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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


3.3.2 アラームイベントの発行

〈この項の構成〉

(1) アラームイベントデータの収集方法

アラームイベントは,監視エージェントのパフォーマンスデータがしきい値を超えたときに,PFM - AgentのAgent CollectorサービスまたはPFM - RMのRemote Monitor Collectorサービスによって発行されます。しきい値は,Performance Managementシステムが提供する監視テンプレートのアラーム定義であらかじめ設定されています。

アラームイベントの発行契機となるしきい値は,PFM - RMのグループエージェントに対しても設定できます。グループエージェントに対してしきい値を設定した場合,複数の監視対象のパフォーマンスデータを集約した値を基に,アラームイベントを発行できます。例えば,複数の監視対象のCPU使用率を平均した値を基にアラームイベントを発行できます。

図3‒23 監視対象プログラムが危険域に達したときに警告する処理の流れ

[図データ]

処理の流れを説明します。

  1. しきい値の超過を検知する。

    パフォーマンスデータの値がしきい値を超えた場合,PFM - AgentまたはPFM - RMによってアラームイベントが発行されます。

  2. アラームイベントを送信する。

    PFM - AgentまたはPFM - RMによって発行されたアラームイベントがPFM - Managerに送信されます。PFM - Managerに送信されたアラームイベントの情報は,PFM - Web Consoleの[イベントモニター]画面で確認できます。

  3. アラームイベントを蓄積する。

    PFM - AgentまたはPFM - RMから送信されたアラームイベントデータがPFM - ManagerのStoreデータベースに格納されます。PFM - ManagerのStoreデータベースに蓄積されたアラームイベントの情報は,PFM - Web Consoleの[イベント履歴]画面で確認できます。

  4. アクションを実行する。

    発行されたアラームイベントに定義されているアクションが実行されます。PFM - Web Consoleの画面にアイコンで知らせたり,Eメールで通知したりなどのアクションが実行されることでシステム管理者に警告できます。また,アラームイベントの発行を通知するためのコマンドを実行することもできます。

    ヒント

    監視エージェントで,アクションとしてEメールの送信またはコマンドの実行が設定されている場合,監視エージェントでアクションが実行されます。アクションは,監視マネージャーで実行させることもできます。