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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


3.9.1 システムの設定で使用するコマンド

セットアップコマンドおよびStoreデータベースの設定で使用するコマンドの一部は,非対話形式で実行できます。非対話形式を使用すると,ユーザーの応答を求めないで,オプションの指定や定義ファイルの読み込みで代替して処理を続行できます。多数の監視対象をセットアップしたい場合などに活用できます。

〈この項の構成〉

(1) セットアップコマンド

セットアップコマンドには,次の種類があります。

(a) 監視マネージャーおよび監視エージェントのセットアップで使用するコマンド

監視マネージャーおよび監視エージェントのセットアップで使用するコマンドには,PFM - AgentまたはPFM - RMの接続先PFM - Managerを設定したり,PFM - AgentまたはPFM - RMを追加したときのセットアップをしたり,Performance Managementで使用するポート番号を設定したりするコマンドがあります。

図3‒36 監視マネージャーおよび監視エージェントのセットアップで使用するコマンドの概要

[図データ]

表3‒10 監視マネージャーおよび監視エージェントのセットアップで使用する主なコマンド一覧

コマンド

説明

jpcconf mgrhost

接続先のPFM - Managerを表示,設定,および変更するコマンド

jpcconf agent setup

新しいPFM - AgentまたはPFM - RMを追加セットアップするコマンド

jpcwagtsetup

新しいPFM - AgentまたはPFM - RMをPFM - Web Consoleに追加セットアップするコマンド

jpcconf port

Performance Managementで使用するポート番号を表示および設定するコマンド

jpcconf host

Performance Managementシステムでの監視ホスト名を変更,または監視ホスト名の取得方法を変更するコマンド

(b) 暗号化通信の設定に使用するコマンド

暗号化通信の設定で使用するコマンドには,サーバ証明書を取得するための証明書発行要求(CSR)ファイルを作成したり,テスト用の自己署名証明書ファイルを作成したりするためのコマンドなどがあります。

