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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpcrdef create

〈このページの構成〉

形式

jpcrdef create    [-mx 最大ヒープサイズ]
                  [-ms 初期ヒープサイズ]
                  [-dateformat 日付フォーマットのパターン名]
                  [-dateseparator 日付フォーマットのセパレーター名]
                  入力ファイル

機能

jpcrdef createコマンドは,PFM - Managerに接続し,レポート定義を新規作成するコマンドです。定義内容は,コマンドライン引数として指定されたXML形式のパラメーターファイルから取得します。1つのパラメーターファイルに複数のレポート定義を指定し,一括して作成できます。

コマンドを実行できるホスト

PFM - Web Console

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

また,コマンドを実行するためには,事前にPerformance Managementに対する管理ユーザー権限または一般ユーザー権限のユーザーアカウントで認証用のキーファイルを作成する必要があります。詳細については,「jpcmkkey」コマンドを参照してください。

注※

Performance ManagementユーザーまたはJP1ユーザーが必要とする,Performance Managementに対する実行権限です。

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pcwebcon/tools/

引数

-mx 最大ヒープサイズ

java.exeの最大ヒープサイズをメガバイト単位で指定します。デフォルトは,128メガバイトです。実際に取得できる最大サイズは,システムに依存します。指定する値が次の条件を満たさない場合は,コマンドライン形式不正となります。指定値の条件を次に示します。

  • 1〜2,048の整数

  • 「-mxの指定値 >= -msの指定値」

-ms 初期ヒープサイズ

java.exeの初期ヒープサイズをメガバイト単位で指定します。デフォルトは,32メガバイトです。指定する値が次の条件を満たさない場合は,コマンドライン形式不正となります。指定値の条件を次に示します。

  • 1〜2,048の整数

  • 「-mxの指定値 >= -msの指定値」

-dateformat 日付フォーマットのパターン名

指定したパターン名に対応する日付フォーマットで,入力ファイルの<expression>タグに記述した日付の形式を判定します。指定できる日付フォーマットのパターン名を次に示します。

  • pattern-ddMMyyyy

  • pattern-MMddyyyy

  • pattern-yyyyMMdd

-dateseparator 日付フォーマットのセパレーター名

指定したセパレーター名に対応するセパレーター文字列で,入力ファイルの<expression>タグに記述したセパレーターの形式を判定します。指定できる日付フォーマットのセパレーター名を次に示します。

  • space

  • slash

  • hyphen

  • period

入力ファイル

レポートを新規作成するためのXML形式のパラメーターファイルを指定します。このパラメーターファイルは,後述の「パラメーターファイルの形式」に基づいて作成されたファイルです。絶対ファイルパス名,相対ファイルパス名,ファイル名が指定でき,絶対ファイルパス名以外の場合,カレントディレクトリを基点とします。

パラメーターファイルの形式

XMLタグ仕様

  • report-definitions

    種別

    説明

    意味

    レポート定義情報のルートタグ

    指定可能値

    なし

    省略

    不可

    属性

    なし

    親要素

    pr-cli-parameters

    子要素

    report-definition

  • report-definition

    種別

    説明

    意味

    1つのレポート定義を指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    不可

    属性

    name

    1〜64文字(バイトではない)の全角文字または半角文字でレポート定義名を指定する。レポート定義名に「\」か「/」を含む場合,それぞれ「\\」「\/」と記述する。全角と半角文字が混在できる。すでにあるレポート定義名称を指定すると,エラーになる。parent-folder属性を指定して,name属性を省略した場合もエラーになる。レポート定義名の前後に半角空白を指定すると,前後の半角空白を除いた名称で登録される。

    parent-folder

    name属性のレポート定義を格納するディレクトリを指定する。1〜64文字(バイトではない)の全角文字または半角文字のディレクトリ名を最上位ディレクトリから「/」で区切って指定する。全角と半角文字が混在できる。パスの場合は,上位レベルのディレクトリ名から順に半角「/」で区切って指定する。ディレクトリ名に「\」か「/」を含む場合,それぞれ「\\」「\/」と記述する。システム定義のレポート定義ディレクトリは指定できない。ディレクトリがない場合は,作成する。省略するとエラーになる。ディレクトリ名の前後に半角空白を指定するとエラーになる。

    例えば,ルートディレクトリ「User Reports」の配下にあるレポート定義名「PD define」のレポート定義をファイルに出力する場合,次のように指定する。

