2.10.1 推奨する通信方式
JP1/Baseでは,通信でのバインド方式として次に示すバインド方式を推奨しています。
(1) 物理ホストだけでJP1/Baseを運用する場合に推奨する通信方式
(2) 論理ホストを使用する(クラスタ運用する)場合に推奨する通信方式
- 論理ホストを使用する(クラスタ運用する)場合:IPバインド方式
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IPバインド方式では,一つのNIC(Network Interface Card)に複数のIPアドレスが割り当てられていているときや,1台のホストにNICが複数あるときなど,ホストが使用するIPアドレスが複数ある場合でも,特定のIPアドレスあてにきたデータだけを受信できます。また,接続処理では,特定のIPアドレスを使用しているNICだけを経由します。
クラスタ運用する場合,1台のホストに物理ホストと論理ホストが混在したり,複数の論理ホストを同時に起動したりすることがあります。このような場合でも,物理ホスト・論理ホストそれぞれのIPアドレスあてにきたデータだけを受信します。
通信方式は,初期設定ではANYバインド方式が設定されています。クラスタ運用する場合は,次に示すクラスタシステム用の設定をしたときに,物理ホストと論理ホストの両方でIPバインド方式が設定されます。
Windowsの場合:GUI(jp1bshasetup.exe)またはコマンド(jbs_setup_clusterコマンド)でクラスタシステム用の設定をしたとき。
UNIXの場合:コマンド(jp1base_setup_clusterコマンド)でクラスタシステム用の設定をしたとき。
- 注意事項
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いったんクラスタシステム用の設定をしたホストでは,論理ホストをすべて削除しても物理ホストの通信方式はANYバインド方式に戻りません。物理ホストだけの運用に戻したい場合は,「6.3.2 JP1/Base本体の通信方式を変更する」を参照して,通信方式をANYバインド方式に戻してください。