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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


16.1 Performance Managementの障害検知の概要

Performance Managementでは,ヘルスチェック機能を利用することでPerformance Managementの障害を検知できます。ヘルスチェック機能では,監視エージェントや監視エージェントが稼働するホストの稼働状態を監視し,監視結果を監視エージェントの稼働状態の変化としてPFM - Web Console上に表示します。また,PFM - RMを使用している場合は,監視対象ホストが稼働しているかを知ることができます。

また,PFMサービス自動再起動機能を利用することで,PFMサービスが何らかの原因で異常停止した場合に自動的にPFMサービスを再起動したり,定期的にPFMサービスを再起動したりできます。

ヘルスチェック機能によって監視エージェントの稼働状態を監視したり,PFMサービス自動再起動機能によってPFMサービスを自動再起動したりするには,Performance Managementのサービスの詳細な状態を確認するステータス管理機能を使用します。このため,対象となる監視エージェントがステータス管理機能に対応したバージョンであり,ステータス管理機能が有効になっている必要があります。ホストの稼働状態を監視する場合は前提となる条件はありません。また,PFM - RMの監視対象ホストの稼働状態を監視する場合は,PFM - RMホストでステータス管理機能が有効になっている必要があります。なお,ステータス管理機能はPFM - AgentまたはPFM - RMごとに利用できるバージョンが異なります。ステータス管理機能を利用できるPFM - AgentまたはPFM - RMのバージョンについては,「16.3 ステータス管理機能によるサービスの状態確認」を参照してください。

また,Performance Managementのログファイルをシステム統合監視製品であるJP1/Baseで監視すれば,Performance Management自身の障害を検知できます。これによって,システム管理者は,トラブルが発生したときに障害を検知し,要因を特定して復旧の対処を実施します。

北海道支店のPFM - Agentと,九州支店のPFM - Agentが稼働するホストで障害が発生したときに,Performance Managementで検知する例を次の図に示します。

図16‒1 Performance Managementに障害が発生した場合の障害検知例(PFM - Agentの場合)

[図データ]

次に,北海道支店のPFM - RMサービスと,九州支店のPFM - RMの監視対象ホストで障害が発生したときに,Performance Managementで検知する例を次の図に示します。

図16‒2 Performance Managementに障害が発生した場合の障害検知例(PFM - RMの場合)

[図データ]