    <report-definition name="PD define" parent-folder="/"/>

    また,ルートディレクトリ「User Reports」配下のディレクトリ「Dir1」内のディレクトリ「Dir2」にある,すべてのレポート定義をファイルに出力する場合,次のように指定する。

    <report-definition parent-folder="/Dir1/Dir2"/>

    id

    指定しても無視される。

    read-only

    「TRUE」の場合は,レポート定義の生成を中断して,次のreport-definition要素を処理する。省略または「FALSE」の場合は,レポート定義を作成する。

    親要素

    report-definitions

    子要素

    product-id

    report-type

    record

    indication-settings

    realtime-indication-settings

    view-type

    drilldown

  • product-id

    種別

    説明

    意味

    レポート情報を収集する製品の種別

    指定可能値

    プロダクトIDにデータモデルバージョン番号を付けたプロダクトコードを指定する。プロダクトIDは,エージェント製品を識別する半角英大文字。データモデルバージョンとは,エージェントが与える番号。プロダクトIDについては,各PFM - AgentまたはPFM - RMのマニュアルの,識別子について説明している個所を参照。

    「レポートAのデータモデルバージョン ≧ レポートBのデータモデルバージョン」である場合,レポートAからレポートBにドリルダウンできる。

    省略

    不可

    属性

    なし

    親要素

    report-definition

    子要素

    なし

  • report-type

    種別

    説明

    意味

    レポート種別を指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    不可

    属性

    type

    次に示す指定値を英字半角(小文字だけ,または大文字だけ)で指定する。

    • 「履歴(1つのエージェント)レポート」の場合

      「historical-single-agent」または

      「HISTORICAL-SINGLE-AGENT」

    • 「履歴(複数のエージェント)レポート」の場合

      「historical-multiple-agents」または

      「HISTORICAL-MULTIPLE-AGENTS」

    • 「リアルタイム(1つのエージェント)レポート」の場合

      「realtime-single-agent」または

      「REALTIME-SINGLE-AGENT」

    親要素

    report-definition

    子要素

    なし

  • record

    種別

    説明

    意味

    レポート対象レコードを指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    不可

    属性

    id

    レコードIDを指定する。省略できない。report-type設定値との組み合わせによって,指定できるレコード属性が決まる。詳細については,「表3-32 レポートに指定できるレコード属性とフィールドの組み合わせ」を参照。

    親要素

    report-definition

    子要素

    fields

    condition-expression

  • fields

    種別

    説明

    意味

    レポート対象フィールドを1つ以上指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    不可

    属性

    なし

    親要素

    record

    子要素

    field

  • field

    種別

    説明

    意味

    レポート対象フィールドを1つ指定する。

    指定可能値

    選択したレコードのフィールドIDを指定する。すべてのfield要素のすべての属性(table/list/graph)を「FALSE」に指定できない。必ずtable/list/graphのどれか1つを「TRUE」に指定する。

    すべてのfieldでtable/list/graphに「FALSE」を指定した場合はエラーとなる。また,fieldsタグ内で重複するフィールドIDを用いてfieldタグを指定した場合はエラーとなる。

    フィールドの中には,履歴データとしてAgent StoreおよびRemote Monitor Storeに記録するときだけ追加収集され,計算されるxxxx(Total)などのフィールドがある。これらのフィールドは,リアルタイムレポートの場合には指定できない。指定した場合は,エラーとなる。詳細については,「表3-36 リアルタイムレポートで指定できないフィールド」を参照。

    省略

    不可

    属性

    table

    表を表示する場合は「TRUE」,それ以外は「FALSE」を指定する。省略できない。

    list

    一覧を表示する場合は「TRUE」,それ以外は「FALSE」を指定する。省略できない。

    graph

    グラフを表示する場合は「TRUE」,それ以外は「FALSE」を指定する。省略できない。

    テキスト形式のフィールドの場合は,「TRUE」を指定するとエラーになる。

    display-name

    24文字以内の全角または半角文字列でユーザー表示名を指定する。

    省略した場合,空文字指定(display-name="")の場合,および半角空白文字指定(display-name=" ")の場合は,フィールド名を表示する。

    親要素

    fields

    子要素

    なし

  • condition-expression

    種別

    説明

    意味

    フィルターの条件式の論理演算を指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時は設定しない)