表3‒11 暗号化通信の設定に使用するコマンド

コマンド

説明

jpcwconf https disable

Webブラウザと監視コンソールサーバ間での暗号化通信を無効にするコマンド

jpcwconf https display

Webブラウザと監視コンソールサーバ間での暗号化通信の状態を表示するコマンド

jpcwconf https enable

Webブラウザと監視コンソールサーバ間での暗号化通信を有効にするコマンド

jpcwtool https create certreq

サーバ証明書を取得するための証明書発行要求(CSR)ファイル,秘密鍵ファイル,および秘密鍵のパスワードファイルを作成するコマンド

jpcwtool https create provcert

テスト用に使用する自己署名証明書ファイル,秘密鍵ファイルを作成するコマンド

jpcwtool https output certtext

サーバ証明書の情報を標準出力に出力するコマンド

(c) PFM - RMの監視対象の設定で使用するコマンド

PFM - RMの監視対象の設定で使用するコマンドには,PFM - RMの監視対象を追加,削除,および表示するためのコマンドなどがあります。

表3‒12 PFM - RMの監視対象の設定で使用する主なコマンド一覧

コマンド

説明

jpcconf target setup

PFM - RMの監視対象を追加するコマンド

jpcconf target unsetup

PFM - RMの監視対象を削除するコマンド

jpcconf target list

PFM - RMの監視対象の一覧を表示するコマンド

jpcconf target display

PFM - RMの監視対象の設定を表示するコマンド

(d) インスタンス環境の構築で使用するコマンド

インスタンス環境の構築で使用するコマンドには,インスタンス環境を作成,削除,および表示するためのコマンドなどがあります。

表3‒13 インスタンス環境の構築で使用する主なコマンド一覧

コマンド

説明

jpcconf inst setup

インスタンス環境を作成するコマンド

jpcconf inst unsetup

インスタンス環境を削除するコマンド

jpcconf inst list

インスタンス環境を表示するコマンド

(e) クラスタシステムの設定で使用するコマンド

クラスタシステムの設定で使用するコマンドには,論理ホスト運用するときに必要なコマンドなどがあります。

表3‒14 クラスタシステムの設定で使用する主なコマンド一覧

コマンド

説明

jpcconf ha

クラスタシステムで論理ホスト運用するときに使用するコマンド

(f) 監視コンソールサーバのセットアップで使用するコマンド

監視コンソールサーバのセットアップで使用するコマンドには,PFM - Web Consoleをセットアップするコマンドがあります。

表3‒15 監視コンソールサーバのセットアップで使用するコマンド一覧

コマンド

説明

jpcwsvsetup

PFM - Web Consoleをセットアップするコマンド

(2) プロセス監視の設定で使用するコマンド

プロセス監視の設定で使用するコマンドには,アプリケーション定義を追加,削除,出力,および表示するためのコマンドがあります。

表3‒16 プロセス監視の設定で使用する主なコマンド一覧

コマンド

説明

jpcprocdef create

アプリケーション定義を作成・編集するコマンド

jpcprocdef delete

アプリケーション定義を削除するコマンド

jpcprocdef list

アプリケーション定義の定義名の一覧を表示するコマンド

jpcprocdef output

アプリケーション定義の定義内容を出力するコマンド

(3) Storeデータベースの設定で使用するコマンド

Storeデータベースの設定で使用するコマンドには,Storeデータベースのバージョンを変更するコマンドなどがあります。

表3‒17 Storeデータベースの設定で使用する主なコマンド一覧

コマンド

説明

jpcconf db vrset

Storeデータベースのバージョンを変更するコマンド

jpcconf db display

Storeサービスの状態やStoreバージョンを表示するコマンド

jpcconf db define

Storeサービスの設定を変更および表示するコマンド

(4) Performance Managementの機能の設定で使用するコマンド

Performance Managementの機能を設定するときに使用するコマンドには,ステータス管理機能,ヘルスチェック機能などの有効/無効の設定や情報を確認するコマンドなどがあります。

表3‒18 Performance Managementの機能を設定するときに使用する主なコマンド一覧

コマンド

説明

jpcconf stat

ステータス管理機能の有効/無効の設定や情報を確認するコマンド

jpcconf hc

ヘルスチェック機能の有効/無効の設定や情報を確認するコマンド

jpcconf prodname

プロダクト名表示機能の有効/無効の設定や情報を確認するコマンド

(5) 他システムとの連携の設定で使用するコマンド

他システムとの連携を設定するときに使用するコマンドには,JP1/IMとの連携機能を有効または無効にするコマンドと,JP1/IM2との連携機能を有効または無効にするコマンドがあります。

表3‒19 他システムとの連携を設定するときに使用する主なコマンド

コマンド

説明

jpcconf im

JP1/IMとの連携機能を有効または無効にするコマンド

jpcconf im2

JP1/IM2との連携機能を有効または無効にするコマンド

(6) エージェント階層の作成および編集で使用するコマンド

エージェント階層の作成および編集で使用するコマンドには,エージェント階層の定義をファイルにエクスポートするコマンドと,エージェント階層の定義をファイルからインポートするコマンドがあります。

表3‒20 エージェント階層の作成および編集で使用するコマンド一覧

コマンド

説明

jpcconf agttree export

エージェント階層の定義をファイルにエクスポートするコマンド

jpcconf agttree import

エージェント階層の定義をファイルからインポートするコマンド

(7) 業務グループの作成および編集で使用するコマンド

業務グループの作成および編集で使用するコマンドには,業務グループの定義情報をエクスポート・インポートするコマンドなどがあります。

表3‒21 業務グループの作成および編集で使用するコマンド

コマンド

説明

jpcconf bgdef check

業務グループ定義ファイルの内容を検証するコマンド

jpcconf bgdef delete

業務グループの定義情報を削除するコマンド

jpcconf bgdef display

業務グループの定義情報を表示するコマンド

jpcconf bgdef export

業務グループの定義情報をファイルにエクスポートするコマンド

jpcconf bgdef import

業務グループの定義情報をファイルからインポートするコマンド

jpcconf bgdef list

業務グループ名の一覧を表示するコマンド

(8) IPv6環境でPerformance Managementが運用できるように設定するコマンド

IPv6環境でPerformance Managementが運用できるように設定するコマンドには,IPv6の利用設定を有効・無効にするコマンドと,IPv6利用設定を表示するコマンドがあります。

表3‒22  IPv6環境でPerformance Managementが運用できるように設定するコマンド一覧

コマンド

説明

jpcconf ipv6 enable

IPv6環境でのPerformance Managementの利用設定を有効にするコマンド

jpcconf ipv6 disable

IPv6環境でのPerformance Managementの利用設定を無効にするコマンド

jpcconf ipv6 display

IPv6環境でのPerformance Managementの利用設定について画面に表示するコマンド