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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


3.1.1 基本属性

イベントの基本属性とは,すべてのJP1イベントが持っている属性です。ここでは,JP1イベントの基本属性の詳細を説明します。

JP1イベントの基本属性の詳細

なお,基本属性の属性名にはB.IDのように先頭に「B.」を付けて区別する場合があります。設定する際に「B.」を付ける必要がある場合は,マニュアル内でそのつど説明しています。

表3‒1 JP1イベントの基本属性

項目

属性名

内容

イベントDB内通し番号

SEQNO

発行元によらないでこのイベントサーバに到達した順番。

イベントID

ID

発行アプリケーションプログラムや事象の内容を表す8バイトの値。

拡張イベントID

IDEXT

イベントIDの拡張部分を表す8桁の16進数文字列。

種別

TYPE

イベントの種別。

登録要因

REASON

JP1イベントがこのイベントサーバに登録された要因。

発行元プロセスID

PROCESSID

発行元アプリケーションプログラムのプロセスID。

登録時刻

TIME

発行元イベントサーバでの登録時刻。

到着時刻

ARRIVEDTIME

自イベントサーバでの登録時刻。

発行元ユーザーID

USERID

発行元プロセスのユーザーID。Windowsからのイベントの場合は-1となる。

発行元グループID

GROUPID

発行元プロセスのグループID。Windowsからのイベントの場合は-1となる。

発行元ユーザー名

USERNAME

発行元プロセスのユーザー名。

発行元グループ名

GROUPNAME

発行元プロセスのグループ名。Windowsからのイベントの場合は空白となる。

発行元イベントサーバ名

SOURCESERVER

発行元のイベントサーバ名。イベントが,JP1/Base(エージェント)→JP1/IM - Manager(拠点マネージャー)→ JP1/IM - Manager(統合マネージャー)のように転送された場合でも,最初のJP1/Baseのイベントサーバ名が入る。

送信先イベントサーバ名

DESTSERVER

発行元APが他イベントサーバへの転送を明示して指定した場合に,他イベントサーバの名称が入る。

発行元IPアドレス

SOURCEIPADDR

発行元イベントサーバに対応するIPアドレス(NAT(ネットワークアドレス変換)やプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。

送信先IPアドレス

DESTIPADDR

送信先イベントサーバに対応するIPアドレス(NAT(ネットワークアドレス変換)やプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。

発行元イベントDB内通し番号

SOURCESEQNO

発行元ホストでのイベントDB内通し番号(転送によって値は変化しない)。

コードセット

CODESET

メッセージ・詳細情報・拡張属性が記述されている文字コードセット名。

メッセージ

MESSAGE

イベントの内容を表した文字列。

詳細情報

任意のデータ。

基本属性の詳細情報は,主にバージョン5以前のJP1/SES互換のイベントを発行する製品が,詳細情報を記録する場合などに使われます。

バージョン6以降の製品の多くは,JP1イベント拡張属性を使って詳細な情報を記録します。

(凡例)

−:なし