    属性

    なし

    親要素

    record

    ref-field

    子要素

    and

    or

    expression

  • expression

    種別

    説明

    意味

    条件式を指定する。

    指定可能値

    (1)フィルター条件に指定する場合

    条件式は「フィールド 条件 ["値"]」の形式で指定する。フィールド・条件・値の区切りに空白は使用できない。

    データ型がtime_tのフィールドは,値を省略しspecify-when-displayedを「TRUE」に設定した場合だけ指定できる。

    フィールド

    フィールドは,レコードに含まれるフィールドを「PFM - Manager名」で指定する。PFM - Manager名については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルのレコードの説明を参照。

    条件

    条件に指定する値を次に示す。

    • 「=」:フィールドの値と["値"]が等しい。

    • 「<」:フィールドの値が["値"]より小さい。

    • 「<=」:フィールドの値が["値"]より小さいか等しい。

    • 「>」:フィールドの値が["値"]より大きい。

    • 「>=」:フィールドの値が["値"]より大きいか等しい。

    • 「<>」:フィールドの値と["値"]が異なる。

    XMLの表記として「<」は「&lt;」,「>」は「&gt;」を指定する。

    文字列フィールドの場合は,ASCIIコードの昇順に比較する。

    ["値"]

    「"」で囲んで指定する。指定できるバイト数は,最大2,048バイト。

    文字コード,データ長,データ形式は,左辺に指定するフィールドのデータ型に依存する。

    specify-when-displayed属性を「TRUE」に設定している場合は,値を省略できる。

    値に制御文字および「( ) [ ] < > = "」の文字は指定できない。指定した場合はエラーになる。

    各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルに記述されているフィールドのデータ型に合わせ指定する。次に示す設定範囲で指定する。

    • 文字(指定値をそのまま設定)

    • 整数(Integerで表現できる範囲の値)

    • 小数(Doubleで表現できる範囲の値で,小数点以下が4桁以上の場合,IEEE754規格のRound to nearestの仕様に従って4桁に丸める)

    • 日付(dd MM yyyy,MM dd yyyy,yyyy MM ddのどれか。OSのロケールの設置値と同じ表示形式を指定する)

      (時刻はHH:mm:ss固定)

      日付の表示形式については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」を参照。

    (2)ドリルダウン対象のフィールドに指定する場合

    条件式は,「フィールド 条件 ["値"]」または「フィールド 条件 フィールド」の形式で指定する。フィールド・条件・値の区切りに空白は使用できない。

    フィールド

    ドリルダウンレポートに指定したレコードに含まれるフィールドを指定する。

    条件

    「(1)フィルター条件に指定する場合」の条件を参照。

    ["値"]またはフィールド

    • 右辺に値を指定する場合

      指定する値については,「(1)フィルター条件に指定する場合」の["値"]を参照。

    • 右辺にフィールドを指定する場合

    レコードのフィールドID,DATETIMEフィールド,またはODBCキーフィールドを指定する。ODBCキーフィールドについては,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照。

    省略

    可(condition-expressionを指定した場合は省略できない)

    属性

    specify-when-displayed

    実行時に設定する場合は「TRUE」,それ以外は「FALSE」と指定する。省略時は,「FALSE」となる。要素値の論理式に値を指定しないで「FALSE」を指定すると,エラーになる。

    親要素

    condition-expression

    and

    or

    子要素

    なし

    注※

    IEEE754規格のRound to nearestの仕様を次に示します。

    • 丸める対象となる数と2つの近似値との距離を比べて,丸める対象となる数に最も近い近似値に丸めます。

    • 丸める対象となる数と2つの近似値との距離が同じ場合,2つの近似値を2進表現していちばん下の桁が「0」となる近似値に丸めます。

  • and

    種別

    説明

    意味

    expressionで指定した論理式のAND演算を指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(条件式の論理積を指定する場合に指定する)

    属性

    なし

    親要素

    and

    or

    condition-expression

    子要素

    expression

    and

    or

  • or

    種別

    説明

    意味

    expressionで指定した論理式のOR演算を指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(条件式の論理和を指定する場合に指定する)

    属性

    なし

    親要素

    and

    or

    condition-expression

    子要素

    expression

    and

    or

  • indication-settings

    種別

    説明

    意味

    レポート表示期間,レポート間隔,ピーク時間表示,および最大レコード数を指定する。

    indication-settingsは,report-typeが「historical-single-agent」または「historical-multiple-agents」のときだけ指定できる。report-typeが「realtime-single-agent」のときに指定するとエラーになる。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時は子要素も含め,デフォルトとなる)

