3.4.2 使用する言語種別を設定する(UNIXの場合)
JP1/Baseの動作する言語種別を,次のように設定してください。
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同一ホスト内で動作するJP1/Baseを前提とする製品(JP1/IMやJP1/AJS)の文字コードは,JP1/Baseと統一してください。
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UTF-8ロケール環境でJP1/Baseを動作させる場合には,システムを次のどちらかに整える必要があります。
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システム上のすべてのJP1/Baseをバージョン8以降にし,JP1/Baseを前提とする製品はUTF-8コードに対応したバージョンにしてください。
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バージョン7のJP1/Baseがシステム内に混在する場合は,UTF-8ロケール環境で発行されたJP1イベントを正しく処理できません。この場合,UTF-8ロケール環境のJP1/Baseをバージョン8以降にし,JP1/Baseを文字コード互換モードで動作するように設定する必要があります。
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自動起動および自動終了の設定は,インストール時の環境変数LANGに設定されている文字コードに合わせて設定されます。ただし,表3-5で示した文字コード以外が設定されている場合は,環境変数LANGにCを設定します。必要に応じて変更してください。
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次に示すような場合,自動起動スクリプトの環境変数LANGの言語種別を日本語にする必要があります。
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転送設定ファイル(forward)のイベントフィルターに日本語を指定する場合
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ユーザープログラム内でJP1イベント取得関数(JevGetOpen)のlpszFilterパラメーターに日本語を指定する場合
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JP1/IMを使用してJP1/IMの各種フィルターに日本語を指定する場合※
注※ 言語種別の設定が必要なサーバの条件については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」を参照してください。
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各OSで使用できる文字コードと環境変数LANGの値を次の表に示します。
OS |
言語種別 |
文字コード |
環境変数LANGの値 |
---|---|---|---|
HP-UX |
日本語 |
SJIS |
ja_JP.SJISまたはjapanese |
EUCJIS |
ja_JP.eucJPまたはjapanese.euc |
||
UTF-8 |
ja_JP.utf8 |
||
中国語 |
GB18030 |
zh_CN.gb18030 |
|
UTF-8※1 |
zh_CN.utf8 |
||
英語 |
C |
C |
|
Solaris |
日本語 |
SJIS |
ja_JP.PCK |
EUCJIS |
|
||
UTF-8 |
ja_JP.UTF-8 |
||
中国語 |
GB18030 |
zh_CN.GB18030,zh_CN.GB18030@pinyin,zh_CN.GB18030@radical,またはzh_CN.GB18030@stroke |
|
UTF-8※3 |
zh.UTF-8,zh_CN.UTF-8,zh_CN.UTF-8@pinyin,zh_CN.UTF-8@radical,またはzh_CN.UTF-8@stroke |
||
英語 |
C |
C |
|
AIX |
日本語 |
SJIS |
Ja_JP.IBM-932またはJa_JP |
EUCJIS |
ja_JP.IBM-eucJPまたはja_JP |
||
UTF-8 |
JA_JP.UTF-8,JA_JP,またはja_JP.UTF-8 |
||
中国語 |
GB18030 |
Zh_CNまたはZh_CN.GB18030 |
|
UTF-8※1 |
ZH_CNまたはZH_CN.UTF-8 |
||
英語 |
C |
C |
|
Linux |
日本語 |
SJIS※4 |
ja_JP.SJISまたはja_JP.sjis |
EUCJIS |
使用不可 |
||
UTF-8 |
ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8 |
||
中国語 |
GB18030 |
zh_CN.GB18030またはzh_CN.gb18030 |
|
UTF-8 |
zh_CN.UTF-8またはzh_CN.utf8 |
||
英語 |
C |
C |
- 〈この項の構成〉
(1) 言語種別の設定手順
-
jp1bs_env.confを編集する。
/etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_env.confファイルをエディターで開き,表3-5で示した環境変数LANGの値を設定します。この定義は,JP1/Baseの次回起動時から有効となります。
-
jp1bs_param.confを編集する。
"LANG"="文字コード"の文字コードの部分に,表3-5で示した文字コードの値を設定してください。
-
ファイルを保存したあと,スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限で次に示すコマンドを実行する。
/opt/jp1base/bin/jbssetcnf /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.conf
-
自動起動スクリプト(jbs_start)を編集する。
自動起動スクリプト(jbs_start)を使用する場合は,環境変数LANGに手順1で設定したjp1bs_env.confの言語種別と同じ値を設定してください。
イベントサービスを自動起動スクリプト(jbs_start)ではなく手動で起動する場合,イベントサービス起動時のロケール情報(環境変数LANGなど)を,jp1bs_env.confの言語種別と合わせてください。
例えば,jp1bs_env.confの言語種別にja_JP.UTF-8を設定した場合,自動起動スクリプト(jbs_start)の環境変数LANGを,次のように変更してください。
## Set Environment-variables PATH=/sbin:/bin:/usr/bin:/opt/jp1base/bin LANG=ja_JP.UTF-8 SHLIB_PATH=/opt/jp1base/lib:/opt/hitachi/common/lib
JP1/Baseをクラスタシステムで実行する場合は,同様にjbs_start.clusterの環境変数LANGの値を,論理ホストのjp1bs_env.confの言語種別と同じ値に変更してください。
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JP1/Baseを起動または再起動する。
設定はJP1/Baseの起動時に有効になります。JP1/Baseが起動済みの場合は,再起動してください。
(2) 文字コード互換モードの設定手順
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モデルファイル(jbslm_setup.conf.model)をコピーして,jbslm_setup.confを作成する。
- jbslm_setup.conf.modelの格納先
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/etc/opt/jp1base/conf/
- 指定するパラメーター
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パラメーターの形式を次に示します。
[JP1_DEFAULT\JP1BASE\]
"LANG_MODE"=dword:{00000000 | 00000001}
0:文字コード互換モードで動作しない。
1:文字コード互換モードで動作する。日本語UTF-8コードから日本語EUCコードへ変換する。
論理ホストの場合,JP1_DEFAULTを論理ホスト名に置き換えてください。
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jbssetcnfコマンドを実行する。
jbssetcnfコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbssetcnf」を参照してください。
-
JP1/Baseを起動または再起動する。
設定はJP1/Baseの起動時に有効になります。JP1/Baseが起動済みの場合は,再起動してください。