jpctool config mgrimport
形式
jpctool config mgrimport -d インポート元ディレクトリ [-noprogress]
機能
jpctool config mgrimportコマンドは,監視二重化の環境にあるPFM - Managerの定義情報ファイルを,指定されたディレクトリからインポートするコマンドです。
インポートする定義情報は次のとおりです。
-
アラーム情報(アラーム定義,アクション定義)
-
バインド情報
-
レポート定義
-
業務グループ定義
-
Performance Managementユーザーアカウント情報(エージェント階層(User Agents)の情報を含む)
-
自動バインド設定
jpctool config mgrimportコマンドでは,定義情報をインポートする前に,オプションで指定した定義情報とインポート先の定義情報が一致しているかどうかを検証します。定義情報の検証についての詳細は,「付録F 定義情報の検証について」を参照してください。
コマンドを実行できるホスト
PFM - Manager
実行権限
- Windowsの場合
-
Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
- UNIXの場合
-
rootユーザー権限を持つユーザー(uid=0のユーザー)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pc/tools/
引数
-d インポート元ディレクトリ
jpctool config mgrexportコマンドでエクスポートした定義情報が格納されているディレクトリを指定します。
1〜35バイトの半角英数字,半角空白,または次に示す記号を指定できます。
-_#():/¥
ディレクトリは,相対パスでは指定できません。必ず絶対パスで指定してください。
空白文字を含む場合," "で囲んでください。また,次の記号を指定する場合,シェルまたはコマンドプロンプトで解析されるのを防ぐため," "で囲んで指定してください。
( )
-noprogress
このオプションを指定すると,インポート処理の稼働状況は出力されません。
注意事項
-
UNIXの場合,カレントディレクトリをコマンドの格納先ディレクトリに移動してからコマンドを実行してください。
-
このコマンドの実行には,実行ホスト上のPFM - Managerが10-10以降である必要があります。
-
このコマンドは,同一ホスト上の起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドと同時に実行できません。
-
このコマンドは,監視二重化の環境で実行してください。
-
-dオプションで指定した定義情報と,インポート先の定義情報が一致している必要があります。一致していない定義情報がある場合,KAVE06142-Eメッセージが出力されます。エラー内容を確認して,再度実行してください。
-
jpctool config mgrimportコマンドを複数同時に実行しないでください。
-
このコマンドを実行する前に,jpctool config mgrexportコマンドを実行して,あらかじめ定義情報をエクスポートしておく必要があります。
-
プライマリーとセカンダリーのPFM - Managerのバージョンが一致している必要があります。
-
実行ホスト上のPFM - Managerのサービスが停止している必要があります。
-
ディスクに十分な空き容量があることを確認してから実行してください。空き容量の目安として,次に示す各ドライブに,jpctool config mgrexportコマンドでエクスポートした定義情報のディスク占有量分の空き容量が必要です。
-
-dオプションで指定したディレクトリがあるドライブ
-
実行ホスト上のPFM - Manager環境があるドライブ
なお,上記が同一ドライブにある場合は,インポートする定義情報のディスク占有量の2倍の空き容量が必要です。
-
-
コマンド実行中にエラーが発生すると,PFM - Managerのインストールディレクトリにバックアップファイルが残ることがあります。
-
コマンド実行中に処理が中断された場合,PFM - Managerの環境が不正な状態になることがあります。
-
-dオプションで指定するインポート元ディレクトリに,CDやDVDなど書き込むことのできないメディアを指定することはできません。
-
コマンド実行中にCtrl+Cキーで処理を中断しないでください。
戻り値
0 |
正常終了した。 |
1 |
コマンドラインの形式が不正である。 |
2 |
コマンドの実行権限がない。 |
4 |
実行ホスト上のPFM - Managerのサービスが起動している。 |
5 |
Performance Managementホスト以外のホストで実行された。 |
10 |
コマンドが実行中である。 |
12 |
監視二重化の環境で実行されていない。 |
100 |
Performance Managementの環境が不正である。 |
105 |
カレントディレクトリがjpctool config mgrimportコマンドの格納先ディレクトリではない。 |
200 |
メモリーが不足している。 |
210 |
ディスク容量が不足している。 |
211 |
ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 |
235 |
1つ以上のファイルのコピーに失敗した。 |
238 |
定義情報が一致していない。 |
239 |
定義情報の内容が不正である(エクスポート後に変更された)。 |
255 |
予期しないエラーが発生した。 |
使用例
/tmp/pfmimportディレクトリを指定して,定義情報をインポートする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool config mgrimport -d /tmp/pfmimport
出力例
定義情報のインポートに成功した場合の標準出力の出力例を次に示します。
標準出力の出力例
KAVE06139-I 二重化定義情報のインポート処理を開始します KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=alarm definitions) KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=alarm definitions) KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=action definitions) KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=action definitions) KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=bind information) KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=bind information) KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=report definitions) KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=report definitions) KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=tenant group definitions) KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=tenant group definitions) KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=PFM user account information) KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=PFM user account information) KAVE06140-I 二重化定義情報のインポート処理が正常終了しました
定義情報が一致していないため,定義情報のインポートに失敗した場合の標準出力の出力例を次に示します。
標準出力の出力例
KAVE06142-E 指定された定義情報と,インポート先PFM - Managerの定義情報が異なります(Configure the health check function) KAVE06142-E 指定された定義情報と,インポート先PFM - Managerの定義情報が異なります(jpccomm.ini, section=Common Section, label=Multiple Alarm Table Bind) KAVE06142-E 指定された定義情報と,インポート先PFM - Managerの定義情報が異なります(HealthCheck, Property=Detail Records->PD->Log)