jpctool monitor suspend
- 〈このページの構成〉
形式
jpctool monitor suspend {-group 業務グループ名
| -host ホスト名 [-force]
| -id サービスID}
[-log]
[-lhost 論理ホスト名]
[-noquery]
[-wait 秒数]
[-verbose]
機能
jpctool monitor suspendコマンドは，監視を一時停止するコマンドです。
コマンドを実行できるホスト
PFM - Manager
実行権限
- Windowsの場合
-
Administrators権限を持つユーザー（WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行）
- UNIXの場合
-
rootユーザー権限を持つユーザー（uid=0のユーザー）
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pc/tools/
引数
-group 業務グループ名
監視を一時停止する業務グループ名を指定します。
1〜255バイトの全角文字，半角文字，および次に示す記号を指定できます。大文字と小文字は区別されます。
! " # $ % & ' ( ) + - . : ; < = > @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~
半角空白文字を含める場合は「"」（ダブルクォーテーション）で囲んでください。また，半角記号を指定する場合は，必要に応じてエスケープ表記をしてください。ワイルドカード文字を使用して，複数の業務グループ名を指定することもできます。
-host ホスト名
監視を一時停止するホスト名を指定します。
1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は，指定できません。ワイルドカード文字を使用して，複数のホスト名を指定することもできます。
-force
新しく追加する予定のホストや，ホスト名変更後のホストを監視一時停止中の状態でサービス起動したい場合に指定します。
-hostオプションにワイルドカード文字を指定した場合または存在するホスト名を指定した場合は，無視されます。
-id サービスID
監視を一時停止するサービスIDを指定します。
Agent Collectorサービス，またはRemote Monitor CollectorサービスのサービスID（2文字目が「A」）を指定します。ヘルスチェックエージェントも指定できます。1〜258バイトで指定します。ワイルドカード文字を使用して，複数のサービスIDを指定することもできます。
-log
稼働情報の蓄積を継続して監視を一時停止する場合に指定します。
-lhost 論理ホスト名
このコマンドを実行するホストを，物理ホスト環境ではなく論理ホスト環境とする場合にその論理ホスト名を指定します。
1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字やワイルドカード文字は，指定できません。指定を省略した場合，物理ホストが仮定されます。
-noquery
このオプションを指定すると，コマンドの実行を中断する問い合わせメッセージが出力されなくなり，ユーザーの応答が不要になります。
-wait 秒数
同時に実行できないコマンドが実行中の場合の，最大待機秒数を指定します。0〜3600の数字で指定します。
指定を省略した場合，300秒を指定したと仮定されます。0を指定した場合は待機しません。
-verbose
このオプションを指定すると，監視状態が監視一時停止に変更される一覧が表示されます。
引数ごとの対象範囲
|
引数 |
対象範囲 |
|---|---|
|
-group |
指定した業務グループに属するホストと，そのホストにインストールされているエージェントの監視が一時停止される。 エージェントがPFM - RMの場合は，リモートエージェントの監視も一時停止される。 |
|
-host |
指定したホストと，そのホストにインストールされているエージェントの監視が一時停止される。 エージェントがPFM - RMの場合は，リモートエージェントの監視も一時停止される。 |
|
-id |
エージェントの監視が一時停止される。エージェントがPFM - RMの場合は，リモートエージェントの監視も一時停止される。 |
注意事項
-
監視一時停止機能オプションが無効の場合，このコマンドは利用できません。
-
PFM - Managerサービス（Master ManagerおよびView Serverサービス）が起動していない場合，このコマンドは利用できません。
-
コマンドの実行をCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合，特定の戻り値が返りません。そのため，コマンドをCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合は戻り値を無視してください
-
このコマンドは，同一ホスト上の起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドと同時に実行できません。ただし，-waitオプションを指定すると，同時に実行できないコマンドが実行中の場合でも，そのコマンドの終了まで指定した秒数待機させることができます。
-
このコマンドを実行中に監視対象を追加および削除しないでください。表示情報が最新にならないことがあります。
-
PFM - Managerと一度も接続したことがないホストは，-groupオプションでは監視が一時停止できません。-hostオプションおよび-forceオプションを指定して監視を一時停止させてください。
戻り値
|
0 |
正常終了した。 |
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1 |
引数の指定に誤りがある。 |
|
2 |
コマンドの実行権限がない。 |
|
5 |
PFM - Managerホスト以外で実行された。 |
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11 |
ユーザーによって処理が中止された。 |
|
12 |
監視一時停止機能が無効になっている。 |
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16 |
同一マシン上で起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドが実行されていたため処理を待機していたが，タイムアウトになった。 |