    属性

    specify-when-displayed

    レポート表示時に指定する場合は「TRUE」,それ以外は「FALSE」と指定する。省略時は「FALSE」とする。

    maximum-number-of-records

    1〜2,147,483,647の整数でレポートに表示する最大レコード数を指定する。省略時は1,440とする。

    親要素

    report-definition

    子要素

    date-range

    report-interval

    peak-time

  • date-range

    種別

    説明

    意味

    レポート表示期間を指定する。

    指定可能値

    次の値を指定する。

    • 過去1時間以内の場合「WITHIN_THE_PAST_HOUR」

    • 過去1日(24時間)以内の場合「WITHIN_THE_PAST_24_HOURS」

    • 過去7日以内の場合「WITHIN_THE_PAST_7_DAYS」

    • 過去1か月以内の場合「WITHIN_THE_PAST_MONTH」

    • 過去1年以内の場合「WITHIN_THE_PAST_YEAR」

    • レポート表示時に指定する場合「SPECIFY_WHEN_DISPLAYED」

    大文字と小文字は区別しない。

    省略

    可(省略時は「SPECIFY_WHEN_DISPLAYED」となる)

    属性

    なし

    親要素

    indication-settings

    子要素

    なし

  • report-interval

    種別

    説明

    意味

    レポート間隔を指定する。

    指定可能値

    次の値を指定できる。大文字と小文字は区別しない。

    • 分単位の場合「MINUTE」

    • 時間単位の場合「HOUR」

    • 日単位(24時間)以内の場合「DAY」

    • 週単位の場合「WEEK」

    • 月単位の場合「MONTH」

    • 年単位の場合「YEAR」

    PIレコード以外を指定した場合,エラーになる。

    省略

    可(省略時は「HOUR」となる)

    属性

    なし

    親要素

    indication-settings

    子要素

    なし

  • peak-time

    種別

    説明

    意味

    指定したフィールド値が最大となる時間だけレポート表示する。

    指定可能値

    recordで指定したレコードが単数インスタンスの場合,そのどれかのフィールドIDを指定する。1日の内でそのフィールドの値が最大となる時間のレコードだけを表示する。report-intervalが「HOUR」以外の場合,レコードが複数インスタンスの場合,またはreport-typeがHISTORICAL-MULTIPLE-AGENTSの場合は,エラーになる。

    省略

    可(省略時はpeak-timeにフィールドを設定しない)

    属性

    なし

    親要素

    indication-settings

    子要素

    なし

  • realtime-indication-settings

    種別

    説明

    意味

    リアルタイムレポートの更新間隔,ランキング表示を指定する。

    realtime-indication-settingsは,report-typeが「realtime-single-agent」のときだけ指定できる。report-typeが「realtime-single-agent」以外のときに指定するとエラーになる。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時は子要素も含め,デフォルトとなる)

    属性

    specify-when-displayed

    レポート表示時に指定する場合は「TRUE」,それ以外は「FALSE」と指定する。省略時は「FALSE」となる。

    indicate-delta-value

    デルタ値で表示する場合は「TRUE」,それ以外は「FALSE」と指定する。省略時は「TRUE」となる。

    デルタ値の表示可否については,エージェントで収集される各フィールドによって異なる。詳細は,「表3-35 リアルタイムレポートのデルタ値の表示条件」を参照。

    親要素

    report-definition

    子要素

    refresh-interval

    display-by-ranking

  • refresh-interval

    種別

    説明

    意味

    自動更新の有無,自動更新時の間隔の初期値(秒数),最小値(秒数)を指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時は自動更新する)

