jpctool alarm unbind
形式
jpctool alarm unbind -key サービスキー {-table アラームテーブル名 | -all} -id サービスID [-wait 秒数]
コマンドを実行できるホスト
PFM - Manager
実行権限
- Windowsの場合
-
Administrators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
-
rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pc/tools/
引数
-key サービスキー
アラームテーブルのバインドを解除したいPFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを指定します。プロダクト名表示機能が有効な場合はプロダクト名でも指定できます。ここで指定できるサービスキーは,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーだけです。PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。
-table アラームテーブル名
バインドを解除するアラームテーブル名を指定します。
1〜64バイトの全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。
% - ( ) _ . / @ [ ]
ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。
ワイルドカード文字は使用できません。
-all
すべてのアラームテーブルをアンバインドします。アラームテーブル複数バインド機能が有効に設定されていない場合はエラーになります。指定したサービスIDすべてでアラームテーブルがまったくバインドされていない場合,KAVE05288-Wメッセージを表示してコマンドを正常終了します。
-id サービスID
アラームテーブルのバインドを解除するエージェントの,Agent Collectorサービス,Remote Monitor Collectorサービス,リモートエージェントまたはグループエージェントのサービスIDを指定します。1〜258バイトで指定します。
-tableオプションで指定したアラームテーブルがバインドされていないAgent CollectorまたはRemote Monitor CollectorサービスのサービスIDを指定した場合,このコマンドはエラー終了します。
ワイルドカード文字を使用して,複数のサービスIDを指定することもできます。この場合,あるAgent CollectorまたはRemote Monitor Collectorサービスでエラーとなっても,残りのAgent CollectorまたはRemote Monitor Collectorサービスに対して処理が続行されます。また,複数のAgent CollectorまたはRemote Monitor Collectorサービスに対してエラーが発生した場合,最後に発生したエラーに対する戻り値が返されます。
-wait 秒数
同時に実行できないコマンドが実行中の場合の,最大待機秒数を指定します。この引数は,起動情報ファイル(jpccomm.ini)でアラームコマンドの実行を待機する設定(Alarm Command Wait Mode)を有効にしている場合で,jpccomm.iniファイルでの設定とは異なる秒数を指定したいときに使用します。1〜3600の数字で指定します。
指定を省略した場合,jpccomm.iniファイルでの設定秒数で動作します。
同時に実行できないコマンドについては,「アラームコマンドが同時に実行できないコマンド」を,jpccomm.iniファイルおよびAlarm Command Wait Modeについては,「起動情報ファイル(jpccomm.ini)」を参照してください。
注意事項
-
このコマンドは多重実行できません。
-
このコマンドは,PFM - Manager上のバインドの設定を解除します。バインドの設定を解除するとき,起動中のエージェントに対する解除は,PFM - Managerのサービスが実行します。
このため,コマンドの実行が成功しても,エージェントへの通信ができなかったなどの理由によってアラームテーブルの解除に失敗した場合,共通メッセージログにKAVE00448-Eのメッセージが出力されます。
-
サービスIDについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。
-
Name Serverサービス,Master Managerサービス,View Serverサービスのうち,1つ以上のサービスが停止している場合,このコマンドは実行できません。
-
引数で指定する文字列に全角文字が含まれる場合,jpctool alarmコマンドを実行するシェルの文字環境が日本語(Shift JIS コード,EUC コードまたはUTF-8)または中国語簡体字(GB18030コードまたはUTF-8)であり,PFM - Manager起動時の文字環境と一致している必要があります。このコマンドを実行する前に,シェルの文字環境と,PFM - Manager起動時の文字環境を確認してください。
-
PFM - Managerを論理ホスト運用している場合は,実行系ノードで実行してください。
-
監視二重化の場合,セカンダリーのPFM - Managerからの実行はできません。
-
このコマンドが終了しても,エージェントに反映されるまで数十秒程度かかる場合があります。
戻り値
0 |
正常終了した。 |
1 |
引数の指定に誤りがある。 |
2 |
コマンドの実行権限がない。 |
3 |
Name Serverサービス,Master Managerサービス,View Serverサービスのうち,1つ以上のサービスが起動していない。または,指定されたサービスIDに対応するPFM - AgentまたはPFM - RMがない。 |
4 |
同一マシン上で起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドが実行されている。 |
5 |
PFM - Managerホスト以外で実行された。または,アンバインドするアラームの対象となるエージェントがセットアップされていない。 もしくは,監視二重化の場合に,セカンダリーのPFM - Managerから実行しようとした。 |
6 |
指定されたアラームテーブルがない。 |
11 |
ユーザーによって処理が中止された。 |
12 |
アラームテーブル複数バインド機能が有効に設定されていない(08-50以降)。 |
100 |
Performance Managementの環境が不正である。 |
200 |
メモリーが不足している。 |
210 |
ディスク容量が不足している。 |
211 |
ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 |
222 |
通信処理でエラーが発生した。 |
223 |
通信処理でタイムアウトが発生した。 |
255 |
予期しないエラーが発生した。 |
使用例1
ホスト名host01のエージェント(サービスID:UA1host01)にバインドされている,PFM - Agent for Platform(UNIX)の監視テンプレートPFM UNIX Solution Alarms 8.00のバインドを解除する場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool alarm unbind -key UNIX -table "PFM UNIX Solution Alarms 8.00" -id UA1host01
使用例2
PFM - Agent for Platform(UNIX)のアラームテーブルalarmtable1が,ホスト名がhostで始まるすべてのエージェントにバインドされていると仮定します。
このとき,アラームテーブルalarmtable1のバインドをすべて解除する場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool alarm unbind -key UNIX -table alarmtable1 -id "UA1host*"
使用例3
サービスUA1hostAにバインドされているアラームテーブルをすべてアンバインドする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool alarm unbind -key UNIX -all -id UA1hostA