,新しいバージョンで使用できなくなります。
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PFM - RM for Oracleのプログラムを上書きインストールすると,次の項目が自動的に更新されます。
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Remote Monitor StoreサービスのStoreデータベースファイル
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iniファイル
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PFM - RM for Oracleのインスタンス環境
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PFM - RM for Oracleのプログラムを上書きインストールした際,セットアップ手順の「PFM - RM for Oracleで使用するOracleのアカウントの作成」は,使用するOracleアカウントを変更または削除したときだけ実施してください。
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64ビット版のWindows環境の場合,またはLinux (x64)環境でOracle Database 11g R2以降を監視する場合,10-50以前のバージョンではOracle Client 32-bitを使用して監視していましたが,11-00以降のバージョンではOracle Client 64-bitを使用して監視します。このため,10-50以前のPFM - RM for Oracleから11-00以降にバージョンアップする場合,次の作業を実施してください。
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Oracle Client 64-bitのインストールとセットアップ
Oracle Client 64-bitのインストールを実施し,Oracle Client 64-bitからOracle Databaseに接続できるように設定してください。このとき,管理者,またはランタイムでOracle Clientをインストールしてください。Instant Clientはサポートしていません。
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インスタンス情報の更新
インスタンス情報は次のように変更になるため,インスタンス情報を更新してください。
表H‒1 インスタンス情報の設定項目 項目
PFM - RM for Oracleのバージョン
10-50以前
11-00以降
oracle_home
Oracle Client 32-bitのOracleホームを指定する。
Oracle Client 64-bitのOracleホームを指定する。
oracle_version
Oracle Client 32-bitのバージョンを指定する。
Oracle Client 64-bitのバージョンを指定する。
Oracle Database 12c以降(Oracle Database 18cなど)を監視する場合は,12を指定する。
net_service_name
Oracle Client 32-bitで設定した監視対象のOracle Databaseに接続できるネットサービス名を指定する。
Oracle Client 64-bitで設定した監視対象のOracle Databaseに接続できるネットサービス名を指定する。
- メモ
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10-50以前に監視のために使用していたOracle Client 32-bitは不要のため,PFM - RM for Oracle以外で使用しない場合は,アンインストールしても問題ありません。
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