Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Base 関数リファレンス


付録A.1 基本属性

独自イベントを発行する際に利用する基本属性は,イベントIDとメッセージです。そのほかの基本属性については,主にJP1イベントを取得する際の参考にしてください。

表A‒1 JP1イベントの基本属性

属性の項目

説明

イベントDB内の通し番号

発行元によらないでこのイベントサーバに到達した順番(ローカルイベントも含む)。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間の転送時に保存されない。主にJP1イベントをユーザーアプリケーションが取得したときやほかのイベントサーバへ転送したときの漏れ・重複の防止に用いる。

イベントID

発行元のアプリケーションや事象の内容を表す8バイトの値。各日立プログラムおよびユーザーアプリケーションには,イベントのIDの範囲が割り当てられている。ユーザーアプリケーションに指定できる値の範囲は,0〜0x1FFFおよび0x7FFF8000〜0x7FFFFFFFである。イベントIDは,システム全体でユニーク性を保持できるように割り当てる必要がある。なお,メッセージIDの8バイトのうち上位4バイトが基本部,下位4バイトが拡張部となっている。

登録要因

JP1イベントがこのイベントサーバに登録された要因。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時に保存されない。登録要因を次に示す。

1:自イベントサーバから自イベントサーバあての発行

2:自イベントサーバから他イベントサーバあての発行

3:他イベントサーバから自イベントサーバあての発行

4:環境設定の指定による他イベントサーバから自イベントサーバへの転送

プロセスID

発行元アプリケーションプログラムのプロセスID。

登録時刻

発行元イベントサーバでの登録時刻(発行元ホストの時計に基づく。UTCの1970-01-01 00:00:00からの秒数)。

到着時刻

自イベントサーバでの登録時刻(UTCの1970-01-01 00:00:00からの秒数)。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時に保存されない。

発行元ユーザーID

発行元プロセスのユーザーID。WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1〜65,535)。

発行元グループID

発行元プロセスのグループID。WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1〜65,535)。

発行元ユーザー名

発行元プロセスのユーザー名。

発行元グループ名

発行元プロセスのグループ名。WindowsとJavaではNULL文字列。

発行元イベントサーバ名

発行元のイベントサーバ名。JP1イベントが転送された場合でもこのJP1イベントが発生したホストのイベントサーバ名が入る。

送信先イベントサーバ名

発行元アプリケーションが他イベントサーバへの転送を明示して指定した場合に,他イベントサーバの名称が入る。

発行元IPアドレス

発行元イベントサーバに対応するIPアドレス(NATやプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。

送信先IPアドレス

送信先イベントサーバに対応するIPアドレス(NATやプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。

発行元別通し番号

発行元ホストでのイベントDB内通し番号(転送によって値は変化しない)。

コードセット

メッセージ・詳細情報・拡張属性が記述されている文字コードセット名。

メッセージ

メッセージは次の規則に基づいて指定する。

  • 事象の内容をわかりやすく説明する。

  • 改行コードを含めないで1行で書く。

詳細情報

任意のデータ。