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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform


1.2.4 収集したパフォーマンスデータを効果的に活用できます

監視対象ホストから収集されたパフォーマンスデータは,PFM - RM for Platformを使用することで,ホストの稼働状況や傾向を分析したり,把握したりするなど,効果的に活用できます。

〈この項の構成〉

(1) 監視対象ホストの稼働状況をグラフィカルに表示します

PFM - RM for Platformによって,収集されたCPU使用率などのパフォーマンスデータは,PFM - Web Consoleを使用することでグラフィカルな形式に加工し,表示できます。収集および集計した結果を基に,パフォーマンスデータの傾向や推移をグラフィカルな形式で確認できるため,複数のホストの稼働状況を容易に分析できます。

Performance Managementでは,グラフィカルな形式に加工し,表示するための情報が定義されているものを「レポート」と呼びます。レポートには次の種類があります。

(2) 監視対象ホストの運用上のトラブルを適切に対処します

システムリソースが不足しているなど,監視対象ホストにトラブルが発生したとき,PFM - RM for Platformで設定した判定条件やしきい値を基に,適切な対処を実行します。

例えば,あらかじめ「物理CPUの使用率が90%」を異常条件のしきい値とし,しきい値に達した場合はEメールで通知される旨を設定したとします。実際のトラブル発生時,システム管理者は,Eメールによる通知によって,トラブルの発生をタイムリーに把握できます。

このように,判定条件を設定しておくことで,自動で適切な対処が実行され,トラブルの早期解決につながります。

Performance Managementでは,設定したしきい値に達した場合に取る対処のことを,「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。

なお,しきい値やアクションが定義されているものを「アラーム」と呼びます。各パフォーマンスデータのアラームは,PFM - Web Consoleを使用して設定します。アラームの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のアラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。

PFM - Web Consoleでアラームを設定すると,各アラームを1つにまとめたテーブルとPFM - RM for Platformとが関連づけられます。このときのテーブルを「アラームテーブル」,関連づけを「バインド」と呼びます。

バインドによって,PFM - RM for Platformで収集されたパフォーマンスデータが,アラームで定義されているしきい値に達したとき,アクションが実行されます。