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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


5.2.3 リクエスト形式

APIでインテリジェント統合管理基盤が提供する機能を利用するためのリクエスト形式を次に示します。

method△/application/component/apiVersion/resourceId?query△httpVersion
requestHeader
 
messageBody
(凡例)

△:半角スペース

リクエスト形式の構成内容について,次の表で説明します。

表5‒2 リクエスト形式の構成内容

項目

説明

method

リソースに対する操作を指定します。APIの処理に応じて,メソッドを指定してください。APIがサポートするメソッドを次に示します。

  • GET

    リソースの一覧や情報を取得します。

  • POST

    リソースに応じてインテリジェント統合管理基盤の処理を実行します。

  • PUT

    リソースの一覧や情報を更新します。

  • DELETE

    リソースの一覧や情報を削除します。

指定するメソッドについては,各APIの「リクエスト形式」を参照してください。

application

APIを提供するアプリケーション名称です。固定値として「im」指定します。

component

APIのコンポーネント名です。固定値として「api」指定します。

apiVersion

APIのバージョンです。固定値として「v1」指定します。

resourceId

インテリジェント統合管理基盤が提供する機能をAPIのリソース識別子として提供しています。実行したい処理に応じて指定します。詳細は「表5-3 リソース識別子」を参照してください。

query

クエリ文字列です。リクエストに検索条件を付加することで,レスポンスの出力内容をフィルタリングしたり,ソートしたりすることができます

httpVersion

APIが使用する通信プロトコルのバージョンです。固定値として「HTTP/1.1」を指定します。

requestHeader

レスポンスのデータ形式およびレスポンスの言語コードなどを指定します。詳細は「表5-4 リクエストヘッダー」を参照してください。

messageBody

メッセージボディーのデータ形式を指定します。

JSON形式を利用できます。文字コードは,UTF-8を使用します。

表5‒3 リソース識別子

リソース識別子

アクセスするリソース

nodes

管理ノード

status

ステータス情報

links

リンク情報(ジョブネットのつながりなど)

events

JP1イベント

actions

プラグインのアクション(性能情報取得など)

login

ログイントークンや権限

proxyUsers

プロキシユーザー情報

表5‒4 リクエストヘッダー

ヘッダー

説明

デフォルト値

指定の要否

Authorization

APIの認証情報を設定します。呼び出しに権限が必要なAPIでは必ず指定してください。

認証情報の詳細,および認証情報を設定してREST APIを呼び出す方法については「5.2.8 REST APIの認証方法」を参照してください。

なし

必須

Accept-Language

レスポンスデータに指定したい言語の言語コードを,次のどちらかの値で指定します。

  • jaまたはja-JP

    日本語

  • en

    英語

指定を省略した場合,指定できる値以外を指定した場合は,enが仮定されます。

指定した値に関わらず,ステータスコード200が返却されます。

en

任意

Content-Type

リクエストのメッセージボディーのデータ形式です。固定値として「application/json」を指定します。

POSTメソッドを使用する場合に指定を省略したり,不正な値を指定したりした場合は,ステータスコード415が返却されます。

POSTメソッドを使用する場合でメッセージボディーが無いとき,またはGETメソッドを使用する場合で「application/json」以外の値を指定したときは,ステータスコード200が返却されます。

なし

必須

Content-Length

リクエストのメッセージボディーの長さを指定します。

  • GETメソッドの場合

    指定を省略するか,「0」を指定します。

  • POSTメソッドの場合

    リクエストボディーのサイズ(単位:バイト)を,半角数字(10進数)で指定します。

POSTメソッドを使用する場合で指定を省略した場合は,ステータスコード411が返却されます。

POSTメソッドを使用する場合に指定したサイズ以上のリクエストボディーを指定した場合,ステータスコード500が返却されます。

POSTメソッドを使用する場合でメッセージボディーが無いとき,またはGETメソッドを使用する場合は,ステータスコード200が返却されます。

なし

  • 任意

    GETメソッド

  • 必須

    POSTメソッド

Accept

レスポンスのメッセージボディーのデータ形式です。固定値として「application/json」を指定します。

POSTメソッドを使用する場合で「application/json」以外の値を指定したときは,ステータスコード406を返却します。

POSTメソッドを使用する場合でメッセージボディーが無いとき,またはGETメソッドを使用する場合で「application/json」以外の値を指定したときは,ステータスコード200が返却されます。

application/json

任意

Cookie

再ログインしないで連続してREST APIを発行する場合,ログインAPIのレスポンスのCookie情報を指定します。

Cookieを指定するとセッションを維持できるようになり,REST APIを発行するたびにログイン/ログアウトをする必要がなくなります。REST APIの発行から3分を超えると,自動的にセッションは破棄されます。

セッションを維持しない場合は,指定する必要はありません。

また,REST APIに付加したログイン情報による認証(Basic認証)を使用する場合は,指定しないでください。

なし

任意

上記の表に示す以外のプロパティが指定された場合,そのプロパティは無視されます。