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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpcconf primmgr notify

〈このページの構成〉

形式

jpcconf primmgr notify      [-noprogress]

機能

jpcconf primmgr notifyコマンドは,実行ホスト上のPFM - Managerをプライマリーに設定し,PFMシステム内の全ホストに実行ホストのPFM - Managerがプライマリーとして動作することを配信するコマンドです。配信先ホストのうち,Status Serverサービスが稼働中のホストだけに,プライマリーとなるPFM - Managerのホスト名を一括配信し,設定します。

コマンドを実行できるホスト

PFM - Manager

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-noprogress

このオプションを指定すると,配信処理の進捗状況は出力されません。

配信結果ファイルの出力

jpcconf primmgr notifyコマンドでは,コマンドの終了時に,配信を実行したすべてのホストについて,CSVファイル形式の配信結果ファイルを出力します。配信結果ファイルの概要について,次の表に示します。

表3‒25 配信結果ファイルの概要

項目

OS

内容

ファイル名

primnotifyresult.csv

配置するパス

Windows

インストール先フォルダ\log

UNIX

/opt/jp1pc/log

権限・所有者

Windows

インストール先フォルダ\logの権限を引き継ぐ。

UNIX

666 [rw-rw-rw-]

owner/group

AIXの場合:root(0)/system(0)

SUSE Linux 15以降の場合:root(0)/root(0)

上記以外の場合:root(0)/sys(3)

作成契機

コマンド実行ごとに新規にファイルを作成する。

ファイルサイズ

最大でも1MB未満に収まる。

注※

すでにファイルがある場合は,既存の内容が破棄されます。

配信結果ファイルの出力例

配信結果ファイルの出力例を次に示します。

DateTime=YYYY/MM/DD HH:MM:SS
Hostname,Primary Notify Result,Message
hostA,Success,
hostB,Failure,Host not available
hostC,Failure,Communication failure

配信結果ファイルの出力内容の詳細について,次の表に示します。

表3‒26 配信結果ファイルの出力内容

項目

出力形式

出力内容

出力位置

実行日時

DateTime=YYYY/MM/DD△HH:MM:SS

YYYY=西暦年,MM=月,DD=日,HH=時,MM=分,SS=秒)

タイムゾーン内の処理開始日時が出力される。

1行目

ラベル

HostName,Primary Notify Result,Message

左記の内容が出力される。

2行目

サービスごとの同期結果の情報

<ホスト名>,<設定結果>,<要因メッセージ>

ホスト名には,配信先サービスのホスト名が出力される。

設定結果,要因メッセージに出力される内容については,次に示す表を参照してください。

3行目以降

(配信処理を実行したホストの数だけ出力される)

(凡例)

△:半角スペース

プライマリーとなるPFM - Managerのホスト名の配信が成功または失敗した場合に,配信結果ファイルの「設定結果」ラベルと「要因メッセージ」ラベルに出力されるメッセージと,該当するメッセージが出力された際の対処方法について次の表に示します。

表3‒27 配信結果ファイルの出力内容と対処方法

項番

配信結果

出力内容

対処方法

設定結果

要因メッセージ

1

配信に成功した。

Success

2

配信先ホストが起動していないなどの理由で,配信に失敗した。

Failure

Host not available

配信に失敗したホストに対して,プライマリーとセカンダリーの個別切り替えを実施してください。

3

上記以外の原因によって,対象ホストへの配信に失敗した。

Failure

Communication failure

配信に失敗したホストに対して,プライマリーとセカンダリーの個別切り替えを実施してください。

(凡例)

−:なし

注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

2

コマンドの実行権限がない。

5

PFM - Baseホスト上でPFM - Managerホストだけで実行できるコマンドを実行しようとした。

10

コマンドが実行中である。

12

監視二重化の環境で実行されていない。

100

Performance Managementの環境が不正である。

101

必要なサービスが起動していない。

200

メモリーが不足している。

210

ディスク容量が不足している。

211

ファイルアクセスエラーが発生した。

222

通信処理でエラーが発生した。

237

1つ以上のホストへの配信に失敗した。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例

実行ホスト上のPFM - Managerをプライマリーに設定し,PFMシステム内の全ホストにプライマリーとなるPFM - Managerのホスト名を一括配信するコマンド実行例を次に示します。

jpcconf primmgr notify

出力例

プライマリーとなるPFM - Managerのホスト名の配信に成功した場合の標準出力の出力例を次に示します。

標準出力の出力例

KAVE06145-I PFM - Managerのプライマリー設定に成功しました
KAVE06147-I プライマリーとなるホスト名の配信を開始します
[50/50]
KAVE06150-I すべてのホストに対してプライマリーとなるホスト名の配信が成功しました
KAVE06148-I プライマリーとなるホスト名の配信が終了しました

プライマリーマネージャ設定の配信に失敗した場合の標準出力の出力例を次に示します。

標準出力の出力例

KAVE06145-I PFM - Managerのプライマリー設定に成功しました
KAVE06147-I プライマリーとなるホスト名の配信を開始します
KAVE06149-E プライマリーとなるホスト名の配信に失敗しました(host=HostA)
[50/50]
KAVE06151-W プライマリーとなるホスト名の配信に失敗したホストが存在します
KAVE06148-I プライマリーとなるホスト名の配信が終了しました