    属性

    do-not-refresh-automatically

    リアルタイムレポート表示データを自動更新しない場合は「TRUE」,自動更新する場合は「FALSE」を指定する。省略時は,「FALSE」となる。

    initial-value

    do-not-refresh-automaticallyが「FALSE」の場合,レポート表示データの自動更新間隔を「minimum-value指定値〜3,600秒」の整数で指定する。

    do-not-refresh-automaticallyが「TRUE」の場合にinitial-valueを指定するとエラーになる。

    initial-valueおよびminimum-valueを両方とも省略した場合,initial-value値は「60秒」となる。

    minimum-valueを指定し,initial-valueを省略した場合,initial-value値は「minimum-value指定値」となる。

    minimum-value

    do-not-refresh-automaticallyが「FALSE」の場合,レポート表示データの自動更新間隔の変更できる最小値を「10〜3,600秒」の整数で指定する。

    do-not-refresh-automaticallyが「TRUE」の場合にminimum-valueを指定するとエラーになる。

    initial-valueおよびminimum-valueを両方とも省略した場合,minimum-value値は「60秒」となる。

    initial-valueを指定し,minimum-valueを省略した場合,minimum-value値は「initial-value指定値」となる。

    親要素

    realtime-indication-settings

    子要素

    なし

  • display-by-ranking

    種別

    説明

    意味

    field属性で指定したフィールドを昇順または降順にソートして,先頭からdisplay-number属性で指定した件数をランキングデータとしてレポート表示する場合に指定する。

    複数行のレコード(複数インスタンスレコード)の場合だけ指定できる。単一行のレコードの場合に指定するとエラーになる。

    display-by-rankingとdisplay-keyの両方を指定した場合,display-by-rankingの条件で取得したデータをdisplay-keyの条件に従って表示する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時はランキングを表示しない)

    属性

    field

    ランキング表示するときの表示判定基準となるフィールドIDを指定する。省略時はエラーになる。

    ランキング表示に指定できない属性のフィールドを指定した場合はエラーになる。

    ランキング表示時に指定できるフィールドのデータ型は「表3-31 指定できるパラメーターの組み合わせ(リアルタイムレポートの場合)」を参照。

    display-number

    ランキング表示する件数を1〜100の整数で指定する。省略時は「10」となる。

    in-descending-order

    ランキング表示の判定基準となるフィールドIDを降順または昇順でソートし,先頭からdisplay-number属性で指定した件数分を表示する。

    昇順でソートする場合は「TRUE」,降順でソートする場合は「FALSE」を指定する。省略時は「FALSE」となる。

    親要素

    realtime-indication-settings

    子要素

    なし

  • view-type

    種別

    説明

    意味

    レポートの表現形式を指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(display-keyとgraph-propertiesをすべてデフォルトに設定する)

    属性

    なし

    親要素

    report-definition

    子要素

    display-key

    graph-properties

  • display-key

    種別

    説明

    意味

    レコードをソートするためのフィールドを指定する。display-keyを指定すると,graph-typeにLINE,AREA,STACKED_AREAは指定できない。

    指定可能値

    フィールドIDを指定する。

    省略

    可(省略時は時系列で表示する)

    属性

    in-descending-order

    • 「TRUE」の場合,降順ソート。

    • 「FALSE」または省略の場合,昇順ソート。

    親要素

    view-type

    子要素

    なし

  • graph-properties

    種別

    説明

    意味

    グラフ種別とグラフ書式を指定する。<field>タグでgraph=trueに設定されているフィールドがない場合に<graph-properties>タグを指定するとエラーになる。

    指定可能値

    なし

    省略

    属性

    show-areas-of-missing-data

    「TRUE」を指定した場合,エージェントが起動していなかったなどの原因でデータが欠落していると,グラフ種別が「LINE」,「AREA」,「STACKED_AREA」およびデータが複数のエージェントまたは複数インスタンスならば,その部分を表示しない。「FALSE」の場合は,その部分を補完する。

    省略時は「FALSE」とする。

    series-direction

    表示グラフをレコード(行方向)単位にまとめる場合は「BY_ROW」,フィールド(列方向)単位にまとめる場合は「BY_COLUMN」を指定する。

    graph-typeが「LINE」,「AREA」,または「STACKED_AREA」の場合は,指定値を無視する。graph-typeが「LINE」,「AREA」,または「STACKED_AREA」の場合で,複数行のレポートまたは複数のエージェントの場合は,「BY_COLUMN」を仮定し,それ以外は「BY_ROW」を仮定する。

    graph-typeが「LINE」,「AREA」,または「STACKED_AREA」以外の場合で,省略時は「BY_ROW」とする。

    親要素

    view-type

    レポート表示形式を規定する。

    子要素

    graph-type

    axis-labels

    data-label

  • graph-type

    種別

    説明

    意味

    グラフの種類を指定する。

    指定可能値

    次の値を指定する。

    • 集合縦棒グラフの場合「COLUMN」

    • 積み上げ縦棒グラフの場合「STACKED_COLUMN」

    • 集合横棒グラフの場合「BAR」

    • 積み上げ横棒グラフの場合「STACKED_BAR」

    • 円グラフの場合「PIE」

    • 折れ線グラフの場合「LINE」

    • 面グラフの場合「AREA」

    • 積み上げ面グラフの場合「STACKED_AREA」

    大文字と小文字は区別しない。

    省略

    可(省略時は集合縦棒「COLUMN」とする)

