レコード一覧
ここでは,PFM - RM for Oracleで収集できるレコードの一覧を記載します。
PFM - RM for Oracleで収集できるレコードおよびそのレコードに格納される情報を,レコード名順で次の表に示します。
なお,監視対象がOracle Database 12c Release 2以降でCDB構成の場合は,次のパフォーマンスデータを収集するレコードやフィールドがあります。
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監視対象のPDBおよびルート・コンテナ(CDB$ROOT)のパフォーマンスデータ
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すべてのPDBのパフォーマンスデータおよびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータ
CDB構成の監視では,監視するコンテナや取得対象のフィールドによって,パフォーマンスデータの収集範囲が異なることがあります。
パフォーマンスデータの収集範囲の違いを次の図に示します。
また,監視するコンテナとフィールドによって,注意事項や有効なパフォーマンスデータを収集できないフィールドがあります。
詳細については,表5-9または各レコードのフィールドの説明を参照してください。
レコード名 |
レコードID |
格納される情報 |
監視サポート |
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---|---|---|---|---|---|
非CDB構成※1 |
CDB構成※2 |
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PDB |
ルート・コンテナ |
||||
Oracleの稼働状況についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
Oracleが通信を行うASMインスタンスで管理されるASMディスクについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※4 |
○※4 |
||
Oracleが通信を行うASMインスタンスで管理されるASMディスク・グループについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※4 |
○※4 |
||
インスタンスや高速リカバリ領域についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※4 |
○※4 |
||
データベース中のテーブルスペースについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データファイルについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
データファイルについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
ある時点での状態を示す次のパフォーマンスデータ。
|
○ |
○※3 |
× |
||
データベースについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
インスタンスについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
インスタンスの有効性についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
○※6 |
||
ロックを待機しているすべてのセッションおよびロックを保留中のセッションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
データベースについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データファイルについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データベース中のテーブルスペースについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
カーソルについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
現在のパラメーター値についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
セッションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
すべてのアクティブ・セッションのI/Oについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
インスタンスの各セッションおよびパフォーマンス・インジケーターについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
システム・グローバル・エリア(SGA)についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
○※7 |
||
共有カーソル・キャッシュにあるカーソルのSQLテキストについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
インスタンスを開始してからのキー・パフォーマンス・インジケーターについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
○※4 |
||
インスタンスを開始してからのキー・パフォーマンス・インジケーターについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
○※4 |
||
データベース中のテーブルスペースについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
○※6 |
||
テーブルスペースのフラグメンテーションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
データベース中のテーブルスペースについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
トランザクションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
トランザクション・ロックについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
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Database Link |
PD_PDDL |
予約レコードのため使用できない。 |
× |
× |
× |
Ping Activity Interval |
PI_PIPP |
× |
× |
× |
|
SQL*Net Handler |
PD_PDNH |
× |
× |
× |
- 注※1
-
Oracle Database 12c Release 1以前およびOracle Database 12c Release 2の非CDB構成の場合は,参照してください。
- 注※2
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OracleのCDB構成は,Oracle Database 12c Release 2からサポートしています。Oracle Database 12c Release 1ではサポートしていません。
- 注※3
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監視するPDBおよびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータを収集します。
- 注※4
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すべてのPDBとルート・コンテナ(CDB$ROOT)およびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータを収集します。
- 注※5
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監視するPDBのパフォーマンスデータを収集します。
- 注※6
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監視するルート・コンテナ(CDB$ROOT)のパフォーマンスデータを収集します。
- 注※7
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ルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視する場合,監視ユーザーにより収集範囲は次のようになります。
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Oracleの管理アカウント(sysおよびsystem)を使用する場合
すべてのPDBとルート・コンテナ(CDB$ROOT)およびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータを収集します。
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共通ユーザーを使用する場合
監視するルート・コンテナ(CDB$ROOT)およびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータを収集します。
なお,収集範囲の違いは,監視ユーザーがPDBのパフォーマンス・データを収集するかの設定によります。設定方法の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
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