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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


4.3.3 Performance Managementシステムでの監視ホスト名の設定および変更

Performance Managementシステムでは,サービスIDを用いてシステムの運用をしています。サービスIDはhostnameコマンドでOSから取得されるホスト名(実ホスト名)を用いています。そのため,PFM - Manager,PFM - Agent,またはPFM - RMをインストールしたサーバで物理ホスト名を変更する場合は,「4.3.8 運用開始後のサーバの物理ホスト名の変更」の実施が必要となります。

これを回避したい場合は,監視ホスト名設定機能を使用することで,hostnameコマンドで取得されるホスト名に依存しない任意のホスト名(エイリアス名)を用いて,サービスIDを作成でき,物理ホスト名の変更が不要となります。したがって,サーバのホスト名が変更されることがある環境や,同じ実ホスト名を持つホストが複数ある環境では,監視ホスト名設定機能を使用してください。

なお,Performance ManagementシステムのサービスIDに使用されるホスト名を監視ホスト名と呼びます。

メモ

監視ホスト名設定機能を使用していない場合に,hostnameコマンドで取得されるホスト名が「HostA」であるホストにPFM - Agent for Platform(Windows)をインストールした場合,Agent CollectorのサービスIDは「TA1HostA」となります。なお,プロダクト名表示機能を使用する場合は,「HostA<Windows>」となります。

監視ホスト名設定機能を使用して,ホスト名を「aliasA」としたホストにPFM - Agent for Platform(Windows)をインストールした場合,Agent CollectorのサービスIDは「TA1aliasA」となります。なお,プロダクト名表示機能を使用する場合は,「aliasA<Windows>」となります。

PFM - Managerホスト,PFM - Agentホスト,またはPFM - RMホストが現在使用している監視ホスト名の取得方法,および監視ホスト名を確認するには,各ホストで次のコマンドを実行します。hostmodeは監視ホスト名の取得方法を示し,hostnameは監視ホスト名を示します。

jpcconf host hostmode -display
表示例

●監視ホスト名設定機能を使用していない場合

hostmode : hostname

hostname : hostA

●監視ホスト名設定機能を使用している場合

hostmode : alias

hostname : aliasA

表4‒9 監視ホスト名の取得方法と監視ホスト名の関係

監視ホスト名の取得方法

監視ホスト名

hostname

実ホスト名(hostnameコマンドで取得される値)

alias

エイリアス名

監視ホスト名にエイリアス名を設定する場合,jpcconf host hostmodeコマンドを実行して,監視ホスト名の取得方法をaliasに設定する必要があります。

jpcconf host hostmodeコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

注意

jpcconf hostコマンドの実行中に他コマンドを実行しないでください。ほかのコマンドを実行した場合,jpcconf hostコマンドまたは他コマンドの実行に失敗することがあります。