5.3.2 イベントログトラップのクラスタ運用
イベントログトラップは,物理ホスト単位で起動します。論理ホスト単位での起動はできません。JP1イベントの登録先を論理ホストのイベントサービスにすると,論理ホストでJP1イベントを管理できます。運用方法に応じてJP1イベントの登録先を変更してください。
論理ホストのイベントサービスへ登録したい場合は,動作定義ファイルのserverパラメーターに論理ホストのイベントサーバ名を指定してください。ただし,変換したJP1イベントを直接論理ホストに登録する構成の場合,待機系のイベントログは監視できません。動作定義ファイルのserverパラメーターでイベントサーバ名を省略すると,JP1イベントは物理ホストのイベントサービスへ登録されます。
実行系と待機系の両方のイベントログを監視したい場合は,変換したJP1イベントをいったん物理ホストのイベントサービスに登録してください。そして,物理ホストのイベントサービスに登録されたJP1イベントを,転送設定ファイル(forward)で論理ホストのイベントサービスに転送してください。転送設定ファイルの詳細については,「16. 定義ファイル」の「転送設定ファイル」を参照してください。
実行系と待機系の両方のイベントログを監視する場合の構成例を次の図に示します。