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17 |
監視二重化の環境でセカンダリーのPFM - Managerから実行した。 |
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18 |
指定された業務グループが登録されていない。 |
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19 |
指定されたホストが登録されていない。 |
|
20 |
指定されたサービスが登録されていない。 |
|
22 |
PFM - Managerへの更新が失敗した。 |
|
23 |
PFM - AgentおよびPFM - RMへの更新が失敗した。 |
|
100 |
Performance Managementの環境が不正である。 |
|
101 |
この操作に必要なサービスが起動していない。 |
|
102 |
指定された論理ホスト名がセットアップされていない。 |
|
200 |
メモリーが不足している。 |
|
211 |
ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 |
|
222 |
通信処理でエラーが発生した。 |
|
223 |
通信処理でタイムアウトが発生した。 |
|
253 |
業務グループによるアクセスコントロール機能が無効である。 |
|
255 |
予期しないエラーが発生した。 |
表示情報
このコマンドを実行すると表示される情報について次の表に示します。
|
No |
表示情報 |
表示内容 |
|---|---|---|
|
1 |
対象一覧 |
「表 2-90 jpctool monitorコマンドの表示情報」を基に，次の内容が表示される。
|
|
2 |
問い合わせメッセージ |
KAVE06182-Qメッセージが出力され処理を続行するか確認される。 「Y」を入力すると処理が続行される。 |
|
3 |
進捗度表示 |
表示される進捗度は次のとおり。
|
使用例の前提環境
次の環境でコマンドを実行した場合の例を示します。
図中のPFM - AgentはPFM - Agent for Platform，PFM - RMはPFM - RM for Oracleとします。
![[図データ]](GRAPHICS/ZU113000.GIF)
使用例1
業務グループを指定して監視を一時停止する実行例を次に示します。
jpctool monitor suspend -group Group1
この場合の出力例を次に示します。
[List of setting changes] Status Setting # Mon Log Mon Log Name - --- --- --- --- ------------------------------------------------------ G --- - --- - Group1 H Act Y Act Y HostA H Act Y Act Y HostB H Act Y Act Y HostC KAVE06182-Q 表示されたホストまたはエージェントでの監視を一時停止します。よろしいですか？ (Y/N) Y KAVE06193-I 監視を一時停止します KAVE06183-I 監視マネージャーで，監視一時停止の設定情報の更新に成功しました [100%] KAVE06186-I 監視エージェントで，監視一時停止の設定情報の更新に成功しました KAVE06194-I 監視の一時停止が正常に終了しました
使用例2
ホストを指定して監視を一時停止する実行例を次に示します。
jpctool monitor suspend -host HostA
この場合の出力例を次に示します。
[List of setting changes] Status Setting # Mon Log Mon Log Name - --- --- --- --- ------------------------------------------------------ H Act Y Act Y HostA KAVE06182-Q 表示されたホストまたはエージェントでの監視を一時停止します。よろしいですか？ (Y/N) Y KAVE06193-I 監視を一時停止します KAVE06183-I 監視マネージャーで，監視一時停止の設定情報の更新に成功しました [100%] KAVE06186-I 監視エージェントで，監視一時停止の設定情報の更新に成功しました KAVE06194-I 監視の一時停止が正常に終了しました
使用例3
エージェントを指定して監視を一時停止する実行例を次に示します。
jpctool monitor suspend -id TA1HostB
この場合の出力例を次に示します。
[List of setting changes] Status Setting # Mon Log Mon Log Name - --- --- --- --- ------------------------------------------------------ A Act Y Act Y TA1HostB KAVE06182-Q 表示されたホストまたはエージェントでの監視を一時停止します。よろしいですか？ (Y/N) Y KAVE06193-I 監視を一時停止します KAVE06183-I 監視マネージャーで，監視一時停止の設定情報の更新に成功しました [100%] KAVE06186-I 監視エージェントで，監視一時停止の設定情報の更新に成功しました KAVE06194-I 監視の一時停止が正常に終了しました
使用例4
稼働情報の蓄積を継続してホスト指定で監視を一時停止する実行例を次に示します。
jpctool monitor suspend -host HostA -log
この場合の出力例を次に示します。
[List of setting changes] Status Setting # Mon Log Mon Log Name - --- --- --- --- ------------------------------------------------------ H Act Y Act Y HostA KAVE06182-Q 表示されたホストまたはエージェントでの監視を一時停止します。よろしいですか？ (Y/N) Y KAVE06193-I 監視を一時停止します KAVE06183-I 監視マネージャーで，監視一時停止の設定情報の更新に成功しました [100%] KAVE06186-I 監視エージェントで，監視一時停止の設定情報の更新に成功しました KAVE06194-I 監視の一時停止が正常に終了しました