付録C.1 Performance Managementのポート番号
PFM - Manager,PFM - Web ConsoleおよびPFM - Baseで使用するポート番号を示します。
Agent CollectorおよびRemote Monitor Collectorサービスと,Agent StoreおよびRemote Monitor Storeサービスのポート番号については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,付録に記載されているポート番号一覧を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) ポート番号について
ポート番号は,同一装置内で重複しないように割り当てる必要があります。
同一装置内の物理ホストと論理ホストの両方にPerformance Managementシリーズプログラムのサービスがある場合,物理ホストと論理ホストとで重複しないポート番号を割り当てる必要があります。また,複数の論理ホストにPerformance Managementシリーズプログラムのサービスがある場合,それぞれの論理ホストに重複しないポート番号を割り当てる必要があります。
PFM - ManagerとPFM - Web Console間,PFM - ManagerとPFM - Agent間,またはPFM - ManagerとPFM - RM間のファイアウォールを通過させる場合は,ポート番号を固定値に設定する必要があります。これらのファイアウォールを通過させるための設定については,「付録C.2 ファイアウォールの通過方向」を参照してください。
(2) PFM - Managerで使用するポート番号
PFM - Managerで使用するポート番号には次の種類があります。
- 固定ポート番号:
-
Name Serverサービス,Status Serverサービス,およびView Serverサービスに割り当てられるポート番号です。
Performance Managementであらかじめ決められていて,起動のたびに同じポート番号が割り当てられます。
これらのサービスに,ユーザーがjpcconf port defineコマンドで任意のポート番号を指定した場合,そのポート番号が固定ポート番号として割り当てられます。固定ポート番号の詳細は,「表C-1 PFM - Managerで使用するポート番号」を参照してください。
- 優先ポート番号:
-
いくつかのサービスには,jpcconf port defineコマンドで,Performance Managementで決められたポート番号を優先的に割り当てられます。jpcconf port defineコマンドを実行しない場合,サービスが起動されるたびにシステムで使用されていないポート番号が自動的に割り当てられます。
優先ポート番号を利用できるサービス,および優先ポート番号の詳細は,「表C-1 PFM - Managerで使用するポート番号」または「表C-3 PFM - Baseで使用するポート番号」を参照してください。
なお,起動のたびに同じポート番号を割り当てたい場合は,jpcconf port defineコマンドで任意のポート番号を指定できます。
- 重要
-
-
Name ServerサービスおよびStatus Serverサービスに設定するポート番号はPerformance Managementシステム内の全ホストで同じ番号にする必要があります。
-
ホスト内でポート番号が重複しないかぎり,Performance Managementが割り当てる固定ポート番号,または優先ポート番号を使用してください。
-
PFM - Managerで使用するポート番号を次の表に示します。なお,jpcconf port defineコマンドの詳細については,「jpcconf port define」を参照してください。
固定ポート番号 |
優先ポート番号 |
サービス名※1 |
パラメーター |
用途 |
ポート番号が 重複した場合 |
---|---|---|---|---|---|
22285 |
− |
Name Server |
jp1pcnsvr |
各サービスがName Serverサービスと通信接続するときに使用する。 |
メッセージ(KAVE05918-W)が表示されるので,重複しないポート番号を指定する。 jpcconf port defineコマンドの-inputオプションでautoを指定している場合は,メッセージ(KAVE05918-W)を表示して処理をスキップする。 |
22350 |
− |
Status Server |
jp1pcstatsvr |
サービスのステータスを確認するときに使用する。 |
|
22286 |
− |
View(PFM - Web ConsoleとView Serverサービス 間) |
jp1pcvsvr |
PFM - Managerにログインしたり,PFM - Web ConsoleのGUIを操作したりするときに使用する。 |
|
− |
View(JP1/SLMとPFM - Manager間) |
jp1pcvsvr |
JP1/SLMからPFM - Managerとの連携を設定するときに使用する。 |
||
− |
20275 |
Action Handler |
jp1pcah |
アクションを実行するときに使用する。 |
その時点で使用されていないポート番号を,Performance Managementが割り当てる。 |
− |
20273 |
Correlator |
jp1pcep |
各PFM - AgentまたはPFM - RMのイベントをPFM - Managerに送信するときに使用する。 |
|
− |
20271 |
Master Manager |
jp1pcmm |
