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JP1 Version 12 JP1/Base 運用ガイド


jevstat

〈このページの構成〉

機能

イベントサービスのプロセス群(jevservice)の動作状況を確認できます。イベントサービスのプロセスについては,「付録B プロセス一覧」を参照してください。

形式

jevstat [イベントサーバ名]
        [-t 時間(秒)]

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\bin\

UNIXの場合

/opt/jp1base/bin/

引数

イベントサーバ名

クラスタシステムなどで運用している場合に,イベントサービスのプロセス群が起動または終了しているか確認したいイベントサーバ名を指定します。大文字,小文字は区別されます。イベントサーバ名は255バイト以内の文字列で指定してください。

このオプションを省略した場合,次に示すホスト名の順番でイベントサーバ名を仮定します。

  1. 環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名。

  2. イベントサーバインデックスファイル(index)のserverパラメーターに,「*」または自ホスト名(hostnameコマンドで返される物理ホスト名)が優先的に記述されている場合,自ホスト名。

  3. イベントサーバインデックスファイル(index)のserverパラメーターに,「@」またはFQDN名が優先的に記述されている場合,FQDN名。

  4. 自ホスト名(hostnameコマンドで返される物理ホスト名)。

-t 時間(秒)

jevstatコマンドの実行終了を待つ時間を指定します。指定できる値は,1〜32,767(秒)です。指定した時間内にjevstatコマンドの実行が終わらない場合,jevstatコマンドの実行が失敗したと見なします。省略した場合は,60が設定されます。

注意事項

戻り値

0

すべてのプロセスが起動している

1

異常終了(コマンドの処理でエラーが発生)

4

一部のプロセスが起動している

8

すべて停止している

12

異常終了(イベントサーバがエラーを返した)

補足事項

UNIX上のクラスタシステムで運用している場合,論理ホストの異常検知スクリプトにjevstatコマンドを組み込んで利用できます。この場合,論理ホスト上で動作させるイベントサーバ名の大文字小文字を意識して正しく指定してください。論理ホスト用イベントサーバ名は,イベントサーバインデックスファイル(index)に定義されているので,これを参考にして指定してください。

イベントサーバインデックスファイル(index)の定義例と,それを基にjevstatコマンドを実行した場合の実行結果を次に示します。

イベントサーバインデックスファイル(index)内の定義例

server * default
server HOSTZZ /jp1/share/

jevstatコマンド実行例と実行結果

jevstatコマンド実行例

実行結果

jevstat

物理ホスト上のイベントサーバの状態を表示します。

jevstat hostzz

指定されたイベントサーバ名が見つからない旨のエラーメッセージを表示します。

jevstat HOSTZZ

論理ホスト上のイベントサーバの状態を表示します。

使用例

jevstatコマンドの実行例をWindows,UNIXに分けて次に示します。

Windowsの場合
E:\>jevstat
KAJP1771-I HOST1の状態通知処理を開始します
稼働中のプロセスを表示します
プロセス名称  プロセスID
  jevservice        1234
KAJP1772-I プロセスは全て起動しています
UNIXの場合
$ /opt/jp1base/bin/jevstat
KAJP1771-I HOST1の状態通知処理を開始します
稼働中のプロセスを表示します
プロセス名称  プロセスID
  jevservice        2098
KAJP1772-I プロセスは全て起動しています

KAJP1772-Iは,イベントサーバとして必要なプロセスがすべて起動しているときに表示されるメッセージです。