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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


付録I.3 監視テンプレート(アラーム)

〈この項の構成〉

(1) アラームの記載形式

アラームは,アルファベット順に記載しています。

アラーム名

監視テンプレートのアラーム名を示します。

概要

このアラームで監視できる監視対象の概要について説明します。

主な設定

このアラームの主な設定値を表で説明します。この表では,アラームの設定値と,PFM - Web Consoleの[アラーム階層]画面でアラームアイコンをクリックし,[プロパティの表示]メソッドをクリックしたときに表示される,[プロパティ]画面の設定項目との対応を示しています。各アラームの設定の詳細については,PFM - Web Consoleのアラームの[プロパティ]画面で確認してください。

設定値の「−」は,設定が常に無効であることを示します。

なお,条件式で異常条件と警告条件が同じ場合は,アラームイベントは異常のものだけが発行されます。

関連レポート

このアラームに関連する,監視テンプレートのレポートを示します。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]タブでエージェントアイコンをクリックし,[アラームの状態の表示]メソッドで表示される[図データ]アイコンをクリックすると,このレポートを表示できます。

(2) アラーム一覧

ヘルスチェックエージェントの監視テンプレートで定義されているアラームは,「PFM Health Check Template Alarm VV.RR」というアラームテーブルにまとめられています。「VV.RR」は,監視テンプレートのアラームテーブルのバージョンを示します。このアラームテーブルは,PFM - Web Consoleの[アラーム階層]タブに表示される「HealthCheck」フォルダに格納されています。

ヘルスチェックエージェントのバージョンに対応するデータモデルバージョンとアラームテーブルバージョンを次の表に示します。

ヘルスチェックエージェントのバージョン

アラームテーブルバージョン

アラームテーブルのデータモデルバージョン

08-11

8.11

3.0

08-50

8.50

4.0

09-00以降

09.00

4.0

また,監視テンプレートで定義されているアラームを次の表に示します。

表I‒10 アラーム一覧

アラームテーブルバージョン

アラームテーブル名

アラーム名

説明

8.11

PFM HealthCheck Solution Alarms 8.11

Status Change

対象エージェントのヘルスチェック状態の変化。

Abnormal Status(A)

対象エージェントのヘルスチェック状態。

Abnormal Status(S)

対象エージェントのヘルスチェック状態。

8.50

PFM HealthCheck Solution Alarms 8.50

Status Change

対象エージェントのヘルスチェック状態の変化。

Abnormal Status(A)

対象エージェントのヘルスチェック状態。

Abnormal Status(S)

対象エージェントのヘルスチェック状態。

Host Status Change

対象エージェントホストの稼働状態の変化。

Host Not Available

対象エージェントホストの稼働状態。

09.00

PFM HealthCheck Template Alarms 09.00

Status Change

対象エージェントのヘルスチェック状態の変化。

Abnormal Status(A)

対象エージェントのヘルスチェック状態。

Abnormal Status(S)

対象エージェントのヘルスチェック状態。

Host Status Change

対象エージェントホストの稼働状態の変化。

Host Not Available

対象エージェントホストの稼働状態。

PFM HealthCheck Template Alarms [Service] 09.00

Service State Change

対象エージェントのヘルスチェック状態の変化(リモートエージェントを除く)。

Service Abnormal(A)

対象エージェントのヘルスチェック状態(リモートエージェントを除く)。

Service Abnormal(S)

対象エージェントのヘルスチェック状態(リモートエージェントを除く)。

(3) アラーム作成時の留意事項

ヘルスチェックイベントとアラームイベントは,それぞれ発行されるタイミングが異なります。ヘルスチェックイベントが各ホストへのポーリング完了時に随時発行されるのに対し,アラームイベントはレコードのCollection Intervalごとに評価され発行されます。監視テンプレートのアラームを利用する場合,PD_HCおよびPD_HOSTレコードを参照しているため,すべての対象エージェントホストへのポーリングの完了後に評価されます。ユーザーがアラームを作成する場合,アラーム評価は条件式に指定するレコードのCollection Intervalごとに行われることに留意して作成する必要があります。また,アラームの発生するホストは,ヘルスチェックエージェントが動作するホスト(PFM - Managerホスト)です。アラームに対してアクションを設定する場合,アクションハンドラとしてLOCALを指定すると,PFM - AgentホストまたはPFM - RMホスト上ではなく,PFM - Managerホスト上で実行されます。

(4) Status Change

概要

Status Changeアラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態の変化を監視します。ヘルスチェック状態が変化したAgentがある場合に,対象エージェントごとに1件アラームが通知されます。エージェントイベント(ヘルスチェックイベント)と同じ粒度でアラームが必要な場合に使用します。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。

発行されるアラームの重大度は,遷移先のヘルスチェック状態に関係なく,常に警告となります。

主な設定

PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ

設定値

項目

詳細項目

基本情報

プロダクト

アラームテーブルバージョン 8.11:HealthCheck(3.0)

