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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpcconf db define

〈このページの構成〉

形式

jpcconf db define    -key サービスキー
                     [-inst インスタンス名]
                     [-lhost 論理ホスト名]
                     [{-sd|-bd|-bs|-pbd|-dd|-id} 設定値[-move]]

機能

jpcconf db defineコマンドは,Storeサービスの設定を変更・表示するコマンドです。このコマンドを使用して,Agent StoreおよびRemote Monitor StoreサービスのStoreデータベースの格納先ディレクトリや,Storeデータベースを退避する場合の最大世代番号などを変更できます。

Storeサービスの設定を変更する場合は,-sd-bd-bs-pbd-dd-idのどれかを指定します。-sd-bd-bs-pbd-dd-idのどれも指定しなかった場合,Storeサービスの設定情報を表示します。

表示される内容を次に示します。

StoreDir:

Storeディレクトリが表示されます。

BackupDir:

バックアップディレクトリが表示されます。

BackupSave:

バックアップディレクトリの最大世代数が表示されます。

PartialBackupDir:

部分バックアップディレクトリが表示されます。

DumpDir:

ダンプディレクトリが表示されます。

ImportDir:

インポートディレクトリが表示されます。

コマンドを実行できるホスト

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-key サービスキー

設定を変更・表示するStoreサービスのサービスキーを指定します。プロダクト名表示機能が有効な場合はプロダクト名でも指定できます。ここで指定できるサービスキーは,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーだけです。PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。

-inst インスタンス名

設定を変更・表示するStoreサービスのインスタンス名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。

このオプションは,設定を変更・表示するStoreサービスが,シングルインスタンスエージェントのStoreサービスの場合は指定できません。

-lhost 論理ホスト名

設定を変更・表示するStoreサービスの論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。

このオプションを省略した場合は,物理ホストのStoreサービスに設定を変更・表示します。

-sd|-bd|-bs|-pbd|-dd|-id

Storeサービスの設定を変更する項目を指定します。指定する項目は,次のようにjpcsto.iniファイルのラベル名に対応しています。jpcconf db defineコマンドを実行することで,jpcsto.iniファイルの対応するラベル名の値が変更されます。

オプション名

対応するjpcsto.iniファイルのラベル名

説明

-sd

Store Dir

StoreデータベースのStoreディレクトリを変更する。

-bd

Backup Dir

Storeデータベースのバックアップディレクトリを変更する。

-bs

Backup Save

Storeデータベースのバックアップディレクトリの世代数を変更する。

-pbd

Partial Backup Dir

Storeデータベースの部分バックアップディレクトリを変更する。

-dd

Dump Dir

Storeデータベースのダンプディレクトリを変更する。

-id

Import Dir

Storeデータベースのインポートディレクトリを変更する。

設定値には,ローカルディスク上のディレクトリだけを指定できます。

設定値に指定できる値は,対象とするStoreサービスのStoreバージョンによって次のように異なります。

オプション名

Storeバージョン

1.0

2.0

-sd

127バイト以内で指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。

; , * ? ' " < > |

絶対パスまたは相対パスで指定する。

214バイト以内で指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白。

; , * ? ' " < > |

絶対パスまたは相対パスで指定する。相対パス,絶対パスのどちらの場合も,214バイト以内で指定する。

存在するディレクトリを指定する。

-bd

127バイト以内で指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。

; , * ? ' " < > |

絶対パスまたは相対パスで指定する。

211バイト以内で指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白。

; , * ? ' " < > |

絶対パスまたは相対パスで指定する。相対パス,絶対パスのどちらの場合も,211バイト以内で指定する。

存在するディレクトリを指定する。

-bs

1〜9の整数値。

1〜9の整数値。

-pbd

指定できない。

214バイト以内で指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白。

; , * ? ' " < > |

絶対パスまたは相対パスで指定する。相対パス,絶対パスのどちらの場合も,214バイト以内で指定する。

存在するディレクトリを指定する。

-dd

127バイト以内で指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。

; , * ? ' " < > |

絶対パスまたは相対パスで指定する。

127バイト以内で指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白。

; , * ? ' " < > |

絶対パスまたは相対パスで指定する。

-id

指定できない。

222バイト以内で指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白。

; , * ? ' " < > |

絶対パスまたは相対パスで指定する。相対パス,絶対パスのどちらの場合も,222バイト以内で指定する。

存在するディレクトリを指定する。

-move

Storeサービスのディレクトリの設定を変更するとき,現在のディレクトリの内容を変更後のディレクトリにコピーするかどうかを指定します。-moveオプションは,-sd|-bd|-bs|-pbd|-dd|-idオプションによっては,次のように指定できないものがあります。

オプション

-moveオプションの指定可否

-sd

-bd

-bs

×

-pbd

-dd

×

-id

(凡例)

○:指定できる。

×:指定できない。

-moveオプションを省略した場合は,ディレクトリの設定だけ変更します。

-moveオプションを指定する場合は,指定できるディレクトリには次の制限があります。

  • ディレクトリが空である必要がある

  • 現在設定されているディレクトリ以下のディレクトリは指定できない

注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

2

コマンドの実行権限がない。

4

指定されたサービスが停止していない。

5

指定されたPFM - AgentまたはPFM - RMがインストールされていない。

12

指定されたStoreサービスのバージョンがインポート処理の対象外である。

100

Performance Managementの環境が不正である。

102

指定された論理ホストまたはインスタンスがセットアップされていない。

200

メモリーが不足している。

210

ディスク容量が不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例1

Storeサービスの設定を変更する例を次に示します。

> jpcconf db define -key Windows -sd d:\store
KAVE05856-I Storeデータベースの設定情報の更新処理が正常終了しました (servicekey=Windows, label=Store Dir)

使用例2

Storeサービスの設定を表示する例を次に示します。

> jpcconf db define -key Exchange -inst inst1
Store Dir           : .
Backup Dir          : ./backup
Backup Save         : 5
Partial Backup Dir  : ./partial
Dump Dir            : ./dump
Import Dir          : ./import
KAVE05858-I Storeデータベースの設定情報の表示処理が正常終了しました (servicekey=Exchange, inst=inst1)