10.4 イベントサービスの注意事項
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Windows上で,JP1/Baseをインストールして,イベントサービスを起動しない設定に変更した場合,イベントサービスを利用するプログラムの性能に影響が出る場合があります。イベントサービスを起動しない場合には,イベントサービス環境設定のAPI設定ファイル(api)に次の指定を追加してください。
server 自ホスト名 close 0.0.0.0 jp1imevtapi
自ホスト名は,hostnameコマンドで表示されるとおりに設定してください。この指定によって,性能への影響を避けられます。なお,イベントサービスを起動する場合はこの指定はしないでください。
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自ホスト名からIPアドレスへの変換,および自IPアドレスから自ホスト名への変換ができない環境では,イベントサービスを起動できません。これらの変換ができるようにhostsファイル,またはDNSサーバの設定をしてください。
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インストール時に標準で設定されたイベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターにIPアドレスを指定する場合,hostnameコマンドで返されるホスト名に対応していないIPアドレスを指定すると,JP1イベントを登録および取得するプログラムが,イベントサービスに接続できなくなることがあります。このような場合には,API設定(api)設定ファイルを修正してください。
- 例
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confファイルの設定(portsパラメーター部分抜粋)
ports 192.168.1.2 jp1imevt jp1imevtapi
apiファイルの設定
server * keep-alive
server ホスト名 keep-alive 192.168.1.2
注 ホスト名にはhostnameコマンドで返されるホスト名を指定してください。
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イベントサービスでは,JP1イベントの基本属性および拡張属性の文字列属性での外字の使用をサポートしていません。文字列属性に外字が含まれている場合,JP1/IM - Viewなどで正しく表示されない場合があります。また,転送設定ファイル(forward),ログファイルトラップ動作定義ファイル,イベントログトラップ動作定義ファイルでの外字の使用もサポートしていません。外字を指定した場合,JP1イベントが正しく転送されなかったり,正しくトラップされなかったりする場合があります。
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Linux上のイベントサーバ設定ファイル(conf)のoptionsパラメーターにv5-unusedフラグを指定しない,かつ,servicesファイルにサービス名jesrdを設定せずにイベントサービスを起動した場合,syslogにエラーメッセージKAJP1870-Eが出力されます。サービス名jesrdで設定したポート番号はJP1/SESプロトコル利用製品のイベントの送受信以外では使用しませんので,JP1/SESプロトコル利用製品とのイベントの送受信を行わない場合は,本メッセージが出力されてもイベントサービスの動作に支障はありません。このメッセージ出力を抑止したい場合は,v5-unusedフラグを指定する,またはservicesファイルに使用していない任意のポート番号をサービス名jesrdで設定してからイベントサービスを起動してください。
- servicesファイルの設定例
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jesrd 5100/tcp
注意 ポート番号は重複しない任意の値を指定してください。