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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


通信環境定義ファイル(console.conf.update)

〈このページの構成〉

形式

[論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER\EVCONS]
"COM_SO_TIMEOUT"=dword:16進数値
 
[JP1_DEFAULT\JP1CONSOLE_CMD]
"COM_SO_TIMEOUT"=dword:16進数値
"COM_RETRY_COUNT"=dword:16進数値
"COM_RETRY_INTERVAL"=dword:16進数値
"COM_RMI_TIMEOUT"=dword:16進数値

ファイル

console.conf.update(通信環境定義ファイルのモデルファイル)

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

Consoleパス\default\

UNIXの場合

/etc/opt/jp1cons/default/

説明

JP1/IM - Managerとビューアー,jcochstatコマンドとの通信処理(タイムアウト時間)を定義するファイルです。

ビューアーとJP1/IM - Managerとの通信で,ネットワークに低速の回線が使われていたり,ビューアーの負荷が高かったりするときに,ビューアーの通信処理でタイムアウトによる通信エラーが発生することがあります。このような場合,通信のタイムアウト時間を変更することで通信エラーの発生を防げます。

また,ほかのマネージャーからjcochstatコマンドを使って自ホストのJP1イベントの対処状況を変更する場合にも,何らかの理由によって通信処理でタイムアウトによる通信エラーが発生することがあります。このような場合,通信のタイムアウト時間や接続リトライ回数を変更することで通信エラーの発生を防げます。

JP1/IM - View(イベントコンソール)を使用している場合は,JP1/IM - View(イベントコンソール)の通信環境定義ファイル(view.conf.update)も変更が必要です。

必要な定義内容をモデルファイルとして提供しています。設定を変更する場合は,モデルファイルをコピーして,定義ファイル(Windowsの場合Consoleパス\conf\console.conf,UNIXの場合/etc/opt/jp1cons/conf/console.conf)にリネームしたあと,内容を編集してください。

定義の反映時期

jbssetcnfコマンドを実行し,JP1/IM - Managerを再起動したあとに有効になります。

記述内容

[論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER\EVCONS]

イベントコンソールサービス環境設定のキー名称です。

論理ホスト名の部分を,物理ホストの場合はJP1_DEFAULTに,論理ホストの場合は論理ホスト名に設定します。

"COM_SO_TIMEOUT"=dword:16進数値

タイムアウト時間を16進数値で指定します。単位はミリ秒です。デフォルト値はdword:0000EA60(60,000ミリ秒)です。

指定できる値の範囲は0x00000001〜0x0036EE80(3,600,000ミリ秒)です。

また,通信環境定義ファイル(console.conf.update),および通信環境定義ファイル(view.conf.update)の"COM_RMI_TIMEOUT"値(デフォルト:0000EA60)を超えないように指定してください。なお,接続元の設定値(タイムアウト時間)を確認してください。

[JP1_DEFAULT\JP1CONSOLE_CMD]

jcochstatコマンド環境設定のキー名称です。

"COM_SO_TIMEOUT"=dword:16進数値

タイムアウト時間を16進数値で指定します。単位はミリ秒です。デフォルト値はdword:0000EA60(60,000ミリ秒)です。

指定できる値の範囲は0x00000001〜0x0036EE80(3,600,000ミリ秒)です。

また,通信環境定義ファイル(console.conf.update)の"COM_RMI_TIMEOUT"値(デフォルト:0000EA60)を超えないように指定してください。

"COM_RETRY_COUNT"=dword:16進数値

通信エラーが発生したときのリトライ回数を16進数で指定します。デフォルト値はdword:00000003(3回)です。

指定できる値の範囲は,0x00000001〜0x7fffffff(2,147,483,647回)です。

"COM_RETRY_INTERVAL"=dword:16進数値

リトライするまでの待ち時間を16進数で指定します。単位はミリ秒です。デフォルト値はdword:00000BB8(3,000ミリ秒)です。

指定できる値の範囲は,0x00000001〜0x7fffffff(2,147,483,647ミリ秒)です。

"COM_RMI_TIMEOUT"=dword:16進数値

イベントの対処状況変更のタイムアウト時間を16進数で指定します。単位はミリ秒です。指定できる値は0000EA60〜0036EE80(60,000〜3,600,000ミリ秒),デフォルト値はdword:0000EA60(60,000ミリ秒)です。

KAVB1205-Eが頻繁に表示される場合,タイムアウト時間を長めに設定します。

定義例

[JP1_DEFAULT\JP1CONSOLEMANAGER\EVCONS]
"COM_SO_TIMEOUT"=dword:000009C4
 
[JP1_DEFAULT\JP1CONSOLE_CMD]
"COM_SO_TIMEOUT"=dword:0000EA60
"COM_RETRY_COUNT"=dword:00000003
"COM_RETRY_INTERVAL"=dword:00000BB8

ファイルの終端が最下行の先頭になるようにしてください。