各サービスがMaster Managerサービスと通信接続するときに使用する。 |
|
− |
20272 |
Master Store |
jp1pcsto |
各PFM - AgentまたはPFM - RMのイベントを記録するときに使用する。 |
|
− |
20274 |
Trap Generator |
jp1pctrap |
SNMPトラップを送信するときに使用する。 |
|
− |
20276 |
View Server |
jp1pcvsvr2 |
各PFM - AgentまたはPFM - RMのイベントやレポートをPFM - Web Consoleに送信するときに使用する。 |
|
自動※2 |
Agent Collector(ヘルスチェックエージェント) |
jp1pcagt0 |
アラームをバインドしたり,リアルタイムレポートを取得したりするときに使用する。 |
− |
|
Agent Store(ヘルスチェックエージェント) |
jp1pcsto0 |
パフォーマンスデータを記録したり,履歴レポートを取得したりするときに使用する。 |
− |
- (凡例)
-
−:該当なし
- 注※1
-
コマンド実行時の表示名がサービス名と異なる項目は,表示名を記載しています。
- 注※2
-
jpcconf port defineコマンドを実行した場合は,その時点で使われていないポート番号が割り当てられます。jpcconf port defineコマンドを実行しない場合は,サービスが再起動されるたびに,その時点で使われていないポート番号が割り当てられます。
(3) PFM - Web Consoleで使用するポート番号
PFM - Web Consoleで使用するポート番号を次の表に示します。
ポート番号 |
サービス名 |
パラメーター |
用途 |
---|---|---|---|
20358 |
Web Service |
− |
WebブラウザからPFM - Web Consoleに接続するときに使用する。 |
20359 |
Web Console |
− |
Web ServiceサービスがWeb Consoleサービスと通信接続するときに使用する。 |
20369 |
Web Console |
− |
PFM - Web Consoleサービスが使用するRMIレジストリのポート番号 |
20368 |
Web Console |
− |
PFM - Web Consoleサービスが使用する管理サーバ用のポート番号 |
自動※1 |
Web Console |
− |
PFM - Web Consoleサービスが使用する管理コマンド用のポート番号 |
自動※2 |
Web Console |
− |
PFM - Web Consoleサービスが使用するコールバックポート番号(ownPort) |
自動※2 |
Web Console |
− |
PFM - Web Consoleコマンドが使用するコールバックポート番号(ownCmdPort) |
- (凡例)
-
−:該当なし
- 注※1
-
システムで使用されていないポート番号が自動的に割り当てられます。また,ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)のejbserver.rmi.remote.listener.portパラメーターで特定のポート番号に固定することもできます。
- 注※2
-
PFM - Web Console起動時,config.xmlに設定されたポート番号が自動的に割り当てられます。また,config.xmlでポート番号を設定していない場合,PFM - Web Consoleが再起動されるたびに,システムで使用されていないポート番号が自動的に割り当てられます。
(4) PFM - Baseで使用するポート番号
PFM - Baseで使用するポート番号を次の表に示します。
固定ポート番号 |
優先ポート番号 |
サービス名 |
パラメーター |
用途 |
ポート番号が 重複した場合 |
---|---|---|---|---|---|
22285 |
− |
Name Server |
jp1pcnsvr |
各サービスがName Serverサービスと通信接続するときに使用する。 |
メッセージ(KAVE05918-W)が表示されるので,重複しないポート番号を指定する。 jpcconf port defineコマンドの-inputオプションでautoを指定している場合は,メッセージ(KAVE05918-W)を表示して処理をスキップする。 |
22350 |
− |
Status Server |
jp1pcstatsvr |
サービスのステータスを確認するときに使用する。 |
|
− |
20275 |
Action Handler |
jp1pcah |
アクションを実行するときに使用する。 |
その時点で使用されていないポート番号を,Performance Managementが割り当てる。 |
(5) PFM - Baseホストでservicesファイルに登録されるポート番号の情報について
PFM - Baseのインストール時,次に示すポート番号の情報をservicesファイルに登録します。
-
jp1pcnsvr:22285/tcp
-
jp1pcstatsvr:22350/tcp
このうち,22285のポート番号は,PFM - ManagerホストのNameServerサービスの待ち受けポートで,PFM - Baseホストからの通信先ポートを明示するために使用します。
PFM - Baseでは,このポート情報を宛先としてNameServerサービスへの通信をしているため,NameServerサービスのポート番号を変更する場合以外は,設定値を変更しないでください。変更,または削除した場合,NameServerとの通信ができなくなります。