    属性

    なし

    親要素

    graph-properties

    子要素

    なし

  • axis-labels

    種別

    説明

    意味

    グラフのX軸とY軸ラベルを指定する。<graph-type>タグで「PIE」を指定して,X軸ラベルまたはY軸ラベルを指定するとエラーになる。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時はX軸とY軸ラベルを表示しない)

    属性

    なし

    親要素

    graph-properties

    子要素

    x-axis

    y-axis

  • x-axis

    種別

    説明

    意味

    グラフのX軸ラベルを指定する。

    指定可能値

    0〜40文字(全角も1文字と数える)で指定する。

    省略

    可(省略時はX軸ラベルを表示しない)

    属性

    なし

    親要素

    axis-labels

    子要素

    なし

  • y-axis

    種別

    説明

    意味

    グラフのY軸ラベルを指定する。

    指定可能値

    0〜40文字(全角も1文字と数える)で指定する。

    省略

    可(省略時はY軸ラベルを表示しない)

    属性

    なし

    親要素

    axis-labels

    子要素

    なし

  • data-label

    種別

    説明

    意味

    ラベル表示フィールドを指定する。レコードに単数インスタンスを指定し,report-typeに「historical-single-agent」およびgraph-typeに「LINE」,「AREA」,または「STACKED_AREA」を指定している場合,data-labelを指定すると,エラーになる。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時はデータラベルを表示しない)

    属性

    なし

    親要素

    graph-properties

    子要素

    data-label1

    data-label2

  • data-label1

    種別

    説明

    意味

    データラベル1のラベル表示フィールドを指定する。データラベルにはさらにデータラベル2が指定できる。データラベル2に表示する値は,データラベル1の右に括弧で囲まれて表示される。

    指定可能値

    report-typeが「historical-single-agent」

    単数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • DATETIMEフィールド

    複数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • DATETIMEフィールド

    • レコード固有のODBCキーフィールド

    report-typeが「historical-multiple-agents」

    単数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • DATETIMEフィールド

    • DEVICEIDフィールド

    • PROD_INSTフィールド

    report-typeが「realtime-single-agent」

    単数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • RECORD_TIMEフィールド

    複数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • RECORD_TIMEフィールド

    • レコード固有のODBCキーフィールド

    ODBCキーフィールドについては,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照。

    省略

    可(省略時はデータラベル1を設定しない)

    属性

    なし

    親要素

    data-label

    子要素

    なし

  • data-label2

    種別

    説明

    意味

    データラベル2のラベル表示フィールドをrecordに対応するフィールドIDで指定する。data-label1を指定しないでdata-label2を指定するとエラーとなる。

    指定可能値

    report-typeが「historical-single-agent」

    単数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • DATETIMEフィールド

    複数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • DATETIMEフィールド

    • レコード固有のODBCキーフィールド

    report-typeが「historical-multiple-agents」

    単数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • DATETIMEフィールド

    • DEVICEIDフィールド

    • PROD_INSTフィールド

    report-typeが「realtime-single-agent」

    単数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • RECORD_TIMEフィールド

    複数インスタンスレコードの場合

    • fieldsタグで指定したフィールドID

    • RECORD_TIMEフィールド

    • レコード固有のODBCキーフィールド

    ODBCキーフィールドについては,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照。

    省略

    可(省略時はデータラベル2を設定しない)

    属性

    なし

    親要素

    data-label

    子要素

    なし

  • drilldown

    種別

    説明

    意味

    ドリルダウン対象のフィールドとレポートを指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時はドリルダウンを設定しない)

    属性

    なし

    親要素

    report-definition

    子要素

    field-drilldown

    report-drilldown

  • field-drilldown

    種別

    説明

    意味

    ドリルダウン対象のフィールドを指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時はドリルダウン対象のフィールドを設定しない)

