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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


統合機能メニュー定義ファイル

〈このページの構成〉

形式

@file type="定義ファイルタイプ", version="定義フォーマットバージョン";
#コメント行
@define-block type="function-tree-def";
フォルダ定義
機能定義
@define-block-end;

ファイル

!JP1_CC_FTREE0.conf(統合機能メニュー定義ファイル)

!JP1_CC_FTREE0.conf.model(統合機能メニュー定義ファイルのモデルファイル)

格納先ディレクトリ

Viewパス\conf\function\ja\

説明

統合機能メニュー定義ファイルは,JP1/IM - Viewの[統合機能メニュー]画面に表示するツリー構造や表示項目などを定義するためのファイルです。

なお,JP1/IMには,統合機能メニュー定義ファイルの記述内容をチェックするためのコマンド「jcofuncfcheck」が用意されています。このコマンドの詳細については,「jcofuncfcheck(Windows限定)」(1. コマンド)を参照してください。

定義の反映時期

JP1/IM - Viewを再起動したあとに有効になります。

記述内容

@file type="function-definition"

この定義ファイルが統合機能メニュー定義ファイルであることを宣言します。このステートメントは必須です。

常にfunction-definitionを指定してください。

このステートメントは,ファイル内の先頭行に記述しなければなりません。

version="0300";

常に0300を指定してください。

#コメント行

#で始まる行は,コメント扱いとなります。

@define-block type="function-tree-def"; 〜 @define-block-end;(統合機能メニュー定義ブロック)

[統合機能メニュー]画面に表示するフォルダまたは機能を作成し,機能が選択されたときに実行するアプリケーションとの関連をアプリケーション実行定義識別子で定義します。

なお,[統合機能メニュー]画面に表示される機能の順序はファイル名順になります。一つのファイル内では,定義ブロック順になります。メニューの表示順序を変更したい場合は,これらの順序を変更してください。

このブロックに記述できるステートメントは,フォルダを定義する場合と機能を定義する場合で異なります。

表2‒81 ステートメント

フォルダを定義する場合

機能を定義する場合

idステートメント

parent_idステートメント

nameステートメント

idステートメント

parent_idステートメント

nameステートメント

execute_idステートメント

iconステートメント

argumentsステートメント

これ以外のステートメントが記述された場合は,エラー出力され,該当するステートメントだけが無視されます。

次に,ステートメントについて説明します。

id="メニュー識別子";

機能ツリーメニュー定義ブロックのメニュー識別子を定義します。このステートメントは必須です。このステートメントはブロック内に1回だけ記述できます。

同一の「id」を持つブロックが解析対象のファイル内に複数個存在した場合,次の順に優先順位が決定され,最優先のブロックが有効になります。

1. ファイル名を昇順でソートしてあとの方のブロック

2. ファイル内の位置があとの方のブロック

それ以外のブロックは無効になります。

メニュー識別子には,32バイト以内の半角英数字を指定できます。この文字列は,統合機能メニュー定義ファイル内でユニークでなければなりません。ユニーク性を保持するために,次の命名規則に従ってください。

・フォルダを定義する場合

会社名[_製品名]

・機能を定義する場合

会社名_製品名[_機能名(または画面名)]

適切なフォルダ名称がすでに存在している場合は,フォルダを新規に追加しないで,定義ファイル格納場所のほかの定義ファイルに記述してあるフォルダを使用してください。

「"root"」は最上位のメニュー識別子として予約されているため,使用できません。

「"jco_"」で始まる文字列はアプリケーション実行識別子として予約されているため,使用できません。

parent_id="親メニュー識別子";

自メニュー識別子に対して,ツリー構造上の上位にあるrootまたはメニュー識別子を指定します。階層は,rootを含めて3階層まで指定できます。このステートメントは必須です。このステートメントはブロック内に1回だけ記述できます。

複数の親メニュー識別子を指定して複数の上位フォルダを持つことはできません。

name="表示名称";

[統合機能メニュー]画面に表示する名称を定義します。このステートメントは必須です。このステートメントはブロック内に1回だけ記述できます。

表示名称には,[統合機能メニュー]画面上に表示される文字列を指定します。文字列には日本語文字を含めることができます。内容のわかりやすい簡潔な表示名称を指定してください。

