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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


13.1 JP1/SLMと連携した監視の概要

Performance Managementは,JP1/SLMと連携して監視できます。

Performance Managementでは,収集したパフォーマンスデータを分析しトラブルの発生を事前に推測できます。JP1/SLMと連携することで,Performance Managementから収集したパフォーマンスデータをJP1/SLM上で分析し,サービス性能の異常の予兆を検知したり,過去の監視結果を基に検知された事象に対処したりできます。

また,JP1ユーザーでJP1/SLM上からPFM - Web Consoleにログインすることもできます。

JP1/SLMと連携したPerformance Managementによる監視の例を次の図に示します。

図13‒1 JP1/SLMと連携したPerformance Managementによる監視の例

[図データ]

メモ

JP1/SLMとは

JP1/SLMとは,サービスの状況を監視し,サービスレベルを維持できるようになることを目的とした,JP1シリーズの製品です。

多くの利用者がいるサービスや,利用者の業務に欠かせないサービスにいったんトラブルが発生してしまうと,利用者に多大な影響を与えるおそれがあります。JP1/SLMでは,次の監視方法によってサービスレベルの維持を支援します。

  • 外れ値検知

    監視対象サービスのサービス性能が通常のサービス性能と大きく異なっている場合に,サービス性能の異常の予兆として検知する監視方法です。

  • 傾向監視

    監視対象サービスのサービス性能の傾向を算出して,傾向からサービス性能のしきい値超過を事前に検知する監視方法です。

  • しきい値監視

    監視対象サービスのサービス性能が,設定したしきい値を超過した場合にトラブルの発生を検知する監視方法です。このとき,過去の監視結果を基に対処を支援します。

〈この節の構成〉