    属性

    なし

    親要素

    drilldown

    子要素

    ref-field

  • ref-field

    種別

    説明

    意味

    ドリルダウン対象のフィールドを指定する。

    指定可能値

    なし。子要素condition-expressionに指定できるexpressionの条件式の左辺に指定するフィールドは,子要素ref-reportで指定するドリルダウンレポートのフィールド。

    省略

    可(省略時はドリルダウン対象のフィールドを設定しない)

    属性

    id

    recordで指定したレコードに対応するフィールドIDを指定する。同じidを指定してref-fieldの要素を重複指定すると,エラーとなる。省略すると,condition-expressionは指定できない。

    親要素

    field-drilldown

    子要素

    ref-report

    condition-expression

  • report-drilldown

    種別

    説明

    意味

    ドリルダウン対象のレポートを指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時はドリルダウン対象のレポートを設定しない)

    属性

    なし

    親要素

    drilldown

    子要素

    ref-report

    ref-bookmark

  • ref-report

    種別

    説明

    意味

    1つのレポート定義を指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    可(省略時はドリルダウン対象のレポートを設定しない)

    属性

    pathname

    ディレクトリパスとレポート定義名を「ディレクトリパス/レポート定義名」の形式で指定する。ディレクトリパスは,ルートディレクトリから順に半角「/」で区切って指定する。ディレクトリ名に「\」か「/」を含む場合,それぞれ「\\」「\/」と記述する。ディレクトリ名とレポート定義名は,1〜64文字(バイトではない)の全角文字または半角文字で全角・半角が混在できる。存在しないレポート定義やreport-definitionで指定しているレポート定義を指定するとエラーになる。「レポートAのデータモデルバージョン ≧ レポートBのデータモデルバージョン」である場合,レポートAからレポートBにドリルダウンできる。

    親要素

    ref-field

    report-drilldown

    子要素

    なし

  • ref-bookmark

    種別

    説明

    意味

    1つのブックマークまたは複合ブックマークを指定する。

    指定可能値

    なし

    省略

    レポートドリルダウンを設定しない。

    属性

    pathname

    フォルダパスとブックマーク名を「フォルダパス/ブックマーク名」の形式で指定する。フォルダパスは,ルートフォルダから順にフォルダ名を半角「/」で区切って指定する。フォルダ名に「\」または「/」を含む場合は,それぞれ「\\」または「\/」と記述する。

    (例)ルート下のフォルダ名My BookmarkのCPU Trendを指定する場合

    /My Bookmark/CPU Trend

    多階層の場合は,「/Folder1/Folder2...」のようにフォルダ名を「/」で連結したフォルダパスを指定する。

    フォルダ名とブックマーク名は,1〜64文字(バイトではない)の全角文字と半角文字で指定する。全角文字と半角文字は混在してもかまわない。存在しないブックマークが指定されたときはエラーになる。

    なお,関連づけられたレポート定義,エージェントなどのブックマークそのものの妥当性はチェックされない。

    親要素

    report-drilldown

    子要素

    なし

履歴レポートのパラメーターファイルの記述例を次に示します。

パラメーターファイル記述例(履歴レポートの場合)

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!--  Workload Status (Multi-Agent)レポート          -->
<!--  最近24時間の複数のシステムについての            -->
<!--  1時間ごとのワークロード関連データを表示します    -->
<!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rdef_create_params.dtd">
<pr-cli-parameters ver="0110">
   <report-definitions>
      <report-definition name="Workload Status (Multi-Agent)"
                      parent-folder="/HQ/Monthly/Windows/Operating System/Status Reporting/Daily Trend"
                    read-only="FALSE">
         <product-id>T3.0</product-id>
         <report-type type="historical-multiple-agents"/>
         <record id="PI">
            <fields>
               <field table="true"
                      list="false"
                      graph="true">PROCESSES</field>
               <field table="true"
                      list="false"
                      graph="false">SERVER_SESSIONS</field>
               <field table="true"
                      list="false"
                      graph="false">CONTEXT_SWITCHES_PER_SEC</field>
               <field table="true"
                      list="false"
                      graph="false">SYSTEM_CALLS_PER_SEC</field>
               <field table="true"
                      list="false"
                      graph="false">PCT_TOTAL_PROCESSOR_TIME</field>
               <field table="true"
                      list="false"
                      graph="false">PROCESSOR_QUEUE_LENGTH</field>
               <field table="true"
                      list="false"
                      graph="false">BYTES_TOTAL_PER_SEC</field>
            </fields>
         </record>
         <indication-settings specify-when-displayed="false"
                           maximum-number-of-records="1440">
               <date-range>WITHIN_THE_PAST_24_HOURS</date-range>
               <report-interval>HOUR</report-interval>
               <peak-time/>
         </indication-settings>
         <view-type>
            <graph-properties show-areas-of-missing-data="false"
                                        series-direction="BY_COLUMN">
               <graph-type>LINE</graph-type>
               <axis-labels>
                  <x-axis/>
                  <y-axis>Processes</y-axis>
               </axis-labels>
               <data-label>
                  <data-label1>PROCESSES</data-label1>
                  <data-label2/>
               </data-label>
            </graph-properties>
         </view-type>
      </report-definition>
   </report-definitions>
</pr-cli-parameters>
<!--Workload Status (Multi-Agent)レポート定義終了 -->

