5.1 クラスタシステムでのPFM - RM for Platformの構成
ここでは,クラスタシステムでPFM - RM for Platformを運用する場合の構成について説明します。クラスタシステムの概要,およびPerformance Managementシステムをクラスタシステムで運用する場合のシステム構成については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のクラスタシステムでの構築と運用について説明している章を参照してください。
PFM - RM for Platformをクラスタシステムで運用すると,トラブルが発生した場合でもフェールオーバーしてシステムの稼働を維持できるため,可用性が向上します。
PFM - RM for Platformをクラスタシステムで運用する場合は,実行系ノードと待機系ノードの両方で,同じPFM - RM for Platformのインスタンスが実行できる環境を構築します。また,データファイル,構成ファイルおよびログファイルなど,データ一式を共有ディスクに格納します。
クラスタシステムでPFM - RM for Platformを運用する場合は,次の図のような構成で運用します。
クラスタシステムを適用したPFM - RM for Platformは,論理ホスト環境で動作し,別ホストにある監視対象ホストを監視します。このため,それぞれのホスト上から同一ホスト名で監視対象ホストに接続できるようにする必要があります。
共有ディスクに定義情報やパフォーマンス情報を格納し,フェールオーバー時に引き継ぎます。1つの論理ホストに複数のPerformance Managementのプログラムがある場合は,すべて同じ共有ディレクトリを使います。
1つのノードでPFM - RM for Platformを複数実行できます。クラスタ構成が複数ある構成(アクティブ・アクティブ構成)の場合,それぞれの論理ホスト環境で,PFM - RM for Platformを実行してください。それぞれのPFM - RM for Platformは独立して動作し,別々にフェールオーバーできます。