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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


5.6.6 ブックマークの登録レポートをタイリング表示する

タイリング表示によって,ブックマークで管理している複数の履歴レポートのグラフをインフォメーションフレームに並べて表示できます。また,表示されたグラフを並び替えたり,表示されたグラフをクリックして,それぞれのグラフの[レポート]画面を表示させたりできます。

タイリング表示によってグラフを表示できるレポートは,グラフの表示設定が有効な履歴レポートだけです。グラフの表示設定が有効ではない履歴レポート,またはリアルタイムレポートのグラフは表示されません。

メモ

レポート系列ページング機能が有効な場合,グラフのフィールドが複数のページに分割されることがあります。こうしたレポートをタイリング表示した場合は,1ページ目に当たるグラフがタイリングされたそれぞれのグラフに表示されます。

レポート系列ページング機能の設定方法および設定項目については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementのインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) タイリング表示する

  1. 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。

  2. [メイン]画面のナビゲーションフレームで[ブックマーク階層]タブを選択する。

  3. [ブックマーク階層]画面のナビゲーションフレームのブックマーク階層で,タイリング表示をしたいブックマークを選択する。

    選択したブックマークにチェックマークが表示されます。

  4. メソッドフレームの[タイリング表示]メソッドを選択する。

    ブックマークに登録している履歴レポートの対象期間に[レポートの表示時に指定]以外を選択した場合,インフォメーションフレームに[タイリング表示]画面が表示されます。

    ブックマークに登録している履歴レポートの対象期間を[レポートの表示時に指定]に選択している場合,[タイリング表示設定]画面が表示されます。[タイリング表示設定]画面は,[タイリング表示]画面の[表示設定画面]メニューを選択することで表示することもできます。

  5. [タイリング表示設定]画面の各項目を設定する。

    必要に応じて,次の項目について設定します。

    [レポート表示期間の設定]

    [対象期間]

    タイリング表示のグラフに表示させるデータの対象期間をプルダウンメニューから選択します。選択できる値を次に示します。

    ・[レポートの表示時に指定]

    ・[過去1時間以内]

    ・[過去1日(24時間)以内]

    ・[過去7日以内]

    ・[過去1ヶ月以内]

    ・[過去1年以内]

    デフォルトは,「過去1日(24時間)以内」です。

    [レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,[開始日時]および[終了日時]に対応する日時が自動的に設定されます。

    [開始日時]および[終了日時]

    [対象期間]で[レポートの表示時に指定]を選択した場合に,タイリング表示のグラフに表示させる期間の開始日時および終了日時を設定します。

    [開始日時]および[終了日時]は,「YYYY MM DD hh:mm」の形式で指定します(YYYY=西暦年,MM=月,DD=日,hh=時,mm=分)。

    指定できる日時の範囲は,1971年1月1日00時00分〜2035年12月31日23時59分です。[終了日時]には,[開始日時]に指定した日時以降の日時を指定してください。

    なお,[レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,対応する日時が自動的に設定されます。また,自動的に表示された日時を変更した場合,[対象期間]の設定が[レポートの表示時に指定]になります。

    [レポート間隔]

    レポート間隔をプルダウンメニューで次の中から選択します。デフォルトは[対象期間]で選択した期間に応じて表示されます。

    ・分

    ・時

    ・日

    ・週

    ・月

    ・年

    [適用範囲]

    [レポート表示期間の設定]で指定した内容の適用対象を[すべてのレポートに適用する]で切り替えます。デフォルトはチェックが外されています。

    チェックした場合,レポート定義の内容に関係なく,すべてのレポートに適用されます。

    チェックを外した場合,[対象期間]で[レポートの表示時に指定]が設定されているレポートだけに適用されます。

    [開始日時のデータを表示する]および[終了日時のデータを表示する]

    レポートに表示するデータの内,[開始日時]または[終了日時]で指定した日時に合致するデータを表示するかを切り替えます。デフォルトはチェックされています。デフォルトのチェック状態は,初期設定ファイル(config.xml)のexcludeTerminalData(<vsa>タグ配下)で設定できます。初期設定ファイル(config.xml)の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の付録の,初期設定ファイル(config.xml)について説明している個所を参照してください。

    チェックした場合,[開始日時]または[終了日時]で指定した日時に合致するデータを表示します。

    チェックを外した場合,[開始日時]または[終了日時]で指定した日時に合致するデータを表示しません。

    [表示レイアウト]

    [タイリング表示]画面で横に並べるグラフの最大数を指定します。選択できる値を次に示します。

    ・横の表示個数:2

    ・横の表示個数:3

    ・横の表示個数:4

  6. 設定終了後,[OK]ボタンをクリックする。

    設定した内容が反映された状態で[タイリング表示]画面が表示されます。

注意

[表示レイアウト]に指定する値を変更した場合,グラフの並び順はデフォルト(名前順)になります。

(2) グラフを並び替える

タイリング表示によってインフォメーションフレームに表示されているグラフを並び替えることができます。

  1. [タイリング表示]画面を表示させる。

  2. [タイリング表示]画面の[並び替えを行なう]をチェックする。

    [タイリング表示]画面にグリッド枠が表示されます。

  3. グリッド枠で囲まれた移動元の表示エリアを選択する。

    ここで選択したエリアが移動元になります。グラフが表示されていないエリアも選択できます。

  4. グリッド枠で囲まれた移動先の表示エリアを選択する。

    移動元として選択したエリアと移動先として選択したエリアが入れ替わります。移動先としてグラフが表示されていないエリアも選択できます。

  5. 手順3.および手順4.を繰り返して並び替えが完了したら,[並び替えを行なう]のチェックを外す。

    [タイリング表示]画面のグリッド枠が消えます。

(3) レイアウトを保存する

[タイリング表示]画面で横に並べるグラフの最大数,およびグラフの並び順の設定を保存できます。

  1. [タイリング表示]画面を表示させる。

  2. 必要に応じて,横に並べるグラフの最大数,またはグラフの並び替えを変更する。

  3. [タイリング表示]画面の[レイアウトの保存]メニューを選択する。

    保存の確認を促すメッセージが表示されます。すでにレイアウトを保存してある場合は上書きされます。

注意

ブックマークに登録してあるレポートを削除したり,ブックマークに新たにレポートを登録したりした場合は,保存したレイアウトは無効になります。横に並べるグラフの最大数はデフォルトの3となり,グラフはブックマークに登録したレポート名の名前順で表示されます。

(4) レポートを表示する

タイリング表示されたグラフをクリックすることで,それぞれのグラフの[レポート]画面を表示できます。

ブックマークに登録されているレポートのレポート表示期間の設定,タイリング表示のレポート表示期間の設定などによって,表示される[レポート]画面およびレポート表示期間が異なります。

表示される[レポート]画面

ブックマークに登録されているレポートのレポート表示期間の設定が「レポートの表示時に指定」の場合,[レポートの表示設定]タブが表示されます。

ブックマークに登録されているレポートのレポート表示期間の設定が「レポートの表示時に指定」以外の場合,[レポートの表示]タブが表示されます。

レポートの表示期間

タイリング表示のグラフをクリックしたときに表示される[レポート]画面については,ブックマークに登録されているレポートの表示期間の設定よりも,[タイリング表示設定]画面での表示期間の設定の方が優先されます。