リアルタイムレポートのパラメーターファイルの記述例を次に示します。

パラメーターファイル記述例(リアルタイムレポートの場合)

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- CPU Usage - Top 10 Processesレポートは,                    -->
<!-- CPU使用率が高いプロセスの上位10個をリアルタイムで表示します-->
<!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rdef_create_params.dtd">
<pr-cli-parameters ver="0110">
   <report-definitions>
     <report-definition name="CPU Usage - Top 10 Processes"
                      parent-folder="/HQ/Monthly/Windows/Operating System/Troubleshooting/Real-Time"
                      read-only="FALSE">
        <product-id>T3.0</product-id>
        <report-type type="realtime-single-agent"/>
        <record id="PD_PDI">
            <fields>
               <field table="false"
                       list="false"
                      graph="false">INSTANCE</field>
               <field table="true"
                       list="false"
                      graph="false">ID_PROCESS</field>
               <field table="false"
                       list="false"
                      graph="true">PCT_PROCESSOR_TIME</field>
            </fields>
        </record>
        <realtime-indication-settings specify-when-displayed="false"
                                      indicate-delta-value="false">
              <refresh-interval do-not-refresh-automatically="false"
                                      initial-value="30"
                                      minimum-value="10"/>
              <display-by-ranking field="PCT_PROCESSOR_TIME"
                                  display-number="10"
                                  in-descending-order="false"/>
        </realtime-indication-settings>
        <view-type>
            <graph-properties show-areas-of-missing-data="false"
                              series-direction="BY_COLUMN">
               <graph-type>BAR</graph-type>
               <axis-labels>
                  <x-axis>Program(PID)</x-axis>
                  <y-axis>CPU %</y-axis>
               </axis-labels>
               <data-label>
                  <data-label1>INSTANCE</data-label1>
                  <data-label2>ID_PROCESS</data-label2>
               </data-label>
            </graph-properties>
         </view-type>
      </report-definition>
   </report-definitions>
</pr-cli-parameters>
<!-- CPU Usage - Top 10 Processesレポート定義終了 -->

注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

コマンドラインの形式が不正である。

2

コマンドの実行権限がない。

3

出力ファイルの作成に失敗した。

5

DTDファイルと不整合のため,パラメーターが解析できない。

10

1件以上のレポート定義作成に失敗した。

11

PFM - Managerへの認証処理に失敗した。

12

監視二重化の場合に,セカンダリーのPFM - Managerに接続しているPFM - Web Consoleホストから実行しようとした。

100

環境が不正である。

200

メモリーエラーが発生した。

202

ファイルアクセスエラーが発生した。

222

通信処理でエラーが発生した。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例

レポートの定義内容を記述したパラメーターファイル(rdef_create.xml)を新規に登録する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcrdef  create  rdef_create.xml

出力例

コマンド処理の詳細情報を標準出力,標準エラー出力,トレースログファイルに出力します。ログ仕様については「5. Performance Managementで出力するログ情報」を参照してください。

3つのレポート定義を指定し,1つのレポート定義がエラーとなった場合の標準出力形式を次に示します。

標準出力の出力例

jpcrdef create connected to vserv01 at 2006 03 20 15:00:55.282
create result OK  : レポート定義ディレクトリパス1/レポート定義名1
create result OK  : レポート定義ディレクトリパス2/レポート定義名2
create result ERR : レポート定義ディレクトリパス3/レポート定義名3
エラー要因
jpcrdef create disconnected at 2006 03 20 15:01:06.2