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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


11.6.1 PFM - Managerの定義情報の二重化を確認する手順

プライマリーとセカンダリーのPFM - Managerの定義情報が二重化されて一致しているかどうかを確認する手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) アラーム定義およびアクション定義のアラーム情報を確認する手順

  1. プライマリーのPFM - Managerのサービスが停止している場合,起動する。

  2. プライマリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpctool alarm export -f 出力ファイル名 -key サービスキー
  3. セカンダリーのPFM - Managerのサービスが停止している場合,起動する。

  4. セカンダリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpctool alarm export -f 出力ファイル名 -key サービスキー
  5. プライマリーとセカンダリーの出力ファイルを比較する。

    一致していればアラーム情報は一致しています。

(2) バインド情報を確認する手順

  1. プライマリーのPFM - Managerのサービスが停止している場合,起動する。

  2. プライマリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpctool alarm list -key サービスキー -table アラームテーブル名
  3. セカンダリーのPFM - Managerのサービスが停止している場合,起動する。

  4. セカンダリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpctool alarm list -key サービスキー -table アラームテーブル名
  5. プライマリーとセカンダリーの表示結果を比較する。

    一致していればバインド情報は一致しています。

(3) レポート定義を確認する手順

  1. プライマリーのPFM - ManagerのサービスおよびPFM - Web Consoleのサービスが停止している場合,起動する。

  2. プライマリーのPFM - Web Consoleで次のコマンドを実行する。

    入力ファイルには,すべてのレポートを出力するよう指定してください。

    jpcrdef output -o 出力ファイル名 入力ファイル
  3. セカンダリーのPFM - Web Consoleで次のコマンドを実行する。

    入力ファイルには,すべてのレポートを出力するよう指定してください。

    jpcrdef output -o 出力ファイル名 入力ファイル
  4. プライマリーとセカンダリーの出力ファイルを比較する。

    一致していればレポート定義は一致しています。

(4) 業務グループ情報を確認する手順

  1. プライマリーのPFM - Managerのサービスが停止している場合,起動する。

  2. プライマリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行し,業務グループ名の一覧を表示する。

    jpcconf bgdef list
  3. 手順2の結果を確認し,プライマリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpcconf bgdef export -f 出力ファイル名 -group 業務グループ名
  4. セカンダリーのPFM - Managerサービスが停止している場合,起動する。

  5. セカンダリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行し,業務グループ名の一覧を表示する。

    jpcconf bgdef list
  6. 手順5の結果を確認し,セカンダリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpcconf bgdef export -f 出力ファイル名 -group 業務グループ名
  7. プライマリーとセカンダリーの出力ファイルを比較する。

    一致していれば業務情報グループは一致しています。

(5) Performance Managementユーザーアカウント情報およびエージェント階層(User Agents)の情報を確認する手順

  1. プライマリーとセカンダリーで採取したファイルを比較する。

    採取したファイルはバイナリ形式です。これらのファイルを比較して一致していれば,Performance Managementユーザーアカウント情報とUser Agentsの情報は一致しています。バイナリファイルの比較にはFCコマンド(Windows)やdiffコマンド(UNIX)などを使用してください。

    Performance Managementユーザーアカウント情報とUser Agentsの情報は同じファイルで管理されています。ファイルのパスを次の表に示します。

    表11‒7 比較するファイルのパス

    データ

    認証モード

    パス

    Performance Managementユーザーアカウント情報,

    エージェント階層(User Agents)の情報

    PFM認証

    Windowsの場合

    インストール先フォルダ\mgr\viewsvr\data\UserList.lmk

    UNIXの場合

    /opt/jp1pc/mgr/viewsvr/data/UserList.lmk

    JP1認証

    Windowsの場合

    インストール先フォルダ\mgr\viewsvr\data\UserListforJP1.lmk

    UNIXの場合

    /opt/jp1pc/mgr/viewsvr/data/UserListforJP1.lmk

(6) 管理エージェントの情報を確認する手順

  1. プライマリーのPFM - Managerのサービスが停止している場合,起動する。

  2. プライマリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpctool service list -id * -host *
  3. セカンダリーのPFM - Managerのサービスが停止している場合,起動する。

  4. セカンダリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpctool service list -id * -host *
  5. プライマリーとセカンダリーの表示結果を比較する。

    「Status Server」「Trap Generator」および「View Server」以外のサービスIDが一致していれば,管理エージェントの情報は一致しています。

(7) 接続先PFM - Manager設定を確認する手順

  1. プライマリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpcconf mgrhost display
  2. セカンダリーのPFM - Managerで次のコマンドを実行する。

    jpcconf mgrhost display
  3. プライマリーとセカンダリーの表示結果を比較する。

    一致していれば,プライマリーとセカンダリーとの接続先PFM - Managerの設定は一致しています。

(8) 自動バインドの設定を確認する手順

  1. プライマリーとセカンダリーで採取したファイルをバイナリ比較する。

    採取するファイルを次に示します。

    Windowsの場合

    インストールディレクトリ\jpcautobind.cfg

    UNIXの場合

    /opt/jp1pc/jpcautobind.cfg

    これらのファイルを比較して一致していれば,自動バインドの設定は一致しています。バイナリファイルの比較にはFCコマンド(Windows)やdiffコマンド(UNIX)などを使用してください。