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JP1 Version 12 JP1/Base 関数リファレンス


JevGetOpen

〈このページの構成〉

機能

JP1イベントを取得するためにJP1/Baseのイベントサーバに接続します。

定義ヘッダー

JevApi.h

形式

JEVGETKEY JevGetOpen(long* lplStatus,
                     const char* lpszServer,
                     const char* lpszFilter,
                     long lPosition);

引数

lplStatus

この関数の異常終了時の状態コードを返す領域へのポインターを指定します。状態コードとその意味は次のとおりです。

表3‒17 状態コードと意味(JevGetOpen)

状態コード

意味

JEV_NO_LIBRARY

ライブラリーが見つかりません※1,またはファイルオープン数が限界に達しシェアードライブラリーが検索できません。

JEV_S_CONNECT_ERROR

イベントサービスに接続できません。

JEV_S_PARAM_ERROR

パラメーターが不正です。

JEV_S_MAXOPEN

ファイルオープン数が限界に達しました。

JEV_S_NOMEMORY

メモリー不足です。

JEV_S_IO_ERR

入出力エラーです。

JEV_S_SYSTEM_ERROR

システムエラーです(システムリソース不足です)。

JEV_S_NO_AUTHORITY

JP1プログラムまたはユーザーアプリケーションにはイベントサーバに接続する権限がありません※2

JEV_S_FILTER_ERROR

フィルターに誤りがあります(正規表現の誤り部分を除きます)。

JEV_S_REGEX_ERROR

フィルター中で指定している正規表現に誤りがあります。

JEV_S_REGEX_CANNOY_USED

正規表現ライブラリーが使用できません。

注※1 誤って必要なファイルを削除したか,またはコンパイルオプションに誤りがあるおそれがあります。必要なファイルを削除していた場合は,JP1/Baseを再インストールしてください。コンパイルオプションが誤っていた場合は,再設定してください。

注※2 イベントサーバに接続する権限は,JP1/Baseのイベントサーバ設定ファイル(conf)のusersパラメーターで設定してください。

lpszServer

接続先イベントサーバ名を表す「\0」で終わる文字列へのポインターを指定します。NULLポインターを指定すると,自ホスト名と同じ名称のイベントサーバに接続します。イベントサーバ名は,「\0」を含めて256バイト以下で指定してください。

lpszFilter

マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の,フィルターの文法の項で説明しているフィルターを示す「\0」で終わる文字列へのポインターを指定します。NULLポインターを指定した場合,すべてのJP1イベントが取得対象になります。

lPosition

JP1イベントの取得開始位置をイベントDB通し番号で指定します。

-1が指定された場合は,この関数の発行以降に登録されたJP1イベントを取得できます。なお,この関数の実行中に発生したイベントは,取得対象にならないことがあります。そのため,取得が保証されるのは,この関数の完了以降に登録されたJP1イベントとなります。

戻り値

正常終了

JP1イベント取得用ハンドルを返す。

異常終了

NULLポインターを返す。また,失敗時の詳細エラーコードをlplStatusで指定された領域に格納する。