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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Virtual Machine


1.2.4 仮想環境の運用上の問題点を通知できます

パフォーマンスデータは,仮想環境のパフォーマンスをレポートとして表示するときだけでなく,運用上の問題が起こったり,障害が発生したりしてユーザーに警告するときにも利用します。

例えば,物理CPUの使用率が90%を上回った場合,ユーザーにEメールで通知します。このような運用をするには,「物理CPUの使用率が90%を上回る」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合,Eメールをユーザーに送信するように設定します。しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。

しきい値やアクションを定義したものをアラームと呼びます。1つ以上のアラームを1つのテーブルにまとめたものをアラームテーブルと呼びます。アラームテーブルを定義したあと,PFM - RM for Virtual Machineと関連づけます。アラームテーブルとPFM - RM for Virtual Machineとを関連づけることをバインドと呼びます。バインドすると,PFM - RM for Virtual Machineによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知されます。

このように,アラームおよびアクションを定義することによって,仮想環境の運用上の問題を早期に発見し,対処できるようになります。

アラームおよびアクションの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。