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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


2.1.3 業務グループとは

Performance Managementでは,監視対象ホストを組織ごとに分けて,ユーザーが参照できる監視エージェントを限定できます。組織ごとに分割した監視対象ホストのグループのことを「業務グループ」と呼びます。業務グループを割り当てられたユーザーは,その業務グループの範囲内で監視エージェントを参照できるようになります。

このマニュアルでは,業務グループが割り当てられたユーザーを「業務グループユーザー」,システム全体を操作できるユーザーを「システムユーザー」と呼びます。なお,業務グループを割り当てられるのは,一般ユーザー権限のユーザーだけです。管理ユーザー権限のユーザーは,常にすべての監視エージェントを設定・参照できます。業務グループが割り当てられた一般ユーザー権限のユーザーを「業務グループ一般ユーザー」と呼びます。

また,Performance Managementで利用できる業務グループには,Performance Managementで定義する業務グループと,統合管理製品(JP1/IM)で定義する業務グループがあります。

Performance Managementで定義する業務グループ

監視対象ホストとユーザーアカウントに,Performance Managementで業務グループを割り当てて管理します。

JP1/IMと連携していない場合や,Performance Managementで利用する業務グループをJP1/IMの業務グループと独立して管理したい場合に利用します。

この業務グループはPFM認証モードでもJP1認証モードでも利用できます。

JP1/IMで定義する業務グループ

JP1/IMで定義した業務グループの構成を,Performance Managementにインポートして運用します。Performance ManagementとJP1/IMを連携して運用している場合に,Performance ManagementとJP1/IMで,監視対象ホストおよびアクセスできるユーザーアカウントを一致させたいときに利用します。JP1/IMからのPerformance Managementのレポート表示などが,ユーザーに割り当てられている業務グループの不一致によって失敗することを防げます。

この業務グループはJP1認証モードの場合に利用できます。

なお,JP1/IMとの連携の詳細については,「12. 統合管理製品(JP1/IM)と連携した稼働監視」を参照してください。