アラームテーブルバージョン 8.50および09.00:HealthCheck(4.0)

アラームメッセージテキスト

Status of %CVS2 changed to %CVS3

アラームを有効にする

なし

アラーム通知

常にアラーム通知する

すべてのデータを評価する

チェック

監視時刻範囲

常に監視する

発生頻度

指定なし

アラーム条件式

レコード

Health Check Detail(PD_HC)

異常条件

Agent Op Status Change = "-1"

AND (Agent = "*" AND Agent Op Status = "*")

警告条件

Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND Agent Op Status = "*")

アクション

Eメール

なし

コマンド

なし

SNMP

異常,警告

関連レポート

Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)

(5) Abnormal Status(A)

概要

Abnormal Status (A)アラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態を監視します。ヘルスチェック状態が正常でない状態(「非対応」または「動作中」以外の状態)に遷移したエージェントがある場合に,対象エージェントごとに1件アラームが通知されます。エージェントごとにヘルスチェック状態の異常を検知したい場合に使用します。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。

発行されるアラームの重大度は,縮退稼働へ遷移した場合に警告となり,サービス停止,状態不明,またはホスト停止へ遷移した場合に異常となります。

主な設定

PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ

設定値

項目

詳細項目

基本情報

プロダクト

アラームテーブルバージョン 8.11:HealthCheck(3.0)

アラームテーブルバージョン 8.50および09.00:HealthCheck(4.0)

アラームメッセージテキスト

Status of %CVS2 changed to %CVS3

アラームを有効にする

なし

アラーム通知

常にアラーム通知する

すべてのデータを評価する

チェック

監視時刻範囲

常に監視する

発生頻度

指定なし

アラーム条件式

レコード

Health Check Detail(PD_HC)

異常条件

Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND (Agent Op Status = "*"AND Agent Op Status by Num > "8"))

警告条件

Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND (Agent Op Status = "*"AND Agent Op Status by Num > "4"))

アクション

Eメール

なし

コマンド

なし

SNMP

異常,警告

関連レポート

Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)

(6) Abnormal Status(S)

概要

Abnormal Status (S)アラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態を監視します。ヘルスチェック状態が正常でない(「非対応」または「動作中」以外の)状態に遷移したエージェントがある場合に,1ポーリング周期ごとに集約し最大1件のアラームが通知されます。システム単位でヘルスチェック状態の異常を検知したい場合に使用します。このアラームはデフォルトで有効に設定されています。

発行されるアラームの重大度は,縮退稼働へ遷移したエージェントがある場合に警告,サービス停止,状態不明,またはホスト停止へ遷移したAgentがある場合に異常となります。

主な設定

PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ

設定値

項目

詳細項目

基本情報

プロダクト

アラームテーブルバージョン 8.11:HealthCheck(3.0)

アラームテーブルバージョン 8.50および09.00:HealthCheck(4.0)

アラームメッセージテキスト

Transition to abnormal status was detected

アラームを有効にする

チェック

アラーム通知

常にアラーム通知する

すべてのデータを評価する

なし

監視時刻範囲

常に監視する

発生頻度

指定なし

アラーム条件式

レコード

Health Check Detail(PD_HC)

異常条件

Agent Op Status Change = "1"AND Agent Op Status by Num > "8"

警告条件

Agent Op Status Change = "1"AND Agent Op Status by Num > "4"

アクション

Eメール

なし

コマンド

なし

SNMP

異常,警告

関連レポート

Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)

(7) Host Status Change

概要

Host Status Changeアラームは,対象エージェントホストの稼働状態の変化を監視します。稼働状態が変化したホストがある場合に,対象エージェントホストごとに1件アラームが通知されます。ホストの稼働状態の変化をアラームで通知したい場合に使用します。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。発行されるアラームの重大度は,ホストの稼働状態に関係なく常に警告となります。

主な設定

PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ

設定値

項目

詳細項目

基本情報

プロダクト

HealthCheck(4.0)

アラームメッセージテキスト

Host status of %CVS2 changed to %CVS3

アラームを有効にする

なし

アラーム通知

常にアラーム通知する

すべてのデータを評価する

チェック

監視時刻範囲

常に監視する

発生頻度

指定なし

アラーム条件式

レコード

Host Detail(PD_HOST)

異常条件

Status Change = "-1" AND (Host = "*" AND Status = "*")

警告条件

Status Change = "1" AND (Host = "*" AND Status = "*")

アクション

Eメール

なし

コマンド

なし

SNMP

異常,警告

関連レポート

Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Real-Time/Host Status (Real-Time) (4.0)

(8) Host Not Available

概要

Host Not Availableアラームは,対象エージェントホストの稼働状態を監視します。稼働状態が停止に遷移したホストがある場合に,対象エージェントホストごとに1件アラームが通知されます。ホストの稼働状態の停止を検知したい場合に使用します。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。発行されるアラームの重大度は,異常となります。

主な設定

PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ

設定値

項目

詳細項目

基本情報

プロダクト

HealthCheck(4.0)