指定した値はメニュー上に表示されるため,名詞にすることをお勧めします。例えば,「コマンド実行機能」などの文字列にします。

指定する値は,定義内でユニークでなくてもかまいませんが,操作性を考えてユニークにすることをお勧めします。

execute_id="アプリケーション実行定義識別子";

統合機能メニューに表示される機能をダブルクリックしたときに実行するアプリケーション実行定義識別子を指定します。このステートメントは機能を指定する場合は必須です。このステートメントは,ブロック内で1回だけ指定できます。

execute_idパラメーターには「"default_browser"」を指定してデフォルトのブラウザーを起動できます。また,execute_idパラメーターに「"default_browser"」を指定する場合は,argumentsパラメーターにURLを記載します。

フォルダを作成する場合は,このステートメントを指定しても無視されます。

指定したアプリケーション実行定義識別子が存在しない場合,メニューは表示されません。

「"jco_"」で始まる文字列はアプリケーション実行定義識別子として予約されているため,使用できません。

icon="表示アイコンファイル名";

[統合機能メニュー]画面に表示するアイコンを指定します。アイコンは,GIFファイルのファイル名称をフルパスで指定します。GIFファイルの推奨サイズは16×16ピクセルです。それ以外のサイズはリサイズして表示します。

このステートメントは,機能を指定する場合にだけ使用できます。

フォルダを作成する場合は,このステートメントを指定しても無視されます。

このステートメントが省略された場合は,共通のアイコンが使用されます。

arguments="コマンド引数";

execute_idで指定したアプリケーションに対する引数を指定します。このステートメントは,機能を指定する場合にだけ使用できます。このステートメントは,ブロック内で1回だけ指定できます。

argumentsには,ビューアーの動作環境属性で置き換える予約キーワードや,レジストリーの値から置き換える置換文字列も使用できます。置換文字列の詳細については,「アプリケーション実行定義ファイル」(2. 定義ファイル)の「置換文字列」を参照してください。

フォルダを作成する場合は,このステートメントを指定しても無視されます。

execute_idで指定した実行形式ファイルへのフルパスと,置換文字列を置換したあとのargumentsは,1個の空白を付加して連結されます。このときのコマンドラインの長さが1,024文字を超えた場合は,実行できません。

機能ツリーメニューブロックの定義例を次に示します。

@define-block type="function-tree-def";

id="hitachi_jp1";

parent_id="root";

name="サンプル管理";

@define-block-end;

@define-block type="function-tree-def";

id="hitachi_jp1_seihin_sample";

parent_id="hitachi_jp1";

name="サンプル画面";

icon="sample.gif";

execute_id="hitachi_jp1_seihin_sample_execute";

arguments="node_map";

@define-block-end;

定義例

統合機能メニュー定義ファイルの定義例を次に示します。

#
# All Rights Reserved, Copyright (C) 2000, Hitachi, Ltd.
#
@file type="function-definition", version="0300";
#----------------------------------------------------------
@define-block type="function-tree-def";
id="jco_folder_Network";
parent_id="root";
name="ネットワーク管理";
@define-block-end;
#----------------------------------------------------------
@define-block type="function-tree-def";
id="jco_JP1_Cm2";
parent_id="jco_folder_Network";
name="ネットワーク管理";
icon="%JCO_INSTALL_PATH%\image\menu\cm2_manager.gif";
execute_id="default_browser";
arguments="%JCO_INSTALL_PATH%\conf\webdata\ja\hitachi_jp1_cm2.html";
@define-block-end;
#----------------------------------------------------------
@define-block type="function-tree-def";
id="jco_folder_JobSystemOperation";
parent_id="root";
name="ジョブシステム運用";
@define-block-end;
#----------------------------------------------------------
@define-block type="function-tree-def";
id="jco_JP1_AJS2";
parent_id="jco_folder_JobSystemOperation";
name="ジョブシステム運用";
icon="%JCO_INSTALL_PATH%\image\menu\ajs2_manager.gif";
execute_id="jco_JP1_AJS2";
arguments="-t "%JCO_JP1TOKEN%"";
@define-block-end;
#----------------------------------------------------------