jpcconf ha import
形式
jpcconf ha import -f 論理ホスト環境定義ファイル名 [-noquery]
機能
jpcconf ha importコマンドは,実行系ノードでエクスポートされた論理ホスト環境定義ファイルを待機系ノードにインポートするコマンドです。
このコマンドは,論理ホスト運用に対応したPerformance Managementでだけ実行できます。PFM - Managerは論理ホスト運用に対応しています。PFM - AgentまたはPFM - RMの論理ホスト運用については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,クラスタシステムでの運用について説明している章を参照してください。
コマンドを実行できるホスト
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PFM - Manager
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PFM - Agent
-
PFM - RM
実行権限
- Windowsの場合
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Administrators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
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rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pc/tools/
引数
-f 論理ホスト環境定義ファイル名
実行系ノードでエクスポートされた論理ホスト環境定義ファイル名を指定します。空白文字を含む場合," "で囲んでください。
-noquery
このオプションを指定すると,コマンドの実行を中断する問い合わせメッセージが出力されなくなり,ユーザーの応答が不要になります。非対話形式で実行したい場合に指定します。
なお,コマンド実行時は次のように動作します。
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インポートファイルに指定されていない論理ホスト環境が,インポート先の論理ホスト上にある場合
KAVE05400-Iメッセージが出力され,論理ホスト環境は削除されないで処理が実行されます。
-
インポートファイルに新しい論理ホスト環境が追加されている場合
KAVE05401-Iメッセージが出力され,論理ホスト環境が作成されます。
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インポートファイルに指定されていないポート番号が,servicesファイルにある場合
KAVE05402-Iメッセージが出力され,servicesファイルのポート番号は削除されないで処理が実行されます。
-
インポートファイルに新しいポート番号が追加されている場合
KAVE05403-Iメッセージが出力され,servicesファイルにポート番号が追加されます。
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インポートファイルに指定されたポート番号が,servicesファイルの同じサービス名のポート番号と異なる場合
KAVE05404-Iメッセージが出力され,servicesファイルのポート番号が変更されます。
注意事項
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クラスタシステムの実行系ノードと待機系ノードの環境を一致させるため,次の場合,待機系ノードでこのコマンドを実行して,論理ホスト環境の環境定義ファイルをインポートしてください。
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実行系ノードで論理ホスト環境のセットアップ,または設定変更をした場合
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実行系ノードで論理ホスト環境をアンセットアップした場合
なお,このコマンドの実行で,論理ホスト環境がアンセットアップされた環境定義ファイルをインポートされると,インポートされた環境定義と既存の環境定義の差分が,実行系ノードの論理ホストの設定から削除されます。
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コマンドの実行をCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合,特定の戻り値が返りません。そのため,コマンドをCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合は戻り値を無視してください。
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ヘルスチェック機能を利用する場合,インポートするホストのステータス管理機能を有効にしておく必要があります。
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監視ホスト名設定機能を使用している場合(jpccomm.iniファイルの[Common Section]セクションのGet Host Modeの値が「1」または「2」の場合),監視ホスト名に設定しているホスト名と同一名称の論理ホスト名は設定できません。
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このコマンドを実行する前に,論理ホストのPerformance Managementプログラムのサービスを停止してください。
戻り値
0 |
正常終了した。 |
0以外 |
異常終了した。 |
使用例
実行系マシンでエクスポートされた論理ホスト環境定義ファイル(jp1-ha1.conf)を待機系マシンにインポートする場合のコマンドの実行例を次に示します。
jpcconf ha import -f jp1-ha1.conf