1.8.5 アクションの実行について
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接続先のPFM - ManagerまたはAction Handlerサービスを停止すると,アクションが実行されません。アクションを実行させる場合は,接続先のPFM - ManagerおよびAction Handlerサービスを起動してください。
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アラームにアクションを設定している場合,Performance Managementの動作によってアラームイベントが発生したときにだけアクションを実行し,ユーザーの操作によってアラームイベントが発生したときにはアクションを実行しないようにできます。これをユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能といいます。
PFM - Managerを新規インストールした場合,ユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能が有効になります。バージョンアップインストールした場合,ユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能が無効になります。ユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能の有効/無効は,起動情報ファイル(jpccomm.ini)のSuppress Action Executionラベルで設定できます。
ユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能が有効か無効かによって,アラームイベントの発行要因(Performance Managementの動作またはユーザーの操作)ごとのアクションの実行有無が変わります。
■ユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能が有効な場合
Performance Managementの動作によってアラームイベントが発行されたときはアクションを実行します。ユーザーの操作によってアラームイベントが発行されたときはアクションを実行しません。アラームイベントの発行要因とアクションの実行有無を次の表に示します。なお,ローカルアクションとリモートアクションで,アクションの実行有無に関する違いはありません。
表1‒7 アラームイベントの発行要因とアクションの実行有無(ユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能が有効な場合) アラームイベントの発行要因
アラームに設定しているアクションの実行有無
メッセージテキストの内容
ローカルアクション
リモートアクション
Performance Managementの動作
アラーム条件式を評価する※
実行する
実行する
ユーザーが設定した内容
現在時刻がアラーム評価時間外となる
"Alarm expired"
ユーザーの操作
エージェントのサービスを停止する
実行しない
実行しない
"Alarm cleared"
エージェント階層でアラームテーブルをアンバインドする
アラーム階層でアラームをインポートして,アラーム定義を上書きする
jpctool config syncコマンドまたはjpctool config alarmsyncコマンドを実行する,またはアラーム情報の反映をする
PFM - RM製品でアラームをバインドしている監視対象をアンセットアップする
アラーム階層でバインド済みのアラームに対して[アクティブにする]のチェックを外す
"Alarm deactivated"
アラーム階層でバインド済みのアラームを編集する
アラーム階層でアラームテーブル内の一部のアラームを削除する
"Alarm updated/deleted"
- 注※
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アラーム条件式を評価するタイミングについては,「6.3.5(2) アラームの設定と発行されるアラームの例」を参照してください。
- 注意
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ユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能が有効な場合,アラーム定義のアラームメッセージテキストに次の文字列と完全一致の文字列を設定しないでください。設定すると,アラーム正常回復時にアクションが実行されません。
・"Alarm deactivated"
・"Alarm cleared"
・"Alarm updated/deleted"
■ユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能が無効な場合
Performance Managementの動作によってアラームイベントが発生したときはアクション(ローカルアクションおよびリモートアクション)を実行します。ユーザーの操作によってアラームイベントが発行されたときはローカルアクションは実行しませんが,リモートアクションはアラームイベントの発行要因ごとに実行するかどうかが異なります。アラームイベントの発行要因とアクションの実行有無を次の表に示します。
表1‒8 アラームイベントの発行要因とアクションの実行有無(ユーザー操作によるアラーム正常回復時のリモートアクション実行抑止機能が無効な場合) アラームイベントの発行要因
アラームに設定しているアクションの実行有無
メッセージテキストの内容
ローカルアクション
リモートアクション
Performance Managementの動作
アラーム条件式を評価する※
実行する
実行する
ユーザーが設定した内容
現在時刻がアラーム評価時間外となる
"Alarm expired"
ユーザーの操作
エージェントのサービスを停止する
実行しない
実行する
"Alarm cleared"
エージェント階層でアラームテーブルをアンバインドする
実行する
アラーム階層でアラームをインポートして,アラーム定義を上書きする
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Collectorサービスがビジー状態の場合
インポート後のアクションを実行することがある
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Collectorサービスがビジー状態でない場合
実行しない
jpctool config syncコマンドまたはjpctool config alarmsyncコマンドを実行する,またはアラーム情報の反映をする
実行する
PFM - RM製品でアラームをバインドしている監視対象をアンセットアップする
実行する
アラーム階層でバインド済みのアラームに対して[アクティブにする]のチェックを外す
実行する
"Alarm deactivated"
アラーム階層でバインド済みのアラームを編集する
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Collectorサービスがビジー状態の場合
編集後のアクションを実行することがある
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Collectorサービスがビジー状態でない場合
実行しない
アラーム階層でアラームテーブル内の一部のアラームを削除する
実行しない
"Alarm updated/deleted"
- 注※
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アラーム条件式を評価するタイミングについては,「6.3.5(2) アラームの設定と発行されるアラームの例」を参照してください。