アラームメッセージテキスト

Host status of %CVS2 changed to Not Available

アラームを有効にする

なし

アラーム通知

常にアラーム通知する

すべてのデータを評価する

チェック

監視時刻範囲

常に監視する

発生頻度

指定なし

アラーム条件式

レコード

Host Detail(PD_HOST)

異常条件

Status Change = "1" AND (Host = "*" AND Status by Num= "1")

警告条件

Status Change = "1" AND (Host = "*" AND Status by Num = "1")

アクション

Eメール

なし

コマンド

なし

SNMP

異常,警告

関連レポート

Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Real-Time/Host Status (Real-Time) (4.0)

(9) Service State Change

概要

Service State Changeアラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態の変化を監視します。ヘルスチェック状態が変化したエージェントがある場合に,対象エージェントごとに1件アラームが通知されます。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。

Status Changeアラームと同様に,エージェントイベント(ヘルスチェックイベント)と同じ粒度でアラームが必要な場合に使用してください。ただし,このアラームではリモートエージェントは監視対象外です。したがって,PFM - RM運用時に,実際にサービスとして稼働しているPFM - AgentおよびPFM - RMだけを監視したい場合に有用なアラームです。

発行されるアラームの重大度は,遷移先のヘルスチェック状態に関係なく,常に警告となります。

主な設定

PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ

設定値

項目

詳細項目

基本情報

プロダクト

HealthCheck(4.0)

アラームメッセージテキスト

Status of %CVS3 changed to %CVS4

アラームを有効にする

なし

アラーム通知

常にアラーム通知する

すべてのデータを評価する

チェック

監視時刻範囲

常に監視する

発生頻度

指定なし

アラーム条件式

レコード

Health Check Detail(PD_HC)

異常条件

Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "-1" AND (Agent = "*" AND Agent Op Status = "*"))

警告条件

Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND Agent Op Status = "*"))

アクション

Eメール

なし

コマンド

なし

SNMP

異常,警告

関連レポート

Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)

(10) Service Abnormal(A)

概要

Service Abnormal (A)アラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態を監視します。ヘルスチェック状態が正常でない状態(「非対応」または「動作中」以外の状態)に遷移したエージェントがある場合に,対象エージェントごとに1件アラームが通知されます。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。

Abnormal Status (A)アラームと同様に,エージェントごとにヘルスチェック状態の異常を検知したい場合に使用してください。ただし,このアラームではリモートエージェントは監視対象外です。したがって,PFM - RM運用時に,実際にサービスとして稼働しているPFM - AgentおよびPFM - RMだけを監視したい場合に有用なアラームです。

発行されるアラームの重大度は,縮退稼働へ遷移した場合に警告となり,サービス停止,状態不明,またはホスト停止へ遷移した場合に異常となります。

主な設定

PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ

設定値

項目

詳細項目

基本情報

プロダクト

HealthCheck(4.0)

アラームメッセージテキスト

Status of %CVS3 changed to %CVS4

アラームを有効にする

なし

アラーム通知

常にアラーム通知する

すべてのデータを評価する

チェック

監視時刻範囲

常に監視する

発生頻度

指定なし

アラーム条件式

レコード

Health Check Detail(PD_HC)

異常条件

Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND (Agent Op Status = "*"AND Agent Op Status by Num > "8")))

警告条件

Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND (Agent Op Status = "*"AND Agent Op Status by Num > "4")))

アクション

Eメール

なし

コマンド

なし

SNMP

異常,警告

関連レポート

Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)

(11) Service Abnormal(S)

概要

Service Abnormal (S)アラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態を監視します。ヘルスチェック状態が正常でない(「非対応」または「動作中」以外の)状態に遷移したエージェントがある場合に,1ポーリング周期ごとに集約し最大1件のアラームが通知されます。このアラームはデフォルトで有効に設定されています。

Abnormal Status (S)アラームと同様に,システム単位でヘルスチェック状態の異常を検知したい場合に使用してください。ただし,このアラームではリモートエージェントは監視対象外です。したがって,PFM - RM運用時に,実際にサービスとして稼働しているPFM - AgentおよびPFM - RMだけを監視したい場合に有用なアラームです。

発行されるアラームの重大度は,縮退稼働へ遷移した場合に警告となり,サービス停止,状態不明,またはホスト停止へ遷移した場合に異常となります。

主な設定

PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ

設定値

項目

詳細項目

基本情報

プロダクト

HealthCheck(4.0)

アラームメッセージテキスト

Transition to abnormal status was detected

アラームを有効にする

チェック

アラーム通知

常にアラーム通知する

すべてのデータを評価する

なし

監視時刻範囲

常に監視する

発生頻度

指定なし

アラーム条件式

レコード

Health Check Detail(PD_HC)

異常条件

Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND Agent Op Status by Num > "8")

警告条件

Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND Agent Op Status by Num > "4")

アクション

Eメール

なし

コマンド

なし

SNMP

異常,警告